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伊藤洋輝の決意 札幌戦と鹿島戦に見る変化

2019シーズンは皆さんにとってどんなシーズンでしたか?どの選手と一緒に1年を闘いましたか?

最終節が終わった直後のスタジアムからの帰り道やSNSでは暗い話題や今後のチームへの心配が飛び交っていました。ですが、私は周りが暗い話題や空気の中で大きな感動を得ていました。それは、伊藤洋輝選手と言うダイヤモンドが本当に輝きはじめたからです(ダイヤモンドについては同サイトの伊藤洋輝選手の記事をみていただければと)

春からこのグラぽで何回か彼について書かせていただきました。サッカー戦術眼はないですが、直近の印象に残った試合の感想と共に伊藤洋輝選手の成長と奮闘を振り返っていければと思います。

伊藤洋輝(2019年第34節)
伊藤洋輝(2019年第34節)

大きな変化〜2人の師の不在〜

伊藤洋輝選手は、磐田に在籍しているときから「名波二世」と称され、名波前監督からも期待されていました。そんな中、大久保嘉人選手に「風間さんの指導を受けたら絶対うまくなる」と後押しされ(2019.1.12.inside grampusより)、成長を誓って移籍し名古屋へ。

しかしレンタル元の磐田は成績が振るわず6月30日に名波監督を解任。これで来季も名古屋に残る可能性も高くなったと密かに期待したファミリーも多いのではないでしょうか?

しかし、名古屋も9月23日、風間監督解任。自分が信用、信頼していた指導者二人がJリーグの現場を去る事となりました。

若干20歳のサッカー選手にとって、その出来事はあまりに大きく、衝撃的な事だと思います。自分も芸事の世界にいるものですが、20歳の時に同じような事が起きたら、自分が見ていた道が全て崩れたように感じて先の事など考えることも出来ないと思います。

そんなひとりのサポーターの心配や不安をよそに、頼もしい姿を見せてくれた試合があります。

札幌戦での決意

奇しくも風間前監督時代の2センターでは競争率、在籍する選手の豊富さもあり出番が少なかったのですがフィッカデンティ監督に交代後、オファーを受けた時の「相手を押し込んだ攻撃をしたい」という戦術とはほど遠い戦術の中ですが、監督から評価を受け中盤のユーティリティとしてベンチ入りが続きました。

しかし、監督交代後すぐにチームが好転するはずもなく札幌戦の前の試合の仙台戦では同じポジションの米本選手がサポーターに対し熱くなる場面も。

そんなチーム状況、勝ちが欲しい中での札幌戦にて74分から1人少ない中で投入された伊藤選手。ピッチ上で誰よりも大きな声を出し、倒れた仲間を起こし上げ、チームを鼓舞し続けていました。

10人かつビハインドの場面で、試合状況を打開する事など絶望的なのは明白。思ったようなプレイができなくても責める人などいません。しかし試合後、DAZNで抜かれた伊藤選手の目には光る物が…。

プロとして涙を見せる事は賛否両論あると思いますが、チーム、ファミリーがバラバラになっていたあの頃に、それもレンタルで移籍して来た選手が名古屋の為に悔しがる姿は心に刺さるものがありました。選手が悔しがるのをみて一緒に涙したのはあの日が最初で最後だと思います。

その悔しさをぶつける日が最終節にくるとは…シーズン最後の試合に私達の前に希望という形で姿をみせてくれました。

最終節でみせた存在感

シーズン最終節の鹿島戦。控えに回りましたが、前半から試合用のショート丈パンツで気合十分、前半終了時は誰よりも早くピッチに出て試合に出ていた選手を出迎え、練習に向かう姿を見て取れました。

もしかするとフィッカデンティ監督から、後半のどこかで起用すると伝えられていたのかもしれません。今までとは明らかに気合の入り方が違って見えました。

私はその背中にある選手の面影が思い浮かびました。

9月8日…パロマ瑞穂スタジアムでベンチスタートにも関わらず誰よりも献身的にチームと選手をサポートしていた相手チームの選手。それは川崎フロンターレの中村憲剛選手です。彼と面影が被った時、私の想いは昂ぶりました。その後の試合内容よりも、名古屋の為に来シーズンも残ってくれと言う気持ちが上回り試合が上の空状態に。

若くしてチームを第一に行動ができる人はそう多くはいません。それも最終節、誰だって1つでも多く結果を残したくなるものだと思います。そんな中での行動に心の中で手がなくなるほど拍手を送っていました。

試合では63分から出場。なんと言ってもまず目にとまったのはスプリント回数。U-20ワールドカップ時、ルヴァンの時と比べ、見るからにスプリントの回数が増えました。その回数なんと27分で11回のスプリント。(※jリーグアプリトラッキングデータより引用)

運動量が増え、スペースへ侵入する動きが目立ちました。サイズがあって、そのせいか他の選手と同じように普通に走っていても、運動量が少ないなんていう理不尽な批判もあった彼ですが、目に見えて走ってる印象が増えました。もちろんそういった声は彼にも届いていたのでしょう。その声を見返すためにも、彼はこの日に備えてきたのでしょう。

もちろん監督が変わり、チームのスタイルが変われば、スプリント回数やその他データが比較にならないのは分かっていますが、自分の強みである強靱なフィジカルと、強いキック力を持ったまま、それを使いながら違う動きやスタイルに対応している姿が「走ってる印象」として目にとまったのではないかと思っています。

その後、恐らくフィッカデンティ監督の指示だとは思いますが、サイドの入れ替えを繰り返し、チームの攻めのアクセントとしてなんとか起点になろうとハードワークしていた印象でした。

それだけではありません、頻繁にピッチ上至る所でパスを要求。パスが来ないと明らかに「なぜださないのか?」というジェスチャーを見せていました。それもかなり激しく。その後のパスコースはもう見えてるから渡してくれと言わんばかりに。

個人的には映像を見直すと伊藤選手がパスを要求した時にもらえればゴールに繋がるパスを出せたんじゃないかと言う場面もかなりあったような印象を受けます。もう小林裕紀選手やエドゥアルド・ネット選手、米本拓司選手の横で指示を受けてバランスを取るのに手一杯だった彼はいませんでした。そこには試合を支配しようとする伊藤洋輝選手の姿がありました。

忘れないクロス

そして、ジョー選手に出したタイミングも距離も速度も完璧なクロス。あのクロスは今でも脳裏に焼き付いています。応援していた目の前から放たれたボール。今までリズムを取る事と切り込む事をしてきた動きを囮に鹿島の全選手を出し抜いた瞬間でした。しかし、ジョー選手のコンディション不良もありうまく合わせられず。(怪我明けのジョー選手は痛み止めを打ちながらの参戦だったそうですね。そりゃ仕方ない…)

その時でした、今まで見たことないぐらいに激しくピッチに手を叩きつけて悔しがる伊藤洋輝選手。その姿に私は総毛立つような感動を覚えました。

今シーズンの彼の身の回りに起きた事。

  • 初めてのレンタル移籍
  • W杯での悔しさ
  • そこで一緒に闘った選手達の海外移籍
  • 夏の大量移籍

これだけの濃い1年の集大成だったんだなと。あのクロスは。ボールに想いが乗るとはまさにああいうボールを言うんだ。オカルトじゃなくて本当にそう言う事があるんだと思いました。

名古屋グランパスの選手として

先日、彼(伊藤洋輝選手)はオーストラリアの代理人と契約を結びました。彼に似たタイプの選手は国内に多くいる印象はなく、尚且つ海外の方が評価が高そうです。

伊藤洋輝選手を応援する身としては、世界へ羽ばたいていって欲しいという思いもあります。

しかし、私も名古屋を応援するサポーターの一人。

最終節で見せたリーダーシップと熱い気持ち、チームを前へ進ませようと奮闘する姿を2020シーズンの赤と黒のユニフォームを着てプレイしてほしいと思ってしまうのです。

2019シーズン。伊藤洋輝と言う選手に出会えた事に本当に感謝しています。ありがとう!

来季離れてしまってもきっと観に行く。そのぐらい衝撃的な1年でした。もちろん2020年も一緒に闘いたい!

最後に

サッカーに失敗はあっても間違いはありません。

人それぞれ、色んな選手やチームへの想い、そして考えがあると思います。私がここに書いたものもただの一個人の想いです。

応援してる選手が失敗したり、うまくいかないと、SNSで厳しい事も書かれたものを見ることになります。そうすると辛い。今年も何度もそういう気持ちにさせられたことがあります。

でも応援してる人しか見えない世界もあります。想いが正しく伝えられない事があると思います。

サッカーを知ってるor知らない。クラブや選手の応援期間が長いor短い。練習を観に行ってるor行ってない。そんな事関係ないじゃないですか。きっと。

みんなそれぞれ、推しの選手への想いを抱えていて、SNSだったらきっと、「いいね!」しちゃうような気に入ってるところがあると思ってます。

それを是非臆する事なく発信してほしいなと。文章のうまいへたなんて関係ないんです。(たとえばグラぽなら、編集の方々が文章力の無い私の話も、素晴らしく読みやすくしてくださるので助かってます!!)

来シーズンは、もっともっと色んな選手に対する想いがたくさん満ちあふれることを夢見ています。グラぽに掲載されたり、スタジアムでの応援の声だったり、SNSでの投稿だったり、たくさんの選手に対する感謝や労いやいいね!が飛び交う事を願っています。

本記事の画像引用元は以下のツイートです。

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