2022年11月18日、相馬勇紀の活躍で湧くタイムラインに激震が走った。
https://nagoya-grampus.jp/news/pressrelease/2022/1118post-2018.php
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この2人の契約満了に驚いた人は多かったのではないだろうか。
宮原和也と渋谷飛翔は、J2降格して多くの選手が去ったグランパスにやってきてくれた選手だった。J2の名古屋グランパスから残っている選手は、実はもうこの2人以外には武田洋平しか残っていない。
チームとして一番苦しいときを共に過ごした2人との別れは辛いのが当然。タイムラインに悲嘆の書き込みが溢れかえった。
ゼロ円提示と契約満了はイコールではない
ゼロ円提示=クビというのは、クラブが契約更新する意思がないということになる。これは契約満了の1つの形態に過ぎない。ゼロ円提示⊂契約満了の包含関係だ。契約更新をしようとしたとしても、折り合わないこともある。この場合も契約満了になる。
こちらの記事でも触れているように、選手の退団はクラブ主導のものであるとは限らない。
時系列で整理すると以下のようになる。
- 最終戦から5日以内に、来季契約する意思のない選手には「来期契約額0円」の提示を行う(いわゆるクビ)
- それ以外の選手については、提示した金額・付帯条件について話し合う
- 提示した金額・付帯条件について合意が得られれば契約更新
- 提示した金額・付帯条件について合意が得られなかった場合は契約満了
今回の場合、期限だった11月10日より1週間後の発表になったので、おそらくはケースとしては4番目ということになるだろう。
選手にとって条件が折り合わないということはどういうことか
契約満了を理由の面で整理すると3つのパターンになる。
- クラブがだいたいは枠を空けるために契約を更新しない
- 選手がほかのチームに移籍したくて契約を更新しない
- 移籍を前提ではないが、条件が合わなくて決裂した
一番悲しいのが3つ目のパターンだ。
宮原和也選手のInstagramで語られているように、選手が好き好んで出ていかない場合もある。
しかしサッカーは11人の先発と、交代枠は5しかない。
宮原和也選手も、渋谷飛翔選手もJ1で先発で出ていてもまったくおかしくない実力者だ。それなのにこれだけ出場機会を得られなかった。
プレーヤーとしての寿命は短いので、出場機会を得たい、と直訴するのはよくわかる。それが叶えられそうにもなかったら、それは決別するしかなくなる。
あくまでも外部の人間の予想に過ぎないが、今回の2人の移籍は出場機会に関する条件が合わなかったというのが理由なのではと思っている。
宮原選手へ、souさんのメッセージ
初めて宮原選手を知ったのは2016のホーム広島戦でした。広島のレギュラーの中盤の選手が出場出来ずに代わりに若手が出る、との情報だけ得た私は、この試合は有利に戦えるな…と思ってたのですが、およそ経験の少ない若手とは思えぬクレバーなプレーの数々で名古屋のチャンスの芽をつんでいくプレーに一気に惹かれました。
その年は名古屋が降格してしまい失意の中にいましたが、そんな中「宮原選手獲得」のニュースを見た時はここからのシーズンへの期待感を持たせてくれるとても嬉しいニュースでした。
加入後はサイドバックの出場がメインでしたが、変わらないクレバーなプレーに加え小さな体から想像もつかない強い対人プレーでとても頼もしく感じていました。
2020シーズンはコンディションの影響もあり、これまでに無いほど出場機会を得られず、来シーズンはどうなるんだろうと不安な気持ちを持っていましたが、そこからの2021シーズン、札幌戦での得点を演出したプレーでチームの信頼を再び掴み取り復活した姿を見てとても嬉しかったです。
何度苦境に立たされても立ち上がる姿を知っているからこそ、来シーズンまた我々の前で躍動してくれる姿を見せてくれるものと信じていましたが、それが叶わないことになってしまいました。
これまでも他の選手の満了のニュースを見てきましたが、どの時よりも心に重くのしかかるものがあり、なかなかこの現実を受け入れるのは難しくツラいです…。
最後のリリースのコメントにある、名古屋を離れるつもりが無かったというコメント、悲しい気持ちと名古屋をそれ程まで気に入ってくれた事への嬉しさが混ざって何とも言えない感情になりました。
どこへ行っても、また元気にプレーできる姿を見れることを祈ってます。
いつまでも、いつまでも、応援してます。
和也とタイトルが1つでもとれてほんとうによかった。
名古屋に多くのものを、思い出をもたらしてくれて、ほんとうにありがとう。
宮原選手へ、たなさんのメッセージ
「宮原が抜かれたならしょうがない。」アホみたいですがそんなふうに考えるようになりました。
あなたはJ2からずっと、屋台骨のこどく名古屋を支えてくれて、名古屋の希望になってくれました。
はよ代表!!と思っていましたし、このようなお別れになるのは残念でなりません…が、こうなったからには来年グランパスが和也では輝けなかったであろうスタイルで白星を増やすことで、和也にこの退団は間違ってなかったなと思わせることが恩返しかなとも思ってます。
できることなら敵として戦いたくないので海外に、ベルギーあたりにでも行ってください笑
ありがとうございました。
ps.グララどーしてくれるねん!!!!
渋谷選手へ、たなさんのメッセージ
楢さん、ミッチ、たけちんと名古屋が世界に誇るGK陣の中で出場機会に恵まれなくても名古屋にいてくれたことでGK陣はどれだけ救われたことでしょう。
第3GKという非常に難しい立ち位置の中、名古屋のユニフォームを着続けてくれたこと感謝しかないです。
名古屋にいたこと、楢さんらから学んだこと、盗んだことが活きて、あの経験は無駄じゃなかったと思えるプロ生活を続けてほしいです。
次のチームではレギュラーで活躍できることを祈ってます。
ありがとうございました。
2人へ、編集長からのメッセージ
編集長からは、レミオロメンの「翼」という歌を2人に贈りたい。
行けば分かるさと誰かが言っていた
それもそうだなと確かに思った
僕らは不安の向こう側へ飛び込む
最初の一歩目の勇気を翼にして
道に迷って足が止まったって
心の窓から青空は見えるさ
失敗や成功に振り回される時は
最初の一歩目の純粋を思い出して
2人のこれからのサッカー人生に幸あらんことを。