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【ショート】 ビジネスの成功を、どうやってピッチの強さに変えるのか #grampus #mond_grapodotnet

お題「強くなるためになにが必要なのか」
お題「強くなるためになにが必要なのか」

問題意識はよく分かります。

ただ、自分は「ビジネスでうまくいっていること」と「サッカーで勝てること」は、いったん分けて考えた方がいいと思っています。

もちろん、クラブが稼げるようになることは強くなるために大事です。でも、集客が増えた、スポンサーが増えた、経営が安定した、だからそのまま優勝争いができる、というほど単純ではありません。

一方で、「トヨタがいるから安心してしまって、現場に切迫感や飢餓感がないのでは」というところは、自分はあまりそうは思っていません。

負けた試合のあとって、どうしてもそう見えやすいんですよね。でも、実際に選手やスタッフがどれくらい危機感を持ってやっているかは外からは分かりませんし、負けた理由を「気持ちが足りない」で片づけてしまうと、戦術や編成、選手の出来など、もう少し具体的に見られる部分が見えなくなってしまう気がします。

あと、「名古屋はお金持ちクラブ」というイメージも、少し注意が必要だと思っています。

トヨタがついている安心感は間違いなく大きいです。クラブの経営努力もかなり頑張っています。トヨタ自動車そのものへの依存度はそこまで大きくならないように運営しているのはクラブの営業部の努力の賜物だと思います。

ただ、クラブの売上規模を見るとJ1で飛び抜けているわけではありません。最新の決算では売上高は約65億円で、J1ではだいたい真ん中あたりです。

なので、「親会社がトヨタなんだから、他よりずっとお金を使えるはず」というほどではないと思います。

よく「予算の小さいクラブでも上位に行けるじゃないか」という話があります。もちろん、そういう年はあります。ただ、それを何年も続けるのは別の話です。

安い年俸で良い選手を集めて結果を出せても、その選手が評価されれば、もっと条件のいいクラブから声がかかります。そこで主力を残して、さらに補強もして、スタッフや育成や施設にもお金をかけて、毎年上位に居続けようと思えば、結局クラブの規模はかなり大事になります。

なので、自分はグランパスに必要なのは「もっと危機感を持て」と言うことより、まずクラブそのものをもっと大きくすることだと思っています。

大事なのは「いくら使ったか」だけではなく、

目指すべきサイクル
目指すべき「正の」サイクル

稼ぐ → フットボールに投資する → 良い選手・スタッフを集める → 強くなる → さらにファンやスポンサーが増える → もっと稼げる

そういう流れを作っていくしかないんじゃないでしょうか。

だから、今フロントがやっている集客や地域との取り組みは、自分は素直に応援したいです。ピッチ外の話に見えて、結局は強いクラブを作るための土台なので。

もちろん、そのお金をどうサッカーの強さに変えるのかは別の話です。そこはフットボール部門がきちんと結果で評価されるべきだと思います。

自分としては、まず100億円規模のクラブを目指してほしいです。

「恵まれているから甘くなった」というより、名古屋というクラブが持っているポテンシャルを考えると、まだクラブそのものをもっと大きくできるし、その力をサッカーの強さに変える余地もまだかなりある、という見方をしています。

開幕戦に負けたからといって「このまま取り残される」とまでは思いません。ただ、Jリーグ全体が変わろうとしている中で、今の規模のままでいいとも思いません。

そこは自分も危機感を持っています。

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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