とうとう、皆さんお待ちかね、明治安田生命J1リーグが本日再開されます。
我らが名古屋グランパスも、アウェー清水に乗り込み、再開初戦を戦います。
そんな中、分析とか予想とかじゃない、純粋な「夢」を著者:コハチさんに語っていただきました。この夢をファミリーの皆さんと共有できることを、編者の祈りとさせていただきます。
Embed from Getty Images
グランパスくんのこと
増える報道、盛り上がるタイムライン、WEBバナーでさえJリーグ一色。
連日のグラぽの新着お知らせにも心が弾む。
そして昨日は朝からみぎさんの記事。なんて贅沢な再開までの1週間だったろう。
みぎさんは「変わらないグランパスくんはやはり尊い」と結んだ。
グランパスくんという変わらぬわたしたちのシンボル。
でも、かつて彼は中スポでブイブイ言わせたと思ったら、かたや台車でぽいぽい運ばれ、
雨の日は倉庫で逆さまに干さr………(シッ!)、過去の姿はどこへやら。
今はあんなに愛らしい。
つまり、彼は変わった。『グランパスくん』として確立した。
名古屋グランパスもまた、変われる。
軸を作れる、ということではないだろうか。
グランパスくんのように。
信じて、夢見て、勝手に期待して、失う
あの日、風間さんに夢を見た。今度こそ手に入るんじゃないかって。
本当は手に入れたい場所にいけるんじゃないかって。
何度も引き当てるダメ恋愛、ダメ男と同じように”もしかしたら”、が今回は特に強かった。
だからこそ、夢が途絶え、クラブのこれまでと変わらない姿を突きつけられ、
「あぁ、またか」と落胆した。
そう、また私もやらかした………たぶん。
信じて、夢見て、勝手に期待して、失う。何度目だろう、この気持ち。
一方で、
苦しいの先に未来があるのだから、理想を追いかけるために
走り続けたらどうなったのだろう、何が見えたのだろうと、
今も時々思う。
アカデミーを見ると、あの先に夢は、本当は手に入れたい場所は、
やっぱりあったんじゃないか、と。
しかし、クラブはマッシモに舵を切ったのだ。
これからのこと
でも、今更自分が投げ出すことはない。
投げ出すならとうの昔に勝つチーム・核があるチームに鞍替えしてる。
いつか、想像した以上にすごい光景を、クラブがファミリーに、スタジアムに、この街に、
いや、日本中に見せてくれるはず。
そんな思いを懲りずに抱きながら、
今年もまたグランパスとの歩みを始める………再開するのだ。
あの日常が帰ってくる。今はそれがうれしい。
降格のこわさがないとは言え、
1ヵ月後にはキリキリモヤモヤしているかもしれないけど、
みぎさんの記したように、不変の応援者として、
クラブに付きまとっていく。
ただ………
まだ残っているように思える風間さんの匂い。
風間さんを慕い、このクラブに集った選手たちに根付いた技術。
これらが絶えてしまった時、クラブはどうなるのか。
どういう選手が集うのか。
アカデミーとトップはリンクするのか。
小さな靄が、そうなって欲しい未来の片隅を、覆っている。
風間さんが去ったこの春も、クラブには何人もの選手がやってきた。
風間さんではない、「何か」を求めて。グランパスに期待をこめて。
その中で印象的だったのが、名古屋のことを、「応援が熱いクラブ」と評した選手だ。
1人ではない。移籍してきた選手以外でも、何人もが口にしている。
他サポや記者の文にも見かける声だ。
「名古屋は、熱い」
その姿が不変のグランパスの魅力であるというのなら、
今年も恐れずに、投げ出さずに、
声を出して、跳ねて、買って、書いていこう。
ファミリー一人ひとりの姿が、グランパスの魅力を生み出していくのだ。
クラブの運営面は変わった。いや、今も変わり続けている、前向きに。
ただし、クラブの勝負への向き合い方は変わらない。
変わらないなら変えてみせればいい、そんな秀吉にはなれない。
しかし、信長ではない。ここは家康だ。
変わらないなら待つ、ではないけれど、そこに合わせていこうじゃないか。
変わらないクラブよ、どうか資金面や金遣いは変わらないであれ・・・。
良くも悪くも、お金の大事さを教えてくれたいつもと違う自粛の春でした。
さぁ、キックオフの時がやってくる。
社会は、この4か月強の間にさまざまな面で新しい形へと変化した。
日本のサッカーは、Jリーグは、グランパスは、どんな新しい世界を見せてくれるだろうか。
懲りずにまた期待しよう、クラブの未来に輝きが待っていることを。
コハチ