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ラグの2019年全選手レビュー(1)GK&DF編

今年もやって来た。これで2019シーズンもおしまいです! 全選手レビュー(なおトップの試合で見てない選手はごめん、わからん)のお時間です! ひょっとしてお読みいただいているあなたのイメージとは違うかもしれないけれど、すまん、まあ、ゆっくりしていってください。

ミッチェル・ランゲラック

名古屋グランパスは背番号1で持つ。名古屋の背番号1は特別。
概ね、大正義レジェンド楢崎正剛によるイメージ大だけど、グランパスの背番号1は特別なんです。少なくとも楢崎級でなければ背負うことを許されない番号なんです。ミッチが背番号1を背負うと発表された時にファミリーの間でもけっこう物議を醸したけれど、終わってみれば流石の神ッチだった。
途中、脳震盪?のせいなのか妙に『らしくない』失点(アウェー川崎戦のアレとか)が目についたのに、いつの間にかちゃんとコンディションを整えてゴールマウスに君臨。ミッチのおかげで稼いだ勝点と得失点のおかげでグランパスは残留したし、二年連続でチームへの貢献度は最大級。
そのキーパー守備の要点はまず長い手足と、細かいポジショニングの修正と、それを可能にするステップワーク。セービングできるかどうかは正しい立ち位置にいられるかどうかでもう決まっているのだ!
GKだとよっぽどのビッグネームでもない限り欧州主要リーグの正キーパーでも大して給料高くないそうなので、金と治安をエサにグランパスで末永く………具体的にはミッチの息子がグランパスの正守護神になるまで、あと17年くらいはグランパスのゴールに君臨して欲しい。
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武田洋平

今年も流石にミッチの壁が高すぎた感あり。でも『頼れるセカンドキーパー』『ルヴァン正守護神』として存在感を発揮。特にルヴァン大分戦ではペナルティエリア外でのボール回しに参加したと思ったら異様にオサレなアウトサイドキックを披露しファンを湧かせた。
密かに『顔面だったら武田が一番好き』との女性ファンの声がよく聞こえてくるイケメン。正直分けて欲しい、その顔面偏差値。
去年もまったく同じことを書いたんですけど、セカンドキーパーとしては破格の実力者なので、武田がそこにいるというだけでとても助かる。来年もよろしくお願いします。
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渋谷飛翔

天皇杯で出てくるかと思ったんだけどまさかの試合出場無し! まずは武田を超えるべく頑張って欲しい。と言うか頑張らないとぼちぼちちょっと危ない気がする………。
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三井大輝

2020年加入予定のユースっ子。実質4thキーパーだったので流石に出番が無かった。怪我してましたしね。大きく成長して欲しい。

櫛引一紀

グランパスにやってきて以来、何度となくベンチ外から這い上がってきた不死鳥もとうとうシーズン半ばで大宮アルディージャへ期限付き移籍(そしてサンフレッチェ広島へ完全移籍)。無念。
前監督政権下で多分最も伸びた選手の一人なのだが、どうしても守備時に『個』を曝されてしまう前監督のサッカーでは粗も目立っていた。コレクティブな守備組織の中でならそのスピードを活かせるはず。2020年の対戦を楽しみにしています。
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千葉和彦

事前情報通りの驚異的なコミュニケーション能力………というか広報能力をシーズン開始前から発揮した僕たちの千葉ちゃん。2019年のアーリアや米本の愛されっぷりのキッカケは間違いなく千葉の功績。
ピッチ内では主にルヴァンカップで頑張っていた。一対一の守備力が流石に全盛期と比べるとちょっとうーん………な感じもあって丸山・中谷のレギュラーに割って入るのはなかなかきつかったか。
それでも『ベンチにいても腐らないどころかむしろ皆を鼓舞するベテラン』の貴重さを体現し続けた。赤﨑のブログ等から伺い知れる雰囲気的に、もし千葉がいなかったら2019のグランパスはかなり深刻に爆発炎上していた気配もあって、その水面下の活躍に拍手。2020年のよろしくお願いします。
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宮原和也

グランパスの右サイド、対地上戦なら俺に任せろ! ………と本人が言ったかどうかは知らんけど、相変わらず抜群の守備の安定感+基本的に試合のどこにでも顔を出せる技術を武器に不動の右サイドバックだった。自分で仕掛けるドリブルやクロスについては目をつぶろう。
2019シーズンにはファンが待ちに待っていたグランパス初ゴールを記録。それどころか、終わってみれば4得点。シュート8本で4ゴールという決定率50%は何気にすごい(まあだいたいあとは押し込むだけみたいな状況だったからですけど)。
それもこれも宮原が相手ゴール前まで顔を出せるくらいにチームが相手を押し込んでいたからで、風間→フィッカデンティの監督交代で最も方向転換を余儀なくされた選手の一人かもしれない。フィッカデンティの求めるサイドバック像にいまいち合致していない気もするが……そこは本人にもっと大きくなって欲しい。
グランパスの右サイド、宮原の槍(攻撃力)はすごく大きいですと相手サポが恐れるような活躍に期待。
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秋山陽介

