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ジョーが本当に語ったのはなんだったのか。ブラジルメディアからの翻訳

グランパスの成績が上向かないなか、ジョーのブラジルメディアでのインタビューが切り取って日本に紹介されると、「ジョーが反旗を翻した!」などのネガティブな反応が目立ちました。そこでグラぽではポルトガル語に堪能なGOHさんにお願いして、実際のニュアンスを含めて紹介して頂くことにしました。是非お読み下さい。そして大変な翻訳を手がけてくれたGOHさんに感謝!

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はじめまして。現在、ポルトガル語を猛勉強中のgoh(@50grampus_tmj)と申します。

普段はゴール裏に出没するごく普通のグラサポです。

先日、ジョーの音声インタビューが母国ブラジルのメディアで公開されました。インタビューでは、ジョーが普段、赤鯱新報やINSIDE GRAMPUSではなかなか語らないであろう、母国メディアだからこそ語ってくれるような興味深い内容が含まれていました。文字にしてみると部分的に監督批判とも解釈できるような内容もありました。SNS上でも

ジョーが風間監督批判

なんて声もありましたが、結論としては、特に批判的なコメントではなかったと思います。そこで、多くの方、特にファミリーの皆さんにこのインタビューの内容を少しでも知っていただけたらという思いで、一部ではありますが、翻訳してグラぽ先生のページをお借りしてお届けします。

一部、翻訳の拙い部分もあるかと思いますが、最後までご覧頂けましたら幸いです。

本インタビューでは、

  • ジーコの存在と日本サッカーについて
  • 日本とブラジルの文化的違い
  • プライベート
  • これまでのキャリア

などについてジョーが語っています。

一部で話題になった風間監督に対する不満はこのインタビューでジョーが言いたかったこと、本題ではなく、単なる日本とブラジル(海外)の文化的な違いを話すための一エピソードに過ぎなかった、と私は解釈しました。

ジョーがインタビューで語った内容は次のとおりでした。

日本サッカー

  • ジーコは日本サッカーの歴史を変え、Jリーグの発展に大きく貢献しました。日本にやってくる私たちブラジル人選手はジーコの選手として、そして代表監督としての功績に敬意を表しています。ジーコが日本でどれだけ愛されてるかはここにいればわかります。
  • 日本サッカーは非常に優れていると思います。私はアジアの3カ国(UAE、中国、日本)のクラブでプレーしましたが、日本サッカーはアジアの中でより競争力があり、より規律と規則が重視されていて、技術もあり、レベルが高い。クラブがしっかりしていることも大きな違いです。
  • また、ピッチ外での規律がピッチの中にももたらされ、それが日本サッカー全体に表れていると感じています。

言語の壁

  • クラブには2人のブラジル人通訳がいるため、言語の面では特に大きな問題は抱えていません。
  • 毎年多くのブラジル人選手が日本にやってきてプレーするので、簡単なポルトガル語のサッカー用語を覚え、実際に試合で使う選手もいます。
  • 去年加入した相馬勇紀は、グランパスにブラジル人が5人所属していて、コミュニケーションを図ったり、要求を理解できるようにするためにポルトガル語の勉強をはじめました。
  • 私自身、外国に住んでいた時は英語を話していました。今はキャプテン(副キャプテン)を務めていることもあり、日本語の習得を始め、「右、左、前、後ろ」(42:05〜)といった試合中ピッチで使う言葉はもう習得しています。パスといったフレーズは世界共通の言葉だが、日本語、ポルトガル語に限らず、自分たちの言語で話したり、話そうとしてくれることが嬉しいことは間違いありません。

ピッチ内での文化の違い

  • 普段の生活と同様サッカーにおいても日本人はヒエラルキーの問題をいつも抱えており、年上の人達や先輩が言ったことを尊重しなければなりません。
  • 私は、日本人のプレースタイルが速い(恐らくはJリーグ特有の攻守の切り替わりの速さのことでしょう)にもかかわらず、ハイラインを設定して試合に臨み、あまりにも多くの失点をしているので、あまりスペースを与えてはならないと何人かのチームメイトに言ったが、彼らはこのことを監督に言うことに対してはあまり乗り気ではありませんでした。監督の指示に従うこと、監督が指示したこと以外は行わない。それがここの文化なのでしょうね。私は感じていること、思っていることを監督と話してみると、「わかった、試してみるよ」との返答を得ることができたが、いざ次の試合を迎えると何も変わっておらず、ハイラインのままでした。変わらないのが日本らしさ、日本のやり方なんだなと(笑) (この時のジョーは決して何か不満を抱いているような話し方ではなく、笑いながら話していました)

最後に

ジョーは本インタビューで何度も日本の規律と規則を遵守する日本人らしさについて触れ、褒め称えていました。このインタビューは決してネガティブなものではなく、むしろ日本サッカーを褒め称えるポジティブなものであったと私は解釈しました。また、今回残念ながら記載することはできませんでしたが、日本の安全性や日本人の振る舞いをはじめとする日本社会についても素晴らしいものであると語っていました。(現に日本を選んだ理由の一つとして語っています。)

そして本インタビューはこのように締めくくられていました。

インタビュアー 「名古屋の夏はどうですか。」

ジョー 「Verão quente!(暑い夏!)」

ジョーの夏が8/4から到来するはずです。

今は苦しい時期が続いていますが、再び喜びを分かち合える日が来ると信じて、この猛暑を乗り越えていきましょう。

Tudo vai dar certo!

名古屋の夏

オマケ

「チームメイトからは「ジョーさん」と呼ばれています。」

「日本人は能力、技術が高く、ウチのチームにはボランチをやってるかと思えば、サイドハーフ、フォワード、ウイングをやっていたり、ディフェンスをやる選手がいて、驚いたよ(笑笑)」

→どの選手かわかりますよね!?(笑)

・インタビュー記載ページ

https://interativos.globoesporte.globo.com/podcasts/programa/hoje-sim

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