グランパスよりも勝ち点が多いFC東京との直接対決。前後のガンバ大阪とセレッソ大阪が14日に敗れた以上、ここで負けることはできない大事な一戦です。
この試合をプレビューします。
FC東京の状況
- 出場停止はなし
- 怪我人は岡崎慎のみ
- 4連敗を北海道コンサドーレ札幌戦で止めた。1-0のクリーンシート。ルヴァンカップの延期で、リフレッシュができたのか、身体のキレが戻ってきている
- ここ数試合を4-4-2に変更右サイドハーフが決まっていない。ディエゴ・オリヴェイラを回して左に内田を入れたり、三田を入れたり。今回は右三田、左ディエゴ・オリヴェイラを予想
- FC東京はアウェイ戦で現在、2019年6月以来となる2連敗中。この間での敗戦数は、それ以前の敵地17試合で喫したものと等しい(10勝5分2敗)。
以下Optaファクトからのデータ引用
- 名古屋は今季、先制点を挙げたホーム戦で全勝(7試合)。対するFC東京は、先制点を挙げたアウェイ戦で今季全勝(5試合)。
- FC東京は10月以降、枠内シュート率はリーグ1位タイだが(54.9%)、決定率がリーグワースト(5.8%:7得点/120本)。対する名古屋は、同期間での被枠内シュート率がリーグで3番目に低い(27.6%)。
- 永井謙佑はFC東京が名古屋戦で挙げた直近8得点のうち、5点に直接関与している(3得点、2アシスト)。名古屋からFC東京へ移籍して以降、出場した今カード5試合のうち4試合で得点に直接関与。
データ引用元:https://www.nikkansports.com/soccer/news/202011130000337.html
FC東京の戦い方
今シーズン3回目のFC東京との戦いですので、いろいろわかっている方も多いと思います。
そもそも11/11のサンフレッチェ広島の戦い方は、FC東京のやり方を真似たもの(と想像される)でした。
以下はフットボール・ラボのデータですが、FC東京の強みはチャンスビルディングポイントの「奪取」2位というところに行き着くと思います。
以下のデータ引用元:https://www.football-lab.jp/nago/preview/
守備も4位と、この2つの強さは半端ありません。相手陣内でディエゴ・オリヴェイラにパワーで奪われ、あっという間に自陣までボールを運ばれ、フィニッシュに。そんな様子をグランパスサポーターなら何度も見てきたはずです。
対する名古屋といえば、稲垣祥、米本拓司のツインルンバを擁するに関わらず、奪取や守備があまり順位が高くありません。これは実はチャンスビルディングポイントの順位なので、奪取や守備がチャンスに繋がっていないということを意味しています。
際立っているのが指数69のロングカウンターです。シュートでの割合は22%で低くなっていますが、これはおそらく一旦止められてしまったり、遅らせられているのでしょう。(そのあとのデータが中央攻撃にカウントされているのだと思われます。)
FC東京のホットゾーンが以下の通りですが、レアンドロやディエゴ・オリヴェイラが絡むことの多い左サイドの色が濃くなっています。ボールを持っている時間はやはりサイドが長く、カウンターなどは時間をかけずに持ち上がるので、中央の色が薄いのだろうと思われます。
ボールを奪取してカウンターしてシュート、これがFC東京です。
東京相手には、先制点を与えてはいけません。偶然でもミスでも先制点を与えてしまえば、サンフレッチェ広島戦の再現になることは間違いありません。堅守のチームに先制点は、火に油を注ぐようなものです。
対する名古屋グランパスはマテウス・吉田豊のユニットのある左サイド攻撃の指数が高くなっています。これは納得ですね。あまりカウンターはできていません。明らかにカウンター向きの選手というのがあまりいないことが影響していると思われます。
名古屋グランパスのホットゾーンは自陣中央の色が濃いのが特徴です。これは前線にスキが見つからないと何度でも戻して作り直すというプレーの仕方が現れていると考えられます。
グランパスの状況
- 金崎夢生が全治8ヶ月の重傷(今シーズン絶望)
- 吉田豊が腰椎骨折で全治4週間で離脱も、強行復帰
- プレーしていてもかなり辛そうではあるが・・・
- オ・ジェソクは筋肉系のトラブル、しかし強行復帰
- 山﨑凌吾は膝の内側靱帯を負傷で11月中は復帰難しい状況
- 相馬勇紀が肋骨骨折で全治3週間から10日で強行復帰も、無理はさせられない状況
- リハビリ中の長谷川アーリアジャスール・渡邉柊斗も不在
- 長谷川アーリアジャスールは練習には合流済も、筋力や心肺などがまだ戻っていない模様
- 稲垣祥と米本拓司、中谷進之介がイエローカードリーチ
以下Optaファクトからのデータ引用
- 名古屋対FC東京の通算37試合では、名古屋が12勝7分18敗と負け越している。名古屋にとってFC東京は、1試合平均得点が川崎(1.06)に次いで2番目に少ない相手(1.08)。
- 名古屋はFC東京戦で現在の5連敗を含み、8試合連続未勝利(2分6敗)。また、ホームでの今カード直近12試合でもわずか1勝(3分8敗:2012年11月、1-0)。豊田スタジアムでの今カードではこれまで勝利を挙げたことがない(7試合:4分3敗)。
- 名古屋はホーム戦で現在、同一シーズン内では1995年6月~9月に記録した9連勝以降でクラブベストとなる6連勝中(PKを除き)。この間での1試合平均失点(0.5)は、当時(1)の半数。
- 稲垣祥(42)と米本拓司(36)は9月以降、タックル成功数がリーグで最も多い2人。米本の同成功率は、同期間に31回以上記録した中でリーグ2位(69.4%:25/36回)。optaがJ1のデータ集計を始めた2015年以降、同選手はFC東京での同成功率が73%だった(151/207回)。
データ引用元:https://www.nikkansports.com/soccer/news/202011130000337.html
スターティングメンバー予想
- 金崎夢生が離脱のため、トップとして現実的なのは前田直輝かシャビエル
- シャビエルの状態が良ければシャビエル、そうでなければ前田直輝と予想します
- 高い確率でマテウス、稲垣祥、マルシンコンビ、ランゲラックは先発です
- 変える選択肢が少ないことが厳しいところです
- 成瀬竣平と吉田豊もかなり高い確率で先発でしょう
- ベンチには藤井陽也、宮原和也が入るのもかなり高い確率と思われます
- 攻撃のベンチメンバーが石田凌太郎と相馬勇紀 or シャビエルしかいないのは正直辛い
FC東京対策
ディエゴ・オリヴェイラとレアンドロの左サイドユニットに対抗しよう
成瀬竣平と中谷進之介になんとかしてもらうしかありません。簡単に飛び込めばかわされる。かといって距離を空ければ自由にプレーされる。辛抱して、相手のフェイントにひっかからないようにしつつ、距離も空けない。辛抱のプレーが必要です。
3枚目の動き(安部柊斗や永井謙佑)に気をつけよう
ディエゴ・オリヴェイラとレアンドロに注意を持って行かれると、そこで安部柊斗や永井謙佑が浮く可能性もあります。そこはサイドハーフやセントラルMFのフォローが必要です。無失点で乗り切れれば、必ずチャンスはやってきます。
セットプレーを活かそう
実はFC東京のDF陣もそれほど大型ではありません。森重183、渡辺186です。後半シミッチ投入でセットプレー勝負というのもアリだと思います。
良い試合になりますように