はじめに
4月に入り、J1リーグ、ルヴァンカップを含めて週2試合の過密日程が続きます。 今節の対戦相手は、今シーズンのJ1リーグで未勝利の湘南ベルマーレです。
名古屋も1試合消化試合数が少ないとはいえ状況は似たようなものですが、ここから巻き返しが出来るか要注目です。
長谷川監督も「ネガティブになったり、ダイナミックさがなくなったら後退だと思うので、引き続きアグレッシブに闘っていきたい。選手それぞれが強い気持ちを持って、ホームゲームで湘南ベルマーレ と闘えるかどうかが一番大事ではないかなと思っています」とコメントしています。
この試合をプレビューします。
両チームの予想布陣
両チームの負傷者などを踏まえ、先発を予想しました。
①名古屋グランパス
名古屋は今シーズンの基本布陣4-2-3-1を踏襲する予想です。
- GK:怪我がなければランゲラックでしょう。
- DF:CBコンビは藤井とチアゴ、右SBは宮原、左SBは吉田豊。中谷は復帰報道が出ていないので今節もCBコンビは同じと予想。そろそろ藤井・チアゴのCBコンビで勝利を見たいところです。
- MF:CMは稲垣祥とレオシルバ、OHに仙頭、左SHには縦への推進力があるカストロ(マテウス)、右SHには相馬を起用すると予想。前節は仙頭のCH起用もありましたが、CHの頭数として長谷川監督は計算していないようですので、今節も起用ポジションは変わらないと予想します。相馬とカストロの左右のポジションも長谷川監督が前日会見でクロスにこだわっているコメントを残しているため、それぞれ利き足側のSHではないかと予想しました。
- FW:CFは酒井と予想します。前節は仙頭とのコンビで惜しいシュートチャンスがありました。今節はCFの得点を期待したいですね。
②湘南ベルマーレ
湘南は3-1-4-2の布陣と予想します。
前節はコロナウィルス陽性者が多数出たため苦しい布陣のようでしたが、今節はレギュラーが復帰するでしょう。前線からアグレッシブにプレスを掛けてくる強敵です。
- GK:谷と予想。
- DF:3バックは山本、大岩、大野のトリオと予想。
- MF:アンカーは米本が名古屋からのレンタル移籍で出場不可のため田中と予想。両WBは古林と石原、IHは茨田と”名古屋キラー”山田と予想します。
- FW:大橋とタリクの2トップと予想します。ウェリントンの投入があるのであれば両チームの疲労が出てくる後半途中からと考えます。
名古屋グランパスの勝ち筋
①ファストブレイク vs 湘南スタイル
名古屋グランパスの4-2-3-1と湘南ベルマーレの3-1-4-2は選手配置的にほぼマンツーマンのように噛み合います。
名古屋がファストブレイクで前線からプレスで相手のパスコースを限定しボールを奪う、湘南は前線からフルコートマンツーマンのような形でプレスを仕掛けボールを奪う、と手段は若干異なりますが、選手配置と運動量で数的優位の攻撃局面を作る発想は両チーム共に似ています。
そうなると名古屋が湘南ゴール前でかみ合わせの相違を生み出しシュートチャンスを作るには、少なくとも前線からのプレッシングを含めて、走り負けないことが大前提となります。
また、湘南はアンカーに入る選手からパスを散らす傾向が各試合で強く出ており、SPORTERIAのパスソナー図でも毎試合ほぼ同じ傾向です。
このアンカーの選手がボールを持ったタイミングでボールを奪い前進できるか。
湘南は前節の広島戦でもアンカーのボールロストから失点しています。
今節でも名古屋が同様のプレーで優位に立てるかは個人的に注目しています。
②サイドを深くえぐれるか
昨日の監督会見でも後半部は長谷川監督が相手を崩すためにはサイド深くからのクロスをもっと出すことが必要、という趣旨のコメントを残しています。
実際Football Labのデータでも湘南ベルマーレの今シーズン9失点の内、半数近くの4失点はクロスからの失点です。
https://www.football-lab.jp/shon/preview/
長谷川監督の意図通りにサイド深くからのクロスを多く上げることができればシュートチャンスを多く作ることができるでしょう。
期待したいですね。
おわりに
前節のガンバ大阪戦においても惜しい得点シーンが多い一方で得点に結びついておらず、苛立っている方もいるかと思います。
そろそろケチャップの蓋が開くことを期待したいですし、熱い試合を期待したいですね。
良い試合になりますように。