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2017年J2第7節讃岐戦マッチプレビュー

 

2017年4月8日14時からパロマ瑞穂スタジアム(瑞穂陸上競技場)にて2017年J2第7節カマタマーレ讃岐戦が開催されます。その試合をプレビューします。

この試合の見所は、以下のポイントだと思います。

  1. 前節負傷して離脱した和泉と佐藤寿人の穴を埋めるのは誰になるのか
  2. 前節活躍したものの、メンタル面で未熟さを見せた杉本竜士がまたチャンスを得られるか、それとも他の選手の台頭があるのか
  3. セットプレーに弱い名古屋と、セットプレーに強い讃岐。セットプレー対策は?

 前節負傷して離脱した和泉と佐藤寿人の穴を埋めるのは誰になるのか

和泉竜司の松本戦と熊本戦の2試合を見て、個人的には中盤の組み合わせがカチっと音を立ててハマったように思えました。

名古屋グランパスはサイドに敵陣深くまでボールを持っていける選手が揃っていますが、中にいる選手は守備専門タイプとボールの散らしに長けた選手の組み合わせが長らく使われていました。

個人的には地元県高校出身者ということで田口泰士を推していましたし、実際好きな選手です。インターセプトを得意としており、長短のパス出しが名古屋の攻撃を形作っていたといって過言ではないでしょう。一方で体格面では細身ということもあり、フィジカルのゴリ押しでボールを奪われるシーンもありました。デビューしたての頃は、それで随分叩かれていたのも覚えています。また運動量が特段多いわけではありません。それだけにあまりコンパクトとは言えない中盤のスペースを埋めきれないという問題もありました。

一方で和泉竜司が見せたセンターハーフは運動量が違いました。守備ラインをフォローしてボールを受けていたと思えば、サイドでサイドハーフとともに数的優位を作ったり、前線に飛び出してフィニッシュに絡む仕事もできました。夏場これで保つのか?と首をひねるくらいの躍動ぶりでした。フィニッシュの精度を言う人もいますが、あれだけ動き回っていたら、シュートを抑えるほどの脚は残っていなくてもおかしくはありません。とはいえ、高校大学時代のイメージは攻撃専門のイメージがあったので今のプレースタイルは意外としか言えません。

なかでも特筆すべきなのが、ボールを中でも持ち上がることができることです。
サイド攻撃をしているだけでは、昨年のグランパスのように対策を取られてしまいます。中→外、外→中を繰り返しながら相手の守備の綻びを見つけ出して攻めることが必要になります。
ポジションを比較的自由に動きながらも帰陣が速く、フォローができ、さらに攻撃にも絡める。いままでの名古屋グランパスには少なかったタイプだと思います。熊本戦の大勝も、得点に絡んだ玉田圭司、佐藤寿人、永井龍、シモヴィッチばかり注目されますが、攻撃ができるのはボールによく絡んで動かすことができる選手がいることの影響は無視できなかったのではないでしょうか。

それだけにおそらく2ヶ月以上のコースの離脱は痛いと思っています。

代わりは負傷の癒えた田口泰士になると思いますが、特徴が和泉竜司とはまるで違う選手です。それだけにサッカーの仕方が変わってくるのでは?と考えています。田口泰士が風間八宏監督の求める姿になるのか、グランパスのサッカーを変えていくのか。自分は双方が歩み寄る形になると思います。

一方佐藤寿人の代役には、フェリペ・ガルシア、押谷祐樹、玉田圭司らが候補に挙げられると思います。田口泰士が入るということはある程度クロスなども入ってくる可能性もあり、そうなるとヘディングの強いフェリペ・ガルシアがファーストチョイスになるのでは、と思っています。

 前節活躍したものの、メンタル面で未熟さを見せた杉本竜士がまたチャンスを得られるか、それとも他の選手の台頭があるのか

自分の感想としては、杉本竜士のプレーは満足のいくものでした。交代のきっかけになったファールと、その後の対応を除けば、です。
ボールに絡みに行く、1対1で負けない姿勢、なによりも一度ボールを失った後に再びボールを奪い返しにいくまでの速さがあります。グラぽは風間八宏さんにとって、川崎フロンターレでの三好康児的な存在になるのでは?と思っていたのですが、ウィングバックとして起用され、なおかつゴールシーン以外でもいいクロスを上げていたことも大きな発見でした。
それだけにまたチャンスを与えて欲しいと思う気持ちもありますが、交代のきっかけになったファールと、その後の対応は良くありませんでした。
風間八宏監督は非常に欧州的で、選手に局面の一対一で勝利することを求めてはいますが、無用な争いは求めていません。ましてやイエローカードを貰った事で、おそらく予定外の交代が発生し、交代枠が不足する結果を生みました。それが和泉竜司の怪我の悪化に繋がっていた可能性もあるわけで、反省を求める上でもいったん外す可能性は高いのではないでしょうか。
一方、杉森考起がこれでポジションを奪えたら、ラストチャンスになってしまう可能性もあると思っています。
杉森考起はストライカーでもあるため、どうしても自分で抜けだすことにプライオリティが高いように思います。杉本竜士のように相手選手とぶつかり合う、無用なファールをする必要こそはありませんが、守備面でももう一段階上にいく必要があるのではないでしょうか。
若い二人の争いを見守りたいと思います。

これを踏まえた先発予想は以下の通りです。

讃岐戦予想スタメン
讃岐戦予想スタメン

セットプレーに弱い名古屋と、セットプレーに強い讃岐。セットプレー対策は?

名古屋のセットプレー対策は、シモヴィッチがいる場合はニア(ボールを蹴るヒトに近いほう)にシモヴィッチを置いて、ニアでボールを触られることを防いでいるくらいであとは特別なことはなにもありません。
一方で讃岐はどうでしょうか?

湘南ベルマーレ戦の2点目が典型的だと思われます。セットプレーから一度クリアをしたボールを拾われてクロス、そしてヘッドのこぼれに詰められる。
明らかにセットプレーでの得点を狙って、カマタマーレ讃岐というチームでの共通理解ができているのだと思います。
一方で名古屋グランパスではここ数試合で無理にゴール前繋ごうとして奪われピンチを招いたり、小さいクリアを拾われピンチを招いたり、というシーンが連続しています。
今の名古屋はサイズよりも足下重視ですので、パスのことをずっと考えてたら、どこでも繋ぎたくなる気持ちはよくわかりますが、対カマタマーレ讃岐ということを考えたときにはクリアすべきときは大きくクリアしたほうがセーフティと考えることもできるかと思います。
特にヘッドの強い原には注意が必要です。場合によっては相手セットプレーの際には、ヘッドの強いフェリペ・ガルシアをマークにつけるなどの対策も考えられるのではないでしょうか。

怪我人が複数出たあとで負けてしまうと、ああ、やっぱり主軸の二人がいないとダメなんだ、という雰囲気になってしまう可能性もあると思います。
是非今日はしっかりと勝利をつかみ取って、悪い流れを払拭して欲しいですね。

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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