2015年3月9日付け中スポ/グランパスウォッチャーで、PKを失敗した闘莉王が雪辱に燃えていることが報じられています。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/grampus/news/201503/CK2015030902000110.html
そのコメントを読んで、闘莉王らしいな、と思わされましたが、いくつかのデータサイトを見ながら検証すると、気になるところが出てきました。
- シュートが減っている
http://www.football-lab.jp/player/3870/
たとえばフットボールラボのサイトでは、2012年がシュート63本、9ゴールです。一方で2014年はシュートが激減しており、シュートが32本で7ゴールです。しかし実は3ゴールがPKによるもので、実はプレーのなかでのゴールは4ゴールなのです。
2012年は、ケネディの長期離脱でFWでの先発が多かったという事情もありますが、シュートの数が減っていることは気になります。
さて、DFの彼がシュートを打つシーンというのはどういう時なのでしょうか?それはセットプレーの時がやはり中心になるはずです。あとは闘莉王自体のオーバーラップと、パワープレーですね。パワープレーの数が減ったとはあまり思えないので、そうなるとオーバーラップからのシュートと、セットプレーからのシュートが減ったということにほかなりません。
- セットプレーからの得点は増えている
チーム全体のスタッツを見てみると2012年に8点、2013年に11点、2014年は16点とセットプレーからの得点はむしろ増えていることがわかります。チームとしては得点が増えているのに、個人のシュート数が減っているということは、セットプレーからのシュート/得点をする選手がほかにいた、ということです。これは永井選手と川又選手でしょうね。また、オーバーラップもフィニッシュまでいけるものが減ったという要素があるのでしょう。(ここまで突っ込んだ統計はないので、推論です)
- いつまでも攻守ともに闘莉王頼みにはできない
守備の面では、闘莉王のパワープレーがはじまった途端に失点するなど、まだ欠くことのできない存在ではあることを深く感じさせられました。しかし年齢が上がるにつれて、攻撃面での迫力は限定的になってしまっているのかもしれません。
いつまでも闘莉王頼みは難しいと思われます。安心して、守備やビルドアップに専念できるようにしてあげないと、守備の安定も、上位への進出も難しくなってしまうのではないでしょうか。