童顔かわいい系の顔のくせにゴリゴリ・バキバキの肉体を誇るガチムチ系+プライヴェートでは割と陰キャラ(てか趣味が割と内向的らしい)という萌え要素の詰め合わせマンはシーズン途中からジュビロ磐田へ期限付き移籍。
めちゃくちゃ足が速いわけではなかったり、超高精度のロング・アーリークロスがあったりするわけでもないので、カウンター行ってこい型チームだと確実に合わない。秋山はボールを保持するチームでこそ輝くはず。
とはいえサイド専門ではなくセンターもやれるのでけっこうフィッカデンティ政権下では中盤の左側で需要ありそうな気がする。サボらないですしね。
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丸山祐市

キャプテン。相変わらず信頼と実績の守備力と左足フィードで攻守に存在感を発揮。しかしケガ離脱後に想定より早く復帰したと思ったらかなりパフォーマンスが落ちていたような………無理やり復帰したんですか? そうなんですか?
2018年によく見られた『ヤバい状況で魂のシュートブロック&魂のガッツポーズ』もあんまり見られなかった。マルのコンディション・パフォーマンスが落ちると「そもそもビルドアップが死ぬと割とどうにもならない」という近代サッカーのお約束を悪い意味で痛感させられて胃が痛くなるので2020年には万全のマルを見せて欲しい。
キャプテンという立ち位置だからかファンサ方面での顔出しも頑張っており、ファンサで落とされた人(特に女性陣)が多かったとか。
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中谷進之介

これまた信頼と実績の守備力に加え、ぁゃしぃゴール前への飛び出しでグランパス初ゴールをゲット。とにかく瞬発力の塊みたいな選手で、危ないところへ一気に飛び出していったり、本当にヤバいことになる前に刈り取ったりと大活躍。何気にドリブル対応もかなり成長し(元々良かったですけど)、2019シーズンに危ない抜かれ方をされた姿はほぼ見なかった。グッドだ中谷。
しかしめちゃくちゃ高い・強い系の選手ではなく、引き籠ってはね返す守り方だと中谷の長所が活きるのか非常に怪しい気もする。基本的には前に向かう守備で強みを出せるタイプだと思うので2020年にボールを前から刈れるチームになっていることを祈っております。
あと、嫁が美人。
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吉田豊

鳥栖からやってきたガチムチな尻の男。事前評価通りの対地・対人守備力は本当に素晴らしく、地上戦を挑んでくる相手をだいたい封殺していた。攻撃面では、独力でめちゃくちゃ突破するとかそういう系統ではないので、必然的に一列前(主に和泉)とのコンビネーション命。
良い時のグランパスでは吉田、和泉、アーリア3人の絡みで左サイドから相手を攻略していたのに、相手に引き込まれるとそれもなかなか厳しい。ならブロック外からクロスだ! というところで吉田がそこまで超良いクロスを持っているわけでも無いからなかなか厳しかった。
ホームの鳥栖戦のあの怪我後の気合と涙の続行には、チームの不都合がそういう形で爆発してしまったんだなあ………。早く完治しますように。
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金井貢史

吉田に弾かれる格好でベンチ行きになってしまった金井。ベンチから周りを盛り上げる系キャラではなく、あくまで本人がピッチ上から周りを盛り上げるタイプなだけに移籍もやむなしだっただろうか。
移った先の鳥栖さんでは右サイドバックの位置から相変わらずのNSKを発揮しているようだ。実はグランパスの右サイドバックは宮原が不動すぎるのであんま目立ってないけど超手薄なので、本人に戻ってくる気があるなら戻せば良いと思うんだけど、戻ってこないだろうなあ………。
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成瀬竣平

ユース卒1年目。怪我が思いのほか長引いたようでリーグでは1試合のみの出場。『今年中に復帰できた』ということが大事。来年こそ頑張って欲しい。

菅原由勢

ユース卒1年目。アンダー日本代表での活躍を評価され夏にオランダへ旅立った。当分グランパスに戻ってくることのないように、向こうで大きくなって、いつか帰ってきて。
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藤井陽也

ユース卒1年目。入団の経緯をやんわりと報じられた記事を前提にすれば、とてもよく頑張った・成長したと言えるんじゃないでしょうか。
丸山の怪我離脱時期にスタメン出場し、吉田と中谷にかなり面倒を見てもらいつつも頑張っていた。あのパフォーマンスなら丸山の復帰をもうちょい我慢しておく方がシーズントータルで良かったのでは………?
藤井には『体格』という立派な才能が備わっており、そしてサイズの割にけっこう俊敏に動ける系なので、生え抜きでレギュラーのCBを、そしていつか代表を目指して頑張って欲しい。
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太田宏介

夏に東京さんから獲得。個人的にはリアルではお近づきになりたくなさそうな性格っぽいんですが、ネタとして見る分には面白い絶妙な良い意味での『チャラさ』を加入当初から発揮していましたね。
加入当初はウリのはずのキックがサッパリだったのだが、シーズン終盤にはけっこう良いキックをしていた(少なくとも本人的にはPA内の選手に対して言いたいことがあったように見えた)ので、かつて東京でフィッカデンティが信じた太田のクロスを2020年の僕たちに信じさせてほしい。
まあ実際、PA内でクロスを叩きこむぜみたいな選手がジョーしか実質いなかったので、クロッサーにとってはなかなか難しかったと思います………。
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