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6月20日 PSM FC岐阜戦マッチプレビュー

いよいよ再開まで2週間になりました。

いろいろなトラブルのあったなかで、チャンスがずいぶん減ってしまいました。その試合をプレビューします。

この試合の見どころ

  • 実際の試合に絡めるメンバーがどれくらいいるのか?
  • ジョー・金崎を欠くセンターフォワードは機能するのか?
  • セントラルMFのメンバーはどうなるのか?

連戦の恐ろしさ

今季Jリーグは25週間で35試合以上を消化する超ハードスケジュールになります。単純に半分以上の週で2試合を消化することになります。それが何をもたらすのでしょうか

  1. 週2試合の週は、基本的に戦術練習はほとんどできない(コンディションを整えるだけ)
  2. 戦術練習を行う時間がないため、不調に陥ったときに、対処をすることができない
  3. いったんチームが上手く機能しなくなると、選手の入れ替えくらいしか対処がない

結論として言うと、選手層の厚さが、今年のチームの成績を左右します。

そもそもベテラン選手は週2試合をフル出場するというのは難しいです。若手でも週2試合を長く続けることは難しいでしょう。

その意味でも層の厚さが求められそうです。

ただし監督にはレギュラーメンバーを酷使する傾向のある方がいます。ここまで数年の傾向を見る限り、フィッカデンティ監督も選手をターンオーバー(入れ替え)をすることを好まないようです。

選手は酷使されると、怪我のリスクが高くなります。そのため今年は怪我にも注意しなければならない年になりそうです。

名古屋の選手層

練習が非公開で、情報がほとんど漏れ伝わってこないため、あまり状況はわかりません。

どうやら宮原和也選手はまだ難しいのではないでしょうか。

そうなるとGK以外のメンバーはこうなります。

名古屋のポジション別選手層
名古屋のポジション別選手層

怪我人・病人の出ているポジションは少し層が薄くなりますが、一応どのポジションも信頼の置ける控えはいます。

敢えて言うなれば消耗の激しいセントラルMFは、完全なターンオーバーをしようとすると、怪我明けの渡邉柊斗に頼るしかないというところでしょうか。

怪我人、病人を除くと21人のフィールドプレーヤーで、どこまで回しきることができるのか、現時点で試合に絡めるメンバーがどれくらいいるのかを見てみましょう。

金崎夢生・ジョーを欠くセンターフォワードは誰が起用されるか

さらに長谷川アーリアジャスールも怪我で欠いています。

そのなかでセンターフォワードを経験している選手は

  • 前田直輝
  • マテウス
  • 山﨑凌吾
  • 青木亮太(前回岐阜戦で初起用)

の4人です。しかし前田直輝のセンターフォワードは今年も含めてあまり機能したとは言えず、マテウスもサイドの輝きほどではありません。

本職としては名古屋での実績はないものの山﨑凌吾しかいないのです。コンディションさえ整っていれば山﨑凌吾の起用の可能性が高いと予想します。

では山﨑凌吾はどのような選手なのでしょうか。

彼は今大分トリニータに所属する渡大生選手とともに徳島ヴォルティス時代にブレイクしたことで有名な選手です。

湘南・山崎凌吾が古巣・徳島で培った戦術眼と的中した狙い。リカルドから学び、曹貴裁に評価された万能性【この男、Jリーグにあり】

湘南時代の記事をひもときましょう。

ここでは山﨑凌吾は万能型の選手とされています。

「身長187cm体重80kgの恵まれた体躯を駆使したポストプレーだけではない。ハイボールへの強さは攻守両面で威圧感を放ち、豊富なスタミナに導かれる運動量は最終ラインの裏へ抜けるスピードでも、そしてボールホルダーへ詰め寄るファーストプレスでも相手の脅威になり続けた。」

実際ビデオを見る限り、豊富な運動量と、積極的にボールに絡み続けるところが魅力的な選手です。

https://www.youtube.com/watch?v=I-P9n5-d3bo

しかし、J1ではシーズンを通して5ゴールしか実績がありません。闘い方にマッチしていた湘南ベルマーレでも5ゴールでしたので、はたして徳島ヴォルティス時代の輝きを取り戻せるか。これが今日の見どころになるのではないでしょうか。

もちろん、層が厚すぎるサイドを考えると、前田直輝やマテウス、青木亮太だっておそらくは

おそらく金崎夢生が復帰したら、金崎夢生とレギュラー争いを繰り広げると思われますが、今日は山﨑凌吾の真価を見せて貰いましょう。

セントラルMFのメンバーはどうなるのか?

今シーズンの最初2試合は稲垣祥・米本拓司、岐阜戦では稲垣祥・シミッチの組み合わせでした。岐阜戦では未確認ながら米本拓司のコンディション不良で外れていたということも言われていましたが、ここで挙げられた3人がセントラルMFの選択肢になることは間違いないでしょう。

まだ若く、運動量の素晴らしい稲垣祥が軸になりそうです。

シミッチを起用するメリットは、高いキープ力と、長短の高精度なパスになります。デメリットはどうしてもキープする時間が長くなることで、フィッカデンティ監督の好む縦に速い攻撃ができづらいこと。

米本拓司は何よりもその高い守備力と、高い運動量。パス出しもかなりうまくなっています。

この3人がどう組み合わせられるのかがまず一番の興味になります。この3人はどのチームでも主力を張ることができる人材です。それが3人いることがかなり贅沢ではあります。

さらにこの3人に割って入る人材はいるのか。秋山陽介もセントラルMFにチャレンジしているとも聞きますし、怪我の癒えた渡邉柊斗、広島時代に経験のある千葉和彦も名乗りをあげそうです。

今日の試合が本当に楽しみですね。

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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