カッタガネー(∩´∀`)∩
前半0-3で折り返して「これは勝ったやろ……(余裕の笑み)」からの、「今日はこのくらいにしておいてやらあ!」な後半。なんなんすかねこれ。ざっくり振り返っていきましょう。
ぶっちゃけ緩いガンバさん
両チームともに4-4-2でスタート。双方の狙いは明確で、ガンバは「パトリックを吉田豊にぶつけて右サイドから攻撃しよう!」グランパスは「引き込んでから相手SBの裏を狙っていこう!」という感じ。
お互いの狙いがそれぞれまあまあ実現できていた前半、勝敗のアヤは結局のところ「ガンバさんの守備がちょっとアレなのでは……?」に集約されていたように思います。グランパスの得点シーンを思い出してください。
全得点が、「グランパスがサイドから相手中盤のプレッシャーラインを超えられたらほぼ無抵抗でPA付近までボールを運べた(2点目はカウンターからだったので少々状況は違いますが…)」ことによって生まれました。そして2点目の柿谷はスーパー過ぎたのでおいといて、1点目・3点目のシュヴィルツォク、ボールを持った相馬に対して常にややマイナスの位置取りをしていたところ、ガンバの誰もシュヴィルツォクをチェックしに来ない。いくら守備の枚数が足りてても、シュヴィルツォクをフリーにしてたらそら決められますよ。そもそも論として「守備の枚数を揃えるのは、数的優位を得ることで、フリーの相手選手を作らない」ためにするわけですからね。
一方、グランパスが引き籠り出したら………
そんなこんなで前半30分前に0-3でリードするという激レア展開をゲットしたグランパス。その辺でフィッカデンティ監督が指示したのか選手がそうしたのか、それだけリードしたら当然のように引き籠りモードに入ります。これが大変良くなかった。
- どんだけ守備の枚数が揃っていてもまあまあの確率でロングボールに競り勝てるパトリック
- 狭いところをまったく苦にしない宇佐美や倉田
を揃えているガンバ相手に引き籠っても、こちらの守備ブロック内で起点を作られて攻撃されちゃうわけです。攻めるしかなくなったガンバの攻撃への気迫みたいなもんもあったとは思うのですが、前半途中からはひたすら耐える展開。後半からは、グランパスが攻撃に枚数をかけないことを見切ったガンバが3-4-3化してグランパスをひたすら殴り、それを鬼の中谷中心に耐えるいつもの感じに。パトリックに決められたから耐えきれてないけどね! 2失点目が取り消しになってなかったら多分逆転されてましたね。たらればですけどね。
最終的には最近のフィッカデンティお得意の5-4-1化して逃げ切りましたが、それってパトリック・宇佐美に対する対策になっていたのかどうか。「結果的に逃げ切れたのだから正しい采配」だったかもしれません。しかし、相手がボールを持っている限り失点する確率は絶対に0%にはならないわけで、ゲーム展開を安定させるためにはボールを持つ時間を増やすしかないのです。それは去年から続くフィッカデンティ・グランパスの課題であり、その課題は来年に持ち越すことになりそうです。
この試合の良かったところ
- 金を出して見る価値のあった柿谷
- 吉田豊を筆頭に明らかに元気なグランパス選手達(オフで回復できたんですね…よかった)
- パトリックとガチンコ勝負を展開していたミンテ・豊・木本ヤスのトライアングル
- なんかいきなりイキイキしていた相馬
※「二人で足をほぐしていた」という奥様のツイートあり。それが効いたのか? もっとやってください
この試合のウーン……
- 3点リード後の試合運び
- 効果的ではなかった選手交代策
- ギリファールにならないように身体をぶつけまくってくるパトリックは流石にいいかげんにしろという感じでしたな(・Θ・)
最後に
スコア的には完勝したはずなのに、前半途中から砂を噛むような気分にさせられたグランパスファンも多かったことでしょう。仕方ない、それが現状のフィッカデンティ・グランパスなんだ。あと2試合で解決・改善できるようなことでもないので(できるんだったらとっくにやってる)、とりあえず受け入れて応援頑張りましょう。笑う門には福来るはずですからね。
だいたいそんなかんじ