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モヤモヤの試合展開と、事実上の残留 明治安田生命J1リーグ 第33節 ジュビロ磐田vs名古屋グランパス レビュー #jubilo #grampus

2009年5月24日、ジュビロ磐田vs名古屋グランパス。結果は2-1で磐田の勝利。この敗北を最後に、グランパスは磐田に対し10年間無敗だった…………だった。

グランパスは10年ぶりに磐田に負けた。しかもかなり酷い内容の敗戦だった。磐田・フベロさんがグランパス用に作戦を仕込んだのかどうかはわからない。一方、試合後の選手コメントからグランパスの仕込みは空振りだったらしい。これが今年最後の敗戦レビューとなることを願って、始めます。

和泉の代わりどうすんの?

答え.アーリアでした。

前提として、和泉竜司はマッシモ・フィッカデンティ監督のチームにおいて大変ハードなタスクをこなしています。

和泉が左サイドの位置からグランパス全体の攻守のバランスを取っていると言っても過言ではないでしょう。そんな和泉がイエローカード累積で今節は出場停止。その代わりに左サイドに入ったのは長谷川アーリアジャスール。

恐らく、シャビエルを左サイドに置くよりも、守備力と攻守のバランス感覚(そういうのを纏めてサッカーIQと言うのかもしれませんが)的にアーリアがベターというマッシモの決断だったんでしょうね。

そんなアーリアは気迫を感じさせるプレーぶりで、一時は同点に追いつくゴールもゲット。この試合の明るい材料はそれくらいでした。

予想外だった相手ビルドアップ

前田の試合後コメントを見てみましょう。

https://inside.nagoya-grampus.jp/inside/detail/index.php?sid=1163&cid=102

”相手は4枚で回してくるとイメージして準備してきたものの、ボランチが1枚下がってきました。僕とシャビ(ガブリエル シャビエル)はつかみどころがなくて、どっちつかずになってしまい、遅れていって間を使われる、その繰り返しでした。そこに監督も気づいて、フラットの4−4−2に変えました。1週間の練習を通して、準備してきた守備の形がハマらないと、自分たちも「どうすればいいんだろう」となってしまうのは否めません。”

前田のコメントからは、相手が4枚でまわしてくると想定していたと。では、おそらくこんな想定ではなかったでしょうか。

グランパスの想定した磐田ビルドアップ
グランパスの想定した磐田ビルドアップ

この想定なら、シャビと前田で相手の2CMFを潰そうということだったのでしょう。ところが、そうはなりませんでした。

実際の磐田ビルドアップ
実際の磐田ビルドアップ

磐田CMFがDFラインに落ちて3枚ビルドアップ。磐田DFラインに積極的に前からプレスするというプランは無かったっぽいグランパスは、これでビルドアップ阻害がまったくできなくなってしまいました。

致し方なく、フィッカデンティ監督が修正します。試合開始時点で4-3-2-1だったフォーメーションを4-4-2へ変更。

グランパスの対策:4-4-2化
グランパスの対策:4-4-2化

修正はそれなりに機能して、前半の途中からグランパスがボールを奪って、カウンターから攻める時間帯もそれなりに発生しました。

磐田のボール保持に押し込まれた

グランパス守備の修正がそれなりに機能したとは言え、試合は総じて磐田ペースで進行。ボールを横に動かしながらグランパスの守備の穴を探し、そこを突いてくるボール保持にグランパスはほぼ抵抗できなかったですね。

グランパス守備の構造的弱点
グランパス守備の構造的弱点

それでもミッチェル・ランゲラックが確実に2失点分止めたこともあり、スコアだけ見ればまあまあの接戦でしたが、内容としては正直、完敗でした。

逆にボール保持はできなかったのか

どんなに強固なブロック守備を敷いたとしても、相手がボールを持っている限り失点の可能性はあります。原則として、自分たちでボールを持っている限り失点しないからこそ、まず失点しないためにボールを保持するという考えもあります(前監督はそういう方針でしたね)。

しかしボール保持はボールを奪われた場合の被カウンターのリスクと背中合わせでもあります。フィッカデンティ監督の方向性が端的に示されていたと思うので、もう一度、前田のコメントを見てみましょう。

”マルくん(丸山祐市)へのパスが引っかかり、シュートまでいかれた場面がありました。つないで奪われるというか、そういうのを嫌う監督であることはわかっているので、そういう意味ではシンプルにジョーへ当てて速い攻撃をすることを考えながらやっていました。 (中略) ジョーが収めるかどうかというのもあると思いますけど、そこ以外でもセカンドボールを拾って、どこまで相手を押し込めるかというところを、もっともっとやらなければいけないと思います。”

このコメントを解釈すると、フィッカデンティ監督的には、ボール保持はカウンターのリスク的に受け入れられない。だからジョーへのロングボールがメインになるし、そのセカンドボールを拾えるかどうかが生命線になる、ということなのかなと。

拾えなかったセカンドボール

この試合、セカンドボールを相手に回収される状況が目につきました。けっこうこれは単純な理由で、繰り返しになりますが、押し込まれていたからです。加えて、アーリアが左サイドへ移っていたことも影響したでしょう。周囲へのサポート力に優れるアーリアがジョーから遠ざかったことで、ジョーが完全に孤立してしまいました。

グランパスが押し込まれた状態
グランパスが押し込まれた状態

結果、ジョーは常に数的不利な状況でのプレーを強いられたし、押し込まれていてプレッシャーを受けていたからDFラインからのクリア気味のロングボールも精度を欠いたものに。これでは、厳しい。

それでも残留は事実上決まった

試合当日の呟きや、記事にも出ていたので、もう皆さんご存じの通り、グランパスの残留は『事実上』確定しました。

https://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/grampus/news/201912/CK2019120102000105.html

笑顔はない。ガッツポーズもない。過去10年間公式戦不敗(13勝3分け)だった磐田に歴史的敗戦を喫するも、残留争いのライバルだった鳥栖、清水も敗北。得失点で圧倒的優位に立つグランパスが、残留を決定的にした。

非常に大変な状況下で監督に就任したフィッカデンティ監督へ、残留というミッションの成功にまずは感謝を送りたい。ありがとうございました。

あとは最後の鹿島戦。残留が決まった状態で『来年への期待を持てるサッカー』が見られるのか。いや、見せてくれると信じて、応援しましょう。

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