忍者「どうも忍者です」
記者「どうも記者です」
記「とっても劇的な勝利でしたね」
忍「試合中に溜め込んだストレスを一気に爆発させてくれた相馬に感謝でござる」
記「早速ですが、試合の要点はどうだったでしょう」
忍「試合を見た皆さんも同じ印象だと思うのだが、前半と後半とでまったく別の試合を見ているかのようだった」
記「前半はいつ追加点取るんだろうって感じでしたもんね」
忍「後半はいつ失点&逆転されるんだろうという感じだった」
記「では、前半の攻勢の要因は何でしょうか」
忍「仙頭と稲垣でござる」
記「はー、その二人ですか」
忍「まず仙頭。左サイドで吉田豊と位置を入れ替えたりしながら柔軟にポジションをとっていた」
記「仙頭がよくボールに絡んでいた印象です」
忍「単純にボールに絡むだけではなく、相手のCMFを引き付けてマテウス・カストロにスペースを作ってあげていた」
記「稲垣はどうでしょうか」
忍「これまた右サイドの森下と良い関係でボールをつないで前進していた」
記「チャンスにもよく顔を出していました」
忍「吉田豊&丸山&仙頭と、森下&中谷&稲垣、つまりボールがあるサイドのWB、CB、そしてCMFの『ユニット』でボールを前に運べるようになってきた」
記「そういった攻勢から、カストロの華麗な股抜き突破してのクロス、酒井がニアで上手く頭でずらしてゴール。決まるときってこんなにアッサリ決まるんだなあ、と思わされました」
忍「いいプレーって、言い換えればほぼミスのないプレーだ。だからキレイに決まったゴールって簡単そうに見えたりするのでござる」
記「後半の劣勢はどういう理由でしょうか」
忍「まず長谷川健太監督は吉田豊、藤井、中谷の疲労を要因として挙げていたな」
明治安田生命J1リーグ第14節 清水戦後 監督会見 | インサイド・グランパス
記「それだけですか?」
忍「相手の事情もある。清水、前半はそんなに激しくプレスに来なかったのに、後半は明らかに前からガンガンプレスに来ていた」
記「グランパスはかなり押し込まれてクリア気味のロングボールに逃げることも多かったですね」
忍「特にカルリーニョス・ジュニオが素晴らしかった。疲労があったとは言え豊を押し込んで、中に入ってフィニッシュにも絡むし、守備もサボらなかった」
記「カルリーニョスに押し込まれたせいで豊がなかなか攻撃に上がれず、左サイドからのボール前進が殺されてしまいました」
忍「グランパス右サイド側も、代わって入った清水の西澤に森下が押し込まれてしまい、同様に殺されてしまった」
記「両サイドがダメになると、あとは中央ですが……」
忍「中央は中央で、後半からCMFに入った清水の白崎とFWの鈴木によって、レオ・シルバが前後から見張られて試合から消されてしまった」
記「レオ・シルバのスタミナ切れもありましたね」
忍「休養期間はあったはずなんだけどな。他には丸山もなんだか身体が重たそうだった」
記「雨と気温は影響したかもしれません」
忍「そういう状況を何とか打開しようとグランパスも選手交代した」
記「まず仙頭に代えて石田でした」
忍「前線での守備の強度を高めるのと、カウンター時にスペースに走って欲しかったんだろうな」
記「上手くいきませんでした」
忍「石田めがけてちゃんと狙ったロングパスを送り込む余裕が後ろの選手たちから失われていた」
記「次に酒井に代えて柿谷、吉田豊に代えて相馬でした」
忍「この交代は単純に選手の疲労だろう。あの豊がへばるくらいなんだから、アウェー徳島から中二日でまたアウェーというのがどれだけ大変かよくわかる」
記「最後にレオ・シルバに代えて宮原、カストロに代えて阿部投入でした」
忍「結果的にはこの采配がズバリ的中したな。相馬の勝ち越しゴールの映像を見直してくれ」
記「サイドに開いてボールを受けた宮原から相馬へ良いパスが出てますね」
忍「阿部も、相馬の前を走って相手DFを引き寄せて、相馬がシュートを打つ時間とコースとを作ってくれてるんだ」
記「相馬のスーパーゴールの陰に宮原と阿部あり。そもそも相馬含めた長谷川健太監督の交代策が実ったんですね」
この試合の良かったところ
- 勝ったこと
- 前半の攻撃はとても良かった
- ハマった交代策
この試合の(´ε`;)ウーン…
- 宮原をもうちょっと信用してあげてもいいのでは長谷川健太監督
- レオ・シルバにやっぱり頼り過ぎ問題
- 後半の本当に一方的にボコられた件についてはマジで改善をお願いします
最後に
忍「清水の選手たち個々を見ると、やっぱり上手くて走れる良い選手が多かった。イケイケにさせてしまうと恐ろしかったな」
記「そんな中で途中から出てきた松岡、若手有望株だし、清水であんまり出番がないようなら三好ケ丘に連れてきたいですね。元鳥栖選手の輝きやすい職場です!」
忍「代理人に声をかけてみたいところでござるよ」
編注:松岡大起の代理人はODOROKI。グランパスとはターレスの契約先として繋がっている
記「しかし、よくもまあこれだけ押し込められて試合に勝てましたね」
忍「ものすごく好意的に言えば、イマイチな内容でも勝っちゃう勝負強さが出てきたのかもしれない」
記「そうだといいですねえ」
忍「そこは信じて応援するしかないでござる」
記「おあとがよろしいようで」
忍「それではまた次の記事でお会いいたそうニンニン」