山雅戦のごく簡単なレビュー&仙台戦のもっと簡単なプレビューです。
山雅戦、敗因の推測
現地観戦を終え、フンガーヽ(`Д´)ノとなりつつ帰路に就いた僕は、敗因について仮説を立てました。
「今日の試合、山雅のブロックの内側へ入って行けなかった。シミッチの縦パスが少なかったからではないだろうか?」
ならば、シミッチのパスの本数と、誰に出したか誰から受けたかの観測をすれば何かがわかるのではないか。気になったからやってみた!
シミッチのパス傾向
観測のやり方は簡単。シミッチがパスを出した先の選手名と、シミッチへパスを出した選手名をひたすらメモって後で集計するだけ。
なんか精神の健康に問題を抱えてるみたいな雰囲気あるけど僕は元気です。
で、図にしてみました。前半はこんな感じでした。赤矢印がシミッチからのパス、青矢印がシミッチへのパス、矢印の太さがパス本数を表しています。選手の位置はDAZNハーフタイムのアレを参考にしました。
うわあ………前にパス出てなーい(;´д`) 相手の隙を窺うパス回し(所謂『遊びのパス』)もあるので、近くにいる丸山、中谷、米本らとのパス交換が多くなるのは当然としても、赤崎やアーリアへのパス本数の少なさは酷い。前半シュート0本に終わった理由がこのあたりにあるのではないか、ならば、前田を投入しグランパスが押し込んだ後半にはシミッチのパスの傾向も変わるのではないか、そう思って後半も見直しました。
変わってないやんけ!(;´д`) ※マテウスと榎本を入れると図が煩雑になりすぎたので割愛しました。
前後半でシミッチのパス傾向に変化はありませんでした(頑張って記録を取ったので、正直かなりショックだった)。ならば、前後半で何が変わって山雅を押し込めたのか。データ的にはどうだったでしょうか。
データで見る戦況
こうして見ると、前半もそう悪くもなかった。悪くなかったのにどうしてシュート0本だったのか。注目すべきは、前線の選手のデュエル結果です。好内容で勝利した浦和戦と比べてみましょう。
試合 |
選手名 |
デュエル勝率 |
デュエル総数 |
デュエル勝利数 |
浦和戦のデュエル |
ジョー |
57.1% |
14 |
8 |
アーリア |
50.0% |
6 |
3 |
|
シャビエル |
12.5% |
8 |
1 |
|
マテウス |
50.0% |
18 |
9 |
|
浦和戦計 |
45.7% |
46 |
21 |
|
松本山雅戦のデュエル |
赤崎(前半のみ) |
0.0% |
4 |
0 |
アーリア |
20.0% |
10 |
2 |
|
シャビエル |
44.4% |
9 |
4 |
|
和泉 |
33.3% |
9 |
3 |
|
松本山雅戦計 |
28.1% |
32 |
9 |
現在のグランパス、『選手が対面する敵選手との1対1に勝つ』ことを攻守ともに基本としている気配があります。ジョーと比べて赤﨑のデュエル結果は低い。同じポジションで出場している選手が勝負もできず(=デュエル数が低い)、デュエルに負けて(=デュエル勝率が低い)いては、山雅の守備ブロック内にあまり侵入できなかったのも当然でしょう。そんな試合の様相をガラっと変えたのは、後半から投入されたあの男でした。
前 田 直 輝
後半からピッチに立った前田、キレキレでしたね。『狭いとこでボールを受けられる』『狭いとこで受けてからドリブルで運べる』との長所を最大限発揮。
山雅の左WBのプレスをものともせず前進し、山雅のDFラインを押し下げさせ、グランパスも押し上げさせていました。あとは仕留めるだけだったんですけどね………フンガー!ヽ(`Д´)ノ
山雅戦をまとめると
試合には負けたが、試合前の飲みが楽しかったので実質勝利! 試合前の飲みが楽しかったので実質勝利! 仙台戦に切り替えていく!
仙台戦の展望
さて、次はアウェーでベガルタ仙台との一戦です。J1のアウェーでは5試合連続で勝てていない、アウェーに弱いっぽいグランパスvs最下位仙台! どっちが勝つの? その答えはグランパスが『いつも通り』やれるかにかかっていると考えられます。
仙台のビルドアップを阻害しよう!
外から眺めてるだけの印象なので不正確かもしれない、という前提で、仙台はボール保持(したいんだけどなあ………)型チームです。つまり、後方からのビルドアップでボールを保持し、自分達で主導権を握って攻めたいチーム。
ならばグランパスがやるべきことは、今シーズンの『いつも通り』、逆にこちらがボールを保持し、ハーフコートに押し込んで、ボールを失っても即時奪回。ハーフコートゲームで相手をずっと殴っていればそのうち得点入るでしょう精神で週末も元気にトメルケールして欲しいですね。
ジョーのいない試合の『いつも』を共有しよう!
山雅戦の前半で赤裸々に晒された、ジョーのいない試合でいつも通りできなかった問題。そこはどうせヤッヒーのことですから、「ジョーがいないバージョンの『いつも』を皆で理解しろ」と練習させていることでしょう。ジョーほどの選手がいない試合で、ジョーがいるのと同じように戦うのは不可能。ならば、いない状態での戦い方(具体的には、どこから攻めるか・誰から攻めるか)を選手達がわかっていないと厳しい。そこの整備と指導は監督の仕事でしょ、とファンとしては文句の一つも言いたくなるわけですが、選手達の気付きと成長を促すヤッヒーだから今があるわけでもあり。ファンとしてはドキドキビクビクしつつ応援するしかないのです:;(∩´﹏`∩);:
久々のアウェーの地での勝利に、期待しましょう。
追伸・私信
仙台の冷酒と牛タンの差し入れはいつでも受け付けておりますので、気軽にご連絡ください。