カーザ・ピアACはポルトガル、リスボン郊外のチームです。
「ポルトガルとはリスボンのこと、残りは風景だけ」
という風に言われることがありますが、リスボンにあるチームです。リスボンの旧市街地より北西に位置するモンサント森林公園のそばに本拠地のスタジアムがあります。
リスボンには既に名門SLベンフィカやスポルティング・クルーベ・デ・ポルトゥガル(通称スポルティング・リスボン)がありますので、知名度がそれほどあるチームではありません。
それはそのはず、設立は1920年7月3日という歴史のあるチームですが、1938年に始まったポルトガル・プリメイラ・リーガ(一部リーグ)の初期クラブの一つなのに、その第1回大会にあたる1938-39シーズンに2部リーグへ降格して以降は、2021-22シーズンに1部復帰を果たすまで約80年を国内の下部リーグで過ごすという壮絶な歴史を持っています。(一部のWebサイトでは今年初昇格、という誤情報を流しているところがあるのでご注意を)
カーザ・ピアACのフォーメーション
2023年1月8日カーザ・ピアAC対ポルトのデータ・フォーメーション
3-4-3ですが、実際には名古屋グランパスと同じく守備時は5-4-1か5-3-2、攻撃時に3-4-3になる感じです。
相馬勇紀選手が入るとしたら左WB 6.ポローニ選手の位置か、左FW14.邦本選手の位置、あるいは右WB42.ルーカス・ソアレス選手の位置かもしれません。
ナイジェリア出身の右FWゴッドウィン選手がチームの主力で、彼の抜けだしがチームの武器になっています。邦本選手は抜けだすというより前線のゲームメーカーといった感じで、実はそれほどFW感は感じませんでした。
相馬勇紀選手はカーザ・ピアACでチャンスを掴める?
2023年1月8日カーザ・ピアAC対ポルトのデータ・フォーメーション
この日の試合は前半でカーザ・ピアACに退場者が出てしまったので、あまり参考にならないかもしれませんが、ポルト相手に相当押し込まれる展開でした。
ボール支配率26%、シュート2本、枠内シュート0はさすがにしんどいところですね。
それでも前節のポルティモネンセ戦では2:1で勝利しているので、今回はポルトガルリーグのビッグ3の1つ、ポルト相手なのがキツかったのかもしれません。
ラッキーなことに言葉が堪能ではない選手にとって、戦術の縛りがキツいチームはしんどいことになりますが、カーザ・ピアACはそれほど戦術の縛りが多いチームではなさそうです。
しかし戦術面で難しいことをしていないということは、これ以上のステップアップを考えるとあまり長居をしていいチームではなさそうです。
左WBのポジションは、実は6.ポローニ選手はレギュラーではなく、5.レオナルド・レロ選手がレギュラーだったのですが怪我で欠場。その代役を探しているというのが今回の移籍の決め手のようです。
まずはその左WBのポジションをポローニ選手に勝って確保することが大事かもしれません。
頑張れ!相馬勇紀!