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[コラム] なぜ西野監督はノヴァコビッチを使ったのか

2015年5月10日開催された明治安田生命J1リーグ1stステージ第11節川崎フロンターレ戦は惜しくも0-1で川崎フロンターレに敗れました。

よくチャンスも作っていましたし、決勝点となった大久保のゴールは誰かの責任というよりもチャンスを作ったレナトと、決めきった大久保を褒めるしかないでしょう。

むしろ攻撃自慢の川崎フロンターレ相手ですから、得点を奪えなければ1点くらいはねじ込まれることは想定していたほうが良いのです。名古屋が得点をとれなかったことのほうが問題でしょう。

でも得点が取れなかったのはこの試合がはじめてではなく、横浜Fマリノス戦からでした。

https://www.youtube.com/watch?v=LP-gMkkbnt4

横浜Fマリノス戦は、ミラーゲームをしかけられました。特に対戦相手が心がけていたと思われるのは、前半永井謙佑選手のサイドにかなり人数をかけた攻めをすることでした。小林祐三選手を中心として永井謙佑選手のポジションを押し込んでしまえば、彼も人間ですので疲れてしまいます。最終的にヘトヘトになれば怖くはありません。今季好調時の名古屋は基本的に戦術永井でしたので、相手の良い所を潰してくるチームには間違いなく狙い所です。

前線の3枚は、小川、松田の2シャドーはダイナミックな動きが売りになっていますが、そこの運動量が落ちてしまうとトップの川又が孤立をしてしまうことになります。田中輝希選手の退場後は松田力選手を下げてしまったので、小川選手一人では守備と攻撃の切り替えが遅くなり、川又選手を孤立させてしまうことになったのかと思っています。特に横浜Fマリノス戦のときは疲労のピークだったのか全体の運動量が低く、

皆さん、西野監督の立場になって考えてみてください。

・使える選手は以下だけ
MF:磯村、矢田、永井、矢野、小川、松田、佐藤和樹、田鍋
FW:川又、ノヴァコビッチ、小屋松、グスタボ
・前試合で永井対策を徹底されていた
・レギュラーの選手はほとんどみんなヘトヘト

ここから選択できる戦術は

  1. ヘトヘトのコンディションで、対策されている可能性もあるけど、レギュラーをそのまま起用する
  2. ヘトヘトのレギュラーで、対策の裏をかく異なる戦術をしかける
  3. レギュラーで出場していない選手を活用して異なる戦術をしかける

この3つくらいしかないはずです。ネットの世論を見ていると1)が良いのでは?という意見が多いように思えます。

ですが、横浜戦の惨状を見るにつけ、1)を選択するのはかなり度胸がいることだったと思われます。

そこで実際に選択された戦術は3)でした。ノヴァコビッチ選手を起用してこれまでの速攻とはことなる、前線にポイントを置いた戦い方を志向しました。最終的にはうまくいきませんでしたが、このように整理すれば論理的に1から3までの選択肢のなかで言えば3を選択したことは「ありえないことではない」ということは理解できましたでしょうか。

他の選択肢はないのか?

これまでのグランパスがとってきた戦術で言えば、2)でパワープレーを多用するという方法もあります。背の高い選手が多いグランパスですので、ある意味「アリ」なのかもしれませんが、今年は闘莉王大作戦含めてあまりやっていませんね(闘莉王が勝手に上がるケースは別として)。これはなにか理由があるのか、聞いてみたいところでもあります。とはいえ、90分パワープレーというのも厳しいと思います。

ただ、3)にしても2)にしても、別の戦術を採用するには時間が本来ならば必要です。対策済の戦術でただ単純に突っ込んでいくのはあまり賢い方法とは言えませんが、別の戦術もそう簡単に実現できるものではありません。現在の3-6-1がうまく行ったのは奇跡に近いということは理解が必要です。

そこで候補となるのが、キャンプから志向してきたサッカーを、今のフォーメーションに当てはめるという方法でしょう。うまくいかなかったとはいえ、少なくとも数週間を経て準備したものだからです。だからこそのノヴァコビッチ起用だと思うのです。

私はS級の指導者でもなんでもないので、こうすれば問題ないという方法を提示することはできませんが、3-6-1の堅守速攻フォーメーションを主軸としたとしても、2つ目の布陣が必要であるということは理解できます。堅守速攻に対応されたら2つ目のフォーメーションに切り替え、そちらに対応されたら3-6-1に戻す。それでもダメなら伝統のパワープレーというふうにしていくのが現実解なのではないかと思っています。

昨日の敗戦に納得のいかないかたは、今回のノヴァコビッチ起用はその2つ目の布陣を作るための試行錯誤だと考えてみてはいかがでしょうか。

 

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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