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2020年J1第6節大分トリニータ戦マッチプレビュー #trinita #grampus

大分トリニータ戦予想布陣
大分トリニータ戦予想布陣

この試合のみどころ

  • 大分トリニータはどんなチームか
  • スタメンを入れ替えるか
  • 大分のビルドアップ、擬似カウンター対策

大分トリニータの布陣予想

大分トリニータの予想布陣
大分トリニータの予想布陣

現在J1で10位につける大分トリニータ。

昨シーズンからJ1に復帰すると、独特のビルドアップ可変システム擬似カウンターと呼ばれる戦術を武器にJ1で9位と台風の目になりました。そのサッカーを一部では片野坂監督の名前から通称カタノサッカーと呼ぶこともあります。今シーズンも選手の入れ替えはあったものの、その独特のサッカースタイルを磨き上げています。

Football LABのデータにおいても、パス4位、インターセプト数3位と堅い守備をベースにしながらも、チャンス構築率4位、枠内シュート6位と、攻撃回数も多い傾向が読み取れます。パス主体で相手を崩す、インターセプトからのカウンターで確実に枠内シュートまで持っていく。そんなサッカーをしているイメージでしょうか。

データ引用元:https://www.football-lab.jp/oita/

7月8日の試合で町田也真人が怪我で離脱。そのほかも野村直輝と小林成豪がコンディション不良で欠場濃厚。高山薫と小塚和希も練習には復帰しているようですが、間に合うかどうか微妙です。

DFラインには、今や守備の要として君臨する鈴木を中央に、右に岩田が入るのは間違いないでしょう。左ストッパーには今シーズン三竿や羽田、名古屋グランパスにも所属していた刀根亮輔が試されていますが、おそらくこの試合では三竿雄斗が出場するものと予想します。7月11日の試合で怪我で退場した香川が間に合うと予想しているのですが、万が一間に合わない場合は、三竿雄斗をWBに上げて羽田を左ストッパーに入れるか、三竿雄斗を左ストッパーのまま、田中達也が左WBに戻されるのではないでしょうか。

中盤には昨シーズン途中まで名古屋に所属した小林裕紀、両足で遜色なくパスを散らせる長谷川が中央でダイナモとしての働きを見せます。片野坂知宏監督が大きな影響を受けたミシャ式でも重要なWBには戦術の要松本怜が入ります。このWBと名古屋サイドバックのマッチアップにも注目して見て下さい。

前線には俊足を武器に右サイドを蹂躙する田中。フィニッシャーとして存在感を発揮する知念など選手も粒ぞろい。強敵です。

今回のスタメン予想では、連戦であることを考慮し、左OHに三平を起用してくると予想しました。

名古屋グランパスの布陣予想

名古屋グランパスの予想布陣
名古屋グランパスの予想布陣

CFは前節出場できなかった金崎が復帰することは間違いないでしょう。

中盤のコンビは大分のビルドアップを阻害したいという意図で稲垣祥、米本のコンビとしました。残りは前節の鳥栖戦と同じメンバーと予想。

マッシモ監督はスタメンを大幅に変更する監督ではないように見受けられますし、鳥栖戦でマテウスと前田の共存に少し光が刺したように思われるので、また前田を切り札として取っておくのではないかと予想します。

出ずっぱりの稲垣と阿部をたまには休ませてあげたいのですが、彼らをスタメンから外すとチームが機能しなくなるのではないかと懸念されるのが非常に悩ましい。他の選手の台頭を期待したいところです。

大分の可変システム、ビルドアップ、擬似カウンター

ではここで、大分の特徴的な戦術のキーワードを紹介してみます。なるほど、こんな風に戦ってくるんだ、という、観戦の参考になると思われます。

【可変システム】

大分の可変システムって何ですか?という方も多いと思いますので、拙い図ですが簡単にご説明します。

(1)開始時:3-4-2-1

開始時の基本形態(3-4-2-1)
開始時の基本形態(3-4-2-1)

(2)守備時:5-3-2

守備に切り替わったときは以下の図のように変化します。

守備時のフォーメーション(5-3-2)
守備時のフォーメーション(5-3-2)

両WBが下がって5バックになります。3トップのうち、ボールサイドの選手も中盤に降りて中盤のスペースを埋めます。選手全員の自陣への戻りも速く、スペースを与えない守備ブロックを形成します。

(3)攻撃時:3-2-5

攻撃に切り替わったときにはまったく逆のことが起こります。

攻撃時のフォーメーション(3-2-5)
攻撃時のフォーメーション(3-2-5)

両WB、OHが相手ゴール前に密集し、5トップと言わんばかりの勢いで相手ゴール前になだれ込みます。さらにストッパーの2人はWBもできる走力を持っているので、2-3-5のような形にまで変化することもあります。迫力のある攻撃を見せます。

【ビルドアップ】

ビルドアップは、「マイボールになったときに攻撃の第1段階を組み立てること」を指します。大分トリニータは実に豊富なビルドアップの形を持っています。

(1)MFが1枚DFラインに落ちてくる形

(1)MFが1枚DFラインに降りてきてビルドアップに参加する
(1)MFが1枚DFラインに降りてきてビルドアップに参加する

主に小林裕紀がDFラインに落ちる4-1-4-1の形。名古屋在籍時はその気の利いたパスでビルドアップにも貢献してきた選手ですので、自由にボールを持たせると鋭い縦パスが入るのはご存知の方が多いと思います。

(2)GKがDFラインに入る形

(2)GKがDFラインに入ってビルドアップに参加する形
(2)GKがDFラインに入ってビルドアップに参加する形

大分の最も特徴的なビルドアップの形です。GKの高木がDFラインに入ります。

GKがDFラインに入ることで必然的に相手チームより1人分数的有利になり、かつ高木はGKながら精度の高いパスを配給できるため、効果的な縦パスを入れることが可能になります。

【擬似カウンター】

上記ビルドアップをベースに、自陣でボールを回します。すると自然と相手チームが食いついて、プレッシングをかけてきます。すると相手陣内にスペースが出来上がります。

そのスペースを利用して、オフェンシブハーフ(上記図では三平と田中)へ縦パスを入れて素早く相手ゴール前まで迫る、高木のロングフィードで相手DFの裏へボールを供給しシュートまで持っていく。これが擬似カウンターと呼ばれる戦術です。

相手チームのプレッシングで空いたスペースを利用されるため、プレッシングでボールを奪いきれないと一気にピンチに陥る厄介な戦術です。

大分の擬似カウンターについては、山口遼氏の下記記事に詳しい説明がなされていますのでより深く理解されたい方のためにリンクを貼っておきます。

参考:大分の「疑似カウンター」対策の対策=引いた相手の崩し方の改善案

大分の「疑似カウンター」対策の対策=引いた相手の崩し方の改善案

ビルドアップ、擬似カウンター対策

では、大分のビルドアップ、擬似カウンターに名古屋グランパスはどう対策すればよいのでしょうか?

対策と言っても、鳥栖戦と同じく、相馬、マテウスの両SHでサイドを制圧し、米本、稲垣祥がボールを奪ってから速いロングカウンター攻撃を行うことを軸に攻撃を組み立てる基本路線は変わらないと思います。

前節の大分はガンバ大阪と対戦しているのですが、結果は1-2の敗戦。ガンバ大阪の決勝点は大分のビルドアップのパス回しをカットして一気にシュートまで持って行った形です。

従って今回の名古屋グランパスも同じような形で対策すれば良いのではないかと考えます。

  • プレスは深追いしない。深追いする場合はボールを奪いきる。(それが簡単に出来たら苦労しないよ、という突っ込みもあろうかと思いますが…)
  • 奪ったら相手の3バック脇のスペースを利用し、一気にシュートまで持っていく。
3バック攻略の定番、ストッパーの脇のスペースを使い切る
3バック攻略の定番、ストッパーの脇のスペースを使い切る

大分にポゼッションで上回られることは間違いないと思いますので、名古屋グランパスのDFライン、中盤の選手は辛抱する時間が長くなると思いますが、焦れずに粘り強く戦って欲しいですね。

さて、今回の大分戦、週末の広島戦と強敵とのアウェー2連戦。豊スタで勝利した勢いそのままにアウェーでも勝ち点を取りたいですね。

今節も、名古屋ファミリーの皆さんで名古屋グランパスを後押ししましょう!

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