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2020年J1第10節FC東京戦マッチレビュー ハメころされた日 #grampus #fctokyo

両チームのスターティングメンバー
両チームのスターティングメンバー

完敗といって差し支えないでしょう。

試合終了後に脳裏に浮かんでいたのはスラムダンクのラスト。

「しかし、この写真が表紙に使われることはなかった。

山王工業との死闘に全てを出し尽くした湘北は

続く3回戦 愛和学院にウソのようにボロ負けした。」

(スラムダンク読んだことがない人は名作だから読んでみて!)

フロンターレとの熱戦の代償は大きかったと言えます。休ませることができた選手は金崎夢生だけ。昼のゲームで、フロンターレが選手の入れ替えを行い快勝したのに比べて、選手層の薄さは否めません。

試合が始まると、まず目立ったのが全体的にグランパスの選手の重さが目立ちます。あれだけボールコントロールに優れたシャビエルがボールをコントロールできないシーンです。吉田豊や中谷進之介、丸山祐市らの、今年度の名古屋グランパスの躍進を支える4バックのメンバーの様子がおかしかったのも確かです。普段見られないようなミスが散見されていました。

特に影響が大きかったと思われるのは吉田豊です。ハーフタイムの時点で走行距離は4.8km、スプリントはわずかに6でした。(データ引用元:DAZN)

結果的には1失点でしたが、決定機は数多く作られていました。これはコンディションだけの問題でしょうか。コンディションの影響も大きかったと思いますが、東京が中5日の間に、綿密にグランパス対策を錬ってきたことが影響していると思われます。

FC東京のグランパス対策

今年のグランパスの特徴を挙げると以下のようになると思います。

  • 中谷進之介と丸山祐市がボールを繋げるので、ボールのビルドアップに苦労しない
  • 中盤の稲垣祥と米本拓司、シミッチの機動力が高いため、幅広い範囲をカバーでき、攻撃時に押し上げることができる
  • 金崎夢生がボールに競れるので、セントラルMFの稲垣祥らがセカンドボールを回収しやすい
  • 前田直輝・相馬勇紀・マテウスの両ウィングと、両サイドバック(成瀬竣平と吉田豊)が連携してサイドを攻略できている

さて、名古屋グランパスを攻略するとしたら、この特徴を潰していけばよいわけです。

FC東京が取ったと思われる対策は以下のように見えました。

レアンドロは、とにかく仕掛けろ

前半1分、3分と、レアンドロがしかけてファールをゲットしたり、裏抜けをしかけたり、レアンドロの仕掛けが目立ちました。グランパスのセントラルMF(稲垣祥・シミッチ)と守備ラインの間でボールを受け、グランパスの守備陣は迎撃守備でファールで潰すしかない、というようなシーンが散見されます。

フルゐさんのプレビューにもあるように、レアンドロは中間ポジションで受けてアクセントになれる選手。正直守備が得意な選手ではないので、仕掛け続けることでファールを受けたり、シュートを決めにいくようにすることで、名古屋の特徴の1つ目、「ボールのビルドアップ」を間接的にやりにくくしていたと考えます。

永井謙佑は両サイドでスルーパスを受けろ

グランパス時代の永井謙佑というと、サイドを疾走するイメージでしたが、この試合では中央を拠点に両サイドでボールを引き出すプレーを何度も何度も繰り返していました。

グランパス陣内の深いところでボールを受けることによって、基本的にそれほど高いわけではないFC東京の守備ラインを押し上げることができる時間を稼ぐことができます。さらにセントラルMFのどちらか(あるいは両方)が永井謙佑に引っぱられてはさみに行きます。するとグランパスがボールを奪って攻撃に転じても、金崎夢生とセントラルMFの距離が遠く、金崎夢生のポストが機能しづらくなります。これでグランパスの特徴の2つ目と3つ目を消すことができます。

ディエゴ・オリヴェイラは低い位置で吉田豊に勝て

昨年惜しくも優勝を逃したものの、J1で猛威を振るったのが永井謙佑とディエゴ・オリヴェイラの2トップ。ディエゴ・オリヴェイラはその卓越したフィジカルで、ボールキープをやらせてもよし、シュートも上手い。カウンターを仕留めきるだけのスピードもあります。

そのディエゴ・オリヴェイラを、まるで2人目のサイドバックのような位置で起用しました。対面するのは吉田豊。ボールキープもできるので、いったんパスが入ると止めるにはファールしか止められない。かといって緩めにディフェンスをしたらフィジカルに優れる室屋成や永井謙佑、アルトゥール・シルバと共に、チャンスを作られてしまいます。

実際にディエゴ・オリヴェイラがボールを受け、室屋成を抜けださせるなどのシーンがいくつかありました。

ディエゴ・オリヴェイラのボールキープに翻弄される
ディエゴ・オリヴェイラのボールキープに翻弄される

永井謙佑が受けてディエゴ・