侍「どうも侍です」
記者「どうも記者です」
侍「負けてしまった(´・ω・`)」
記「いやあ……残留が決まったとは言えこの配線はちょっと……」
侍「配線してどうする。敗戦」
記「わかんないですよ、日立台の芝を剥がしてOAフロア化する工事だったかもしれないじゃないですか」
侍「そこは抗弁するところなのか?」
記「Losing isn’t an option」
侍「負ける選択肢は無い山本由伸乙」
記「あんな選手をグランパスも獲得できないもんでしょうか」
侍「なお総額で300億円」
記「ほげぇ」
侍「グランパスはとりあえず地に足をつけて、名古屋圏と一緒に発展していくしかない」
記「そんな未来が見える試合だったんでしょうか」
侍「少なくとも現実は見せつけられた、今シーズンまたしても」
記「……順番に振り返っていきましょう」
| ポジション名 | 柏レイソル | 名古屋グランパス |
| GK(ゴールキーパー) | 小島 | 武田 |
| CB(センターバック) | 原田・古賀・三丸 | 原・藤井・佐藤 |
| SB(サイドバック) | ー | ー |
| WB(ウイングバック) | 馬場・ジエゴ | 野上・和泉 |
| CMF(セントラルMF・ボランチ・センター) | 小西・中川 | 稲垣・森島 |
| IH(インサイドハーフ)・シャドー・トップ下 | 小泉・小屋松 | 菊地・永井 |
| SH(サイドハーフ)・WG(ウイング) | ー | ー |
| FW(フォワード) | 垣田 | 木村 |
侍「さてこの試合、菊地と永井シャドー、右WBは野上さん、左WBに和泉、そして藤井ベンチ外で三國がスタメンとなった」
記「藤井どうしたんでしょうか」
侍「練習を見学した方によると31日時点でいなかったそうなので、軽いケガなのかケガ未満のコンディション不良なのか、といったところか」
記「シーズン最終盤にカストロ大怪我、藤井の離脱とか逆風の多さよ……」
侍「それでもチームとしてやるべきことはやっていたわけで」
記「概ねどんな感じだったのでしょうか」
侍「ポイントはまず菊地と永井の位置。今シーズン基本的に永井はシャドーの時には左、菊地は右シャドーだったのが、この試合では永井が右で菊地が左」
記「どういう狙いだったんでしょう?」
侍「推測になるが、守備のところではないか」
記「はて」
侍「個人守備力で言うなら菊地より永井の方が高い。先方左サイドのジエゴと小屋松のケアを考えたのではないか、というのが一つ」
記「ふむ」
侍「あとは菊地を完全に和泉の代役として設定したのではないか。和泉も守備時は基本的に左に張り出して相手の様子を見つつプレスに出たり出なかったりを判断しているわけだが、この試合の菊地はほぼ同じタスクをやっていたように思われる、なんとなくだが」
記「そして実際に試合はどうなったでしょうか」
侍「グランパス的には割とゲームプラン通りだったのではないか」
記「塩漬けに引きずり込もうというようなことですか?」
編注:ちがいます
侍「ハイプレスに行くとこは行く、そうでなければしっかり引くという基本はかなり徹底されていた」
記「そうなると、ハイプレスでエラーを誘発できて得点できるか否かというのが試合の分かれ目になりますよね」
侍「先方GKの小島がしっかり保持に絡んでくるので大変うざったかったが、そこを含めてプレスで追い込めるか、それともビルドアップされてしまうか、という」
記「そして前半のうちに決定機が2回あったんですよね」
侍「だからゲームプランどおり。でも決められなかったのがゲームプランとは異なる点」
記「前半途中からはハイプレスにも基本行けなくなってしまいました」
侍「先方のシャドーが無限に降りる作戦には、こちらのセンバが無限についていく作戦で対抗していたんだが」
記「疲れてきたら色々と出足も鈍りますしねえ」
侍「あと、根本的に、ハイプレス・ショートカウンターで決定機を作れるのは1試合に多くて3回くらいなので」
記「それで決めきれなければ確率的にキツくなるのも当然のこと」
侍「なので善戦していたがコレは後半キツくなりそうだな……と思わせられたハーフタイム」
記「そして後半いきなりのアレでした」
侍「ヌルっと上がってきた相手のマークがあの時だけズレてしまった上に三國がDFラインを上げきれずオフサイドを取れなかった」
編注:あそこは細谷について行くという選択肢もありました
記「結果的にはオウンゴールになってしまいましたが、三國の責任を問うとしたらどちらかと言えばオフサイドを取り損ねたことだったかもですね」
侍「多少裏を取られても追いつけるスピードがあるんだから、三國には『冷静な判断』としてもう少しラインを上げる選択ができるようになって欲しい」
記「リードを許したら、今リーグで一番ボールを持てる柏さん相手には大変キツくなってしまいます」
侍「先方が明らかに意図的にゲームテンポを落としてきたし、善戦したが残念ながら今の実力差のととりとなってしまったかなと」
記「相手を苦しめた、なお負けました、で終わらないように、今シーズンあと2試合、ラストスパート頑張ってほしいですね」
この試合の良かったところ
- 三國は今シーズンとしてはかなり良いプレーしてましたよ。底を脱したんじゃない? 特にビルドアップ時に明らかに相手を剥がそうとしてたのには意識の変化を感じさせられました(オウンゴールは気にスンナよマジで)
- お久しぶりの椎橋が相変わらずえげつない削り方しててワロタ(;・∀・)
- 木村は頑張ったけど流石に孤立しすぎでしたかねえ(決定機逸については練習してくだせー)
この試合の(´ε`;)ウーン…
- 佐藤、敵に呑まれるなよ! 逆に相手を呑んでやれ!
- 実のところ大して誰かがとかチームがすごい悪いというわけでもなかったため、逆に何ともモヤる感じに……
最後に
侍「善戦するも決めきれない、逆に少ない決定機を確実に決められて負ける、というのが典型的なイマイチな感じで、見てて歯痒さは、正直、ある」
記「それでもしっかり残留しました」
侍「まずはJ1に居続けること、それが大事」
記「この試合の終盤、ユンカーではなく杉浦が出てきたのは非常に示唆的でした」
侍「残留できた、でも上位はもう狙えないぞとなると選手のモチベーションコントロールもなかなか難しい。どんな時でも全力を振り絞れと言うのは簡単だが選手だって人間なので」
記「そこでわかりやすくモチベーションを出せるのは、例えば普段なかなか出番の無い選手なわけですよね、若手を含めて」
侍「あと2試合、どうなるかわからないが、来シーズンに思いを馳せつつ見てみよう」
記「関係者の皆さん、残留確定おめでとうございます、そしてありがとうございます」
侍「おあとがよろしいようで」
記「それではまた次の記事でお会いいたしましょう」
侍「成敗(Say-Bye)!」


