2015年3月11日付けのヘッドラインとして、Sportsnaviに宇都宮徹壱さんが書かれた村井チェアマンに対する質疑が掲載されています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150311-00000100-spnavi-socc
質疑に合わせて、少し考察をしてみましょう。
- J’s Goalの良かったところ
J’s Goalはインタビューの中でも言われているように、まずは圧倒的なコンテンツの量を誇っていました。ものすごい量の正式記録、これはそもそもJ’s Goalの運営会社であるJリーグメディアプロモーションはリーグ主催試合の公式記録を管理する「Jリーグデータセンター」の運営業務の受託もしていたことから、それも関係していると思われます。ただ、JMPからSEA 株式会社スポーツエンターテイメントアソシエイツが実質の運営を行っており、村井チェアマンの出身会社リクルートのISIZEスポーツというサイトのメンバーがこの任にあたっていました。
J’s GoalはJ2の各チームまで必ず担当の記者がおり、きめ細やかな情報が提供されていました。スタジアムのグルメや観客の様子、写真。そして公式記録やインタビューがありました。
- J’sGoalの悪かったところ
- 豊富なコンテンツを整理しきれていなかった
- IA(情報アーキテクチャ)の考え方を完全に無視した画面構成
- 速報などのコンテンツが何年も更新されず、マンネリ
- スマートフォン対応、携帯対応などの遅れ
- 手厚いサポート体制を支えるだけの高コスト体質
簡単に挙げてみるだけでこれだけ出てきます。
ある意味、あの形のまま続けることはできないというのは間違いなく難しかったのはあると思いますが、コンテンツのデグレード(レベル低下)はよろしくないでしょう。
- まずはチェアマンの言葉を信じよう
チェアマンは今回こう言っています。
それでは近い将来、統合されたサイトのユーザビリティが劇的に改善されたり、情報量が増えたりする可能性はあるのだろうか? 村井チェアマンの答えはイエスであった。
「ウェブサイトについては必要に応じて、常にチューニングを重ねていくことになる。今回もかなりシステム上のバグがあって、試合をスクロールしても特定の会場が表示されないとか、いくつかシステム上のトラブルがあった。ユーザーインターフェイスの前に、まずはシステム上のバグを修正しているところです。それと、なかなか目的のところにたどりつけない不便さについては、サイトの設計の見直し、コンテンツの良し悪しの判断などをやっていきます」
まずはこれを信じてみてはどうでしょうか?