河面旺成について、大宮アルディージャサポーターのちくきくん @risu_curry に紹介をしてもらいました。29日まで仕事のなか、帰りの新幹線で書いてくれました。ありがとうございます!
河面選手のプロフィール
河面旺成(かわづら・あきなり)選手は1994年5月3日生まれ。京都府出身です。
Clubhouse朝のサッカーニュースやエルゴラッソ、サッカーキングや地元TV番組などでもおなじみ、雨堤さん @suque3 からの補足情報です。地元京都ならではの情報です。「元々は地元の大住サッカー少年団でスタートして、その後おそらくお兄さんがソルセウFC(大住より強い、森岡亮太もいたチーム)へ移った後を追いかけて同チームへ。そしてさらにその後、セレッソU-12に合格して移籍しました。当時から河面兄弟は有名だったそうです。兄は森岡亮太と共に久御山高校へ進み、インターハイで流経大柏から4ゴール奪う活躍も。後に青森山田高校のサッカー部コーチも務めました。河面旺成は小中から身長があり、スピードもあり、左利きと高評価でした。」
セレッソの下部組織から岡山県のサッカー名門校作陽高校へ進学し、当時はセンターバックとして活躍していました。
明治大学では3年生で左サイドバックの定位置を獲得し、2017年に大宮アルディージャに入団します。
大宮アルディージャ入団初年度はJ1での戦いになりましたが、リーグ戦での出場機会をほとんど得られないままにチームは2部に降格してしまいます。
しかし2018年は石井正忠監督(現・ブリーラム監督)のもとで急成長。中村太亮(現・盛岡)とのポジション争いに勝利し、左サイドバックの主力としてリーグ戦38試合に出場しました。
※ちなみに当時の左サイドハーフの主力は現名古屋所属のマテウス選手で、さらに右サイドバックの主力は名古屋に加入が決まっている酒井選手でした。
2019年は高木琢也監督(現・相模原督)のもとで左HV:Halbraum Verteidiger(ハーフスペースを埋めるDF=3バックの左)と左ウィングバックとして41試合出場。完全にレギュラーを掴みます。
しかし2020年、序盤戦から左センターバックと左ウィングバックの主力として活躍していましたが、シーズン途中に左肩を脱臼して長期離脱してしまい18試合出場に終わります。
今季2021年も岩瀬監督→佐々木監督→霜田監督のもとで左センターバックと左サイドバックとして活躍するも怪我の影響もあり19試合出場に留まりました。
河面選手の素顔
自身の性格を「はんなり」と表現しているように、ピッチ内外で非常に落ち着いて爽やかな雰囲気をまとっている選手です。
一方で負けず嫌いなところもあり、ガツガツくる相手のアタッカーに対しては非常に熱いデュエルを繰り広げてくれます。しかもそのデュエルに勝ってもドヤらずに爽やかなのが素敵なところ(?)
2020年には第一子が誕生しており、お子さんの奥様と河面選手のモノマネに胸キュンするそうです。
苦手なものは虫。好きな食べ物はチーズケーキと貝類。好きな女優は綾瀬はるか。
河面選手のプレースタイル
「精度の高い左足」と「賢さ」が特徴です。
河面選手の象徴的なゴールと言えば2019年の京都戦でのこのゴールです。
【公式】ゴール動画:河面 旺成(大宮)39分 大宮アルディージャvs京都サンガF.C. 明治安田生命J2リーグ 第17節 2019/6/8
J2で大暴れしていた中田一三監督の京都サンガFCに対して完勝したこのゲーム。
大宮が前線から強烈なプレッシャーをかけ、畑尾選手(元・名古屋、現・群馬)と河面選手が対面の仙頭選手・小屋松選手に対してデュエルで勝利することでボール奪取してカウンターを仕掛ける構図。
河面選手はHV(左センターバック)の位置から前線まで飛び出して左足で強烈なこのゴール。そしてこのゴールが決勝点となって勝利しています。
クロスの種類も複数持っており、その精度も非常に高い選手です。
ピッチ内の選手の特徴に応じて正確なクロスを送り込みます。
ストレート性のクロス
ふんわりとスペースを狙ったアーリークロス
大宮ではセットプレーのキッカーを務めていました。
今季はJリーグでも有数のキッカーの一人である馬渡選手が所属していたにも関わらず、出場時には左右のCKのキッカーを務めていました
直接フリーキック
CKからのアシスト
10/3・東京V戦 72分 河面旺成のCKを富山貴光が頭で合わせてゴール!
戦術理解度が非常に高い選手であり、受け手として適切なポジショニングでビルドアップの出口となったり、はたまた出し手として縦パスや精度の高いサイドチェンジからチャンスを演出します。
まとめ
- 左利きサイドバック兼センターバック
- キックの精度◎
- 非常に賢く、戦術理解度が高い
- 予測が非常に上手いが、少し手癖が悪い
- 確かな技術があり、シレっとまた抜きをすることもある。
- 出し手にも受け手にもなれる選手
- スピードやドリブルで剥がすドリブルは不得手だが、味方とのコンビネーションで相手の背後をとるのは得意。
J1のセンターバックとしてはパワー不足な部分もあり、名古屋では左サイドバックが主戦場となるのではないでしょうか。
近年、ケガがちな部分が心配ですがトップフォームの彼ならばJ1でも十二分に活躍してくれるはず。
しかし実はそれは初めてではなかったようです。
「私はジュニア、ジュニアユースとセレッソ大阪でプレーしていました。しかしユースには昇格できず、高校サッカーの道を選ぶこととなりました。
さらに高校でも大学でも怪我で1年以上サッカーをすることができない時期がありました。
挫折や怪我などはどうしても避けられない部分もあります。
しかしそういったときに何ができるのか、何をするべきなのかを考えること、自分自身を見つめ直すことがとても重要になってきます。そこで何に気付き、何を得ることができるかによって、その先のサッカー観であったりサッカー人生そのものが変わってくる可能性もあります。」
6期生 河面 旺成からのメッセージ
この2年の怪我の間にも、きっと何かに気づき、何かを得てくれていたのではないでしょうか。
吉田豊選手とは違った特徴を持つ河面選手。精度の高い左足、183㎝という高身長、戦術理解度の高さなどを武器にJ1で活躍する姿を期待したいところです。
大宮アルディージャサポーターとしての心残りを1つ言うとすると、一緒に昇格してたかったということ。本当なら2019年に昇格して、その勢いのままJ1で活躍し、代表まで駆け抜けてほしかったというところでしょうか。でもその夢は果たすことはできませんでした。
いまは大宮の地から彼の活躍を心より願っています。
頑張れ!!!ヅラ!!!