2017年4月1日午後17時から豊田スタジアムにて、2017年J2第6節熊本戦が開催されます。
グラぽの考える今日のポイントは以下の3点です。
- 松本山雅FC戦の後半をどう活かしてくるか
- 佐藤寿人の使い方はどうなるのか
- 永井龍のウィングバックは活きるのか
松本山雅FC戦の後半をどう活かしてくるか
松本山雅FC戦の後半はとてもバランスが良くなりました。
前半は一番守備面で心配していた13磯村亮太の対面に、相手の攻撃の主力である10工藤浩平、3田中隼磨が位置することになり、守備に追われて期待したビルドアップを行うことができませんでした。松本山雅FCはFC岐阜やジェフユナイテッド千葉のようにどこでもプレスを掛けまくるということはせず、何カ所かのボールの取りどころを設定して、そこにプレスを集中させるような形でした。名古屋の左サイドはそのボールの取りどころ、攻めどころに設定されていたことは間違いありません。
後半はメンバーこそ1人しか代えませんでしたが、3バックに切り替え、左はストッパー39内田健太、右に13磯村亮太として、最終ラインからのボールの出所が2箇所に増えたことも特筆すべきポイントです。
攻撃は最大の防御
また、25杉本竜士が左サイドで3田中隼磨とのマッチアップを制し、相手の攻撃の主力を押し込んだことが最大のポイントではないでしょうか。
最終ラインからのボールの出所が整理され、こちらのワイドの攻撃を強化することで相手のワイドの攻撃を防いだ。これが最大の原因だったのではないでしょうか。
同じ形が熊本に通用するのか
松本山雅FCと、熊本ではチームのやり方が違います。最終ラインは松本山雅FC戦の前半と同じ構成にはならなそうです。攻撃の組み立ての起点が2箇所に増えたことはきっと風間八宏監督にとっても評価が高いところではないかと思います。最終ラインは少なくとも後半の形になるのではないでしょうか。
佐藤寿人の使い方はどうなるのか
熊本戦で一番の注目ポイントが、11佐藤寿人の取扱です。
松本山雅FC戦ではまさかの前半で交代。実際にまだ開幕5試合でノーゴールは誰も予想しなかったでしょう。
プレー的にはそんなに悪くない、という印象です。しかしゴールが決まらない。現状でも難しいのが、フィニッシャーとして超一流の選手が、フィニッシュ以外のプレーに終始しているというところです。FWとして専念できる体制を作らないと難しいかもしれませんね。
永井龍のウィングバックは活きるのか
もう1つ物議をかもしているのが現状チーム得点2位の38永井龍をWBに起用していることです。38永井龍を起用している理由は以下のようなポイントだと思います。
- 1対1に勝てる
- フィジカルを活かしたボールキープ(収まりどころになる)
- 前にボールを持ち上がれる
- 激しい上下動可能なスタミナ
この試合では機能していたというより、無難という印象の前半でした。しかし、これらの特徴というのは最前線にこそ必要なものです。永井龍をここで使うくらいなら、宮原和也や古林将太らに期待しても良いのでは、というのが個人的な感想です。
最終的にどのようなメンバー構成になるかはわかりませんが、良い構成が見つかることを祈っています。