はじめに
今シーズンの名古屋グランパスは6位でシーズンを終えました。
シーズン後半まで三冠の可能性を残す好調ぶりでしたが、マテウスカストロの海外移籍以降は大失速。勝利した試合も敗北した試合も印象に残る試合が多くありました。
ということで、私のシーズンレビューは個人的に印象に残った8試合をピックアップしました。データ云々など小難しい内容にはなっていませんので、年末の賑やかしとしてご笑覧ください。
印象に残った試合
J1リーグ第4節 柏レイソル戦 〇0-3
開幕戦から2勝1敗で臨んだアウェイ戦。安定した戦いとは言えない序盤戦でしたが、この試合は名古屋のファストブレイクが大はまり。2023シーズンの名古屋のスタイルを強く印象付けた試合となりました。1点目のキャスパーユンカーの個人技、2点目、3点目のファストブレイクからの得点と、改めて観返しても快勝と言える内容です。柏に攻められる局面もありましたが、中谷を中心としたDF陣が粘り強く戦っていたのも印象的ですね。
J1リーグ第11節 ヴィッセル神戸戦 △2-2
結果的にリーグ優勝した神戸を相手にホームで大苦戦。前線からボールを奪いにプレスを掛けるもボールを奪えない、思うようにシュートは打てない、逆に失点を抑えることが出来ないという苦しい試合でした。名古屋の堅守を前線からの強烈なプレッシングとエース大迫のフィジカルとシュート精度で上回られ、このまま力負けするのかという展開の中、後半アディショナルタイムでの藤井の同点ゴール。ずっと藤井の成長を見守っている名古屋サポーターも驚く圧巻のミドルシュートでした。勝利したわけではないですが、優勝争いに踏みとどまる意味でも大きな同点弾でした。
ルヴァンカップグループステージ第4節 横浜FC戦 〇0-2
高校3年生、貴田遼河の圧巻の2得点。特に2得点目は痺れました。来年はコンディションを整えて頂き、更なる活躍を期待しています。
J1リーグ第20節 横浜F・マリノス戦 △2-2
メインスタンドから現地観戦していて、一森のパントキックからエウベルにつながれた高速カウンターにやられた印象が強い一戦です。内容的には名古屋が勝ち点3を取ってほしかったという気持ちもありつつ、両チームともにオープンな展開からのノーガードの打ち合いで面白い試合でした。この試合もそうですが、キャスパーユンカーは先制点、同点弾、逆転弾と得点が欲しいときに決めてくれる本当に頼もしいCFですね。個人的には今シーズン現地観戦した試合ではベストバウトです。
天皇杯4回戦 浦和レッズ戦 〇3-0
海外移籍が決まっていたマテウスカストロとの惜別の試合。圧巻のパフォーマンスで3-0の快勝とともに旅立っていきました。数日前からグラぽのシーズンレビューでもデータを元に説明されていますが、ファストブレイクでのボール保持時の陣地回復、シュートまで持っていく試行回数がマテウスカストロに大きく依存していた事実をハイライトを観返していても感じます。
ルヴァンカップ準々決勝1stレグ/2ndレグ 鹿島アントラーズ戦 △1-1/〇1-2
マテウスカストロが海外移籍したことに加え、米本など主力の負傷離脱が響き、徐々に勝ちきれなくなっていた時期の2試合。この2試合は1戦目が久保藤次郎、2戦目が中島、吉田と若手が得点し勝ち上がりを決めました。名古屋のファストブレイクの鋭さがなくなり、DFラインも低く守備に追われる展開が多い2試合でしたが、特に1戦目の久保藤次郎の同点弾はチームを蘇らせる貴重な得点でした。中島は来シーズンは別のチームでプレーすると報道が出ており残念ですが、久保と吉田は来シーズンの更なる活躍を期待しています。
J1リーグ第30節 ガンバ大阪戦 〇0-1
シーズン後半に入り大失速している中での貴重な勝利でした。この試合はハイライトには出てきませんが、右WBとして一対一のデュエル勝負で圧巻のパフォーマンスを披露した久保藤次郎の印象がとても強かったですね。攻撃面では複数得点できないという課題を克服できませんでしたが、守備面では名古屋の堅守が健在であることを再確認した試合と思います。
おわりに
シーズンレビューということで数試合ピックアップしました。
昨シーズン同様に毎試合何かしら仕掛けてくる監督でもあったので、プレビューを書くのも苦労した一方、記事を書いていて楽しいシーズンでした。
来シーズンは丸山、中谷の移籍に加え、藤井も海外移籍の報道が出ておりDFラインのメンバーが一新される様相です。期待も不安も入り混じるシーズンになりそうですが、出来ればチームの成長や変化を楽しみつつ、今度こそタイトルを獲るシーズンになればと願っています。来シーズンも良い試合が沢山観れますように。