侍「どうも侍です」
記者「どうも記者です」
侍「負けてしまった(´・ω・`)」
記「残念ながら完敗でした」
侍「どうせならやりたい乾杯」
記「そこで韻を踏まれましても……」
侍「暗くなりがちなタイムラインに、この侍の小粋なジョークが!」
記「……いや今は真面目に!( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン」
侍「( ゚д゚)ハッ!」
記「はい、気を取り直して試合を振り返りましょう」
侍「鹿島? 強いよね。序盤、中盤、終盤、隙がない。でもグランパスも絶対に負けない。選手たちが躍動する姿をファミリーのみんなに届けたい!」
記「急に将棋ネタはやめてください」
侍「実際はその“序盤、中盤、終盤”でやられた件」
記「……やっぱりネタを入れるんですね」
侍「首位と残留争いのチームがガチでぶつかれば、厳しい結果も出てくるわけで」
記「そうですね。ここからは冷静に見ていきましょう」
ポジション名 | 名古屋グランパス | 鹿島アントラーズ |
GK(ゴールキーパー) | 武田 | 早川 |
CB(センターバック) | 原・藤井・佐藤 | 津久井・植田 |
SB(サイドバック) | ー | 小川・濃野 |
WB(ウイングバック) | 和泉・中山 | ー |
CMF(セントラルMF・ボランチ・センター) | 稲垣・森島 | 舩橋・三竿 |
IH(インサイドハーフ)・シャドー | マテウスカストロ | ー |
SH(サイドハーフ)・WG(ウイング) | ー | チャブリッチ・エウベル |
FW(フォワード) | 永井・山岸 | レオセアラ・鈴木優磨 |
侍「さてこの試合、マテウス・カストロをスタメンにぶっ込んできたのがサプライズ枠、あとは出場停止明けの山岸など順当なスタメン」
記「カストロ起用は意外でしたね。ただ、カストロの『一発』や『前進能力』が機能しないとそもそもキツいくらいの差があるということは、かなり」
侍「先方も主力2枚の出場停止はあった」
※編注: 出場停止があった代わりに、小川や徳田誉といった怪我明けの選手が復帰していたのは確かです
初出時、小川諒也選手が怪我明けと記載しました。3試合で出場1分でしたので、怪我だったのだろうと勝手に勘違いしておりましたが、そうではないというご指摘をいただきました。訂正させていただきます。
記「なので、事前予想としては、けっこうイケるのでは? という声もあったわけなのですが」
侍「イケなかった」
記「誤解を生む言い方はやめてください」
侍「それは逆にお前がエロを意識しすぎ……」
記「ししししし失敬な!」
侍「試合内容について言えば、先方は基本的に4-4-2ブロックからのカウンターメイン、じっくりビルドアップというよりもまずは前線にボールを届けよう! というスタイル」
記「なんかグランパスみたいですね」
侍「まずは前線にボールを届ける! というのは欧州はじめかなり当たり前になりつつある昨今のサッカー事情」
記「どんな時でも後ろからじっくりビルドアップなんてチームはあんまり見かけないですね」
侍「で、見事なカウンターからの山岸決定機なんかもありつつ、こちらも見事なカウンターからエウベルにサクッと決められた」
記「可変システムの弱点、ネガティブ・トランジション中のぁゃしぃところをどっちがチェックすんの? 問題」
侍「結果的に和泉がついて行き、そして和泉の届かないところへのボールコントロールでシュートを蹴り込まれてしまった」
記「武田も触ってはいたので、欲を言えば触ったならゴールの外に弾いてよという感じもありましたが」
侍「ギリギリのプレーなので。触っただけでも偉い」
記「むう」
侍「2失点目もカウンターといえばカウンターで、ただ、あんな高速クロスを完璧にコントロールしてゴールに蹴り込まれたらやってられん」
記「レオ・セアラのプルアウェイ上手かったですね。DFライン裏にスプリントするぞ的な動きを見せたあとにちょっと下がって浮くという」
用語解説:プルアウェイ(Pull away)とは、「引き離す」という言葉の通り、マークについている相手選手を意図的に引き離す動きのことを指します。「相手をだまして一瞬の自由を作るフェイント的な動き」と考えれば良いでしょう
侍「三國だったらその動きについて行って潰そうとしただろうなあ、とは思わせられた」
記「じゃあ三國スタメンの方が良かったんでしょうか」
侍「そう単純なものではない。一失点目も同じようにレオ・セアラが引いて作ったDFライン裏スペースにエウベル走り込み。フリーダムポジション鈴木は別として、レオ・セアラがこちらのDFラインを『前に引っ張る』裏にSHを突っ込ませるというのは明らかに意図的にやられていた
だから仮に三國スタメンだったとしてもついて行ったらスペースを開けてしまう」
記「うーん」
侍「ただグランパスも一方的に殴られていたわけではない。4バックの外から殴るは徹底されていたし、実際に惜しいシーンはあった、何回も」
記「スタッツ的にはグランパスが圧倒してましたからね、珍しく」
侍「珍しいとか余計なことを言わない」
記「大変申し訳ございません」
侍「後半になると先方2トップの怪我交代などもあり、藤井を左CBに出して推進力を高めていこうといった変更もあった。ただ結果的にはダメ押し×2をやられてしまった」
記「2000年代の強かった時の鹿島さんてこういう感じだったなあと思い出させられましたね。これで1点でも決まっていれば……」
侍「この試合について言えば、上手いこと省エネで勝たれたなあ、というもの」
記「実力差という現実が辛い……」
この試合の良かったところ
- ツカサCMF経由でのチャンスビルディング回数が高まっており、これは毎試合一皮剥けてますわ。これからも頼むぜー。
- 佐TOYOTAはビハインドになっても闘志の見えるチャレンジングなプレーぶり。メンタル的にちょっと変わった? 今後に期待。
- 中山も首位相手にこんだけやれたらこれはホンモノ。今のコンディション・調子を維持しつつもっと上を目指して欲しい。良いプレーぶりでしたよ。
- 限られた時間ながらゴリっとプレーする姿を見せてくれる木村には将来性を感じる。
- 先方の早川がね……良いシュートストップでしたわホンマに。
この試合の(´ε`;)ウーン…
- カウンターの上手いチーム相手に自陣での緩いパスをするのはダメだとあれほど言ったでしょ! 全般的に三好ケ丘の第二駐車場で話し合いをさせてください。
- これといってすげえダメな感じもなかったが故に0-4という結果が本当に切ないぜ……
最後に
侍「敗戦を肯定はしない。ただ首位相手に堂々と挑んだのは確か」
記「大事なのは引き摺らないこと。次に向けて切り替えていきたいですね」
侍「比較的上位との対戦が続くが、鹿島さんほどの完成度のあるところはないはず、付け入るスキは必ずある」
記「我々ファミリーが後押しすれば、選手たちはもっと力を出せるはず!」
侍「おあとがよろしいようで」
記「それではまた次の記事でお会いいたしましょう」
侍「成敗(Say-Bye)!」