3月10日付け中スポ/グランパスウォッチャーでは、ノヴァコビッチ選手に対する評価を一変させる報道がされています。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/grampus/news/201503/CK2015031002000113.html
ノヴァコビッチ選手がトレーニングマッチで機能していなかったことは間違いありません。スカパーで公開された岐阜戦でも積極性も低く、ボールに絡みに行く姿勢が少なかったことも感じました。
少しこの点について考察してみましょう。
2月16日時点の紙面では以下のように書かれています。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/grampus/news/201502/CK2015021602000110.html
運動量も少なく、連携面でも不安が残る、としています。ただ、忘れてはいけないのは、この時点で4試合3ゴールを挙げているということです。要するに、ノヴァコビッチ選手は基本的にゴールエリア付近でもっとも価値を高めるタイプのストライカーだということです。
以前の繰り返しになりますが、ジョシュア・ケネディ選手のような万能タイプとは異なるということです。運動量の面では、35歳のノヴァコビッチ選手に多くを求めるのは酷ではないかと思われます。連携面については、どうなんでしょうか?
グランパスは最前線のFWにボールをいれて、そのポストから2列目の永井選手や矢田選手、トップ下の選手(開幕戦は小屋松知哉選手)が拾って攻めていくというスタイルを(2007年のヨンセン選手以降)ずっと続けてきていますので、その期待をノヴァコビッチ選手が理解していない、もしくは納得しきれていないという状況だった可能性はあります。
開幕戦では、ストライカーとしての価値を見せてくれただけでなく、その「ポスト」としての役割をきっちりとこなしてくれたことは朗報です。
思えばヨンセン選手もデビュー戦で2ゴール、ジョシュア・ケネディ選手も1ゴールとデビュー戦での活躍はFWの外国籍選手には重要です。筆者も現役時代はFWでしたが、FWは信用してボールを預けて貰ってナンボです。開幕戦の活躍で、周囲の選手も安心してボールを預けられるように変わっていくことも、今回の成果ではないでしょうか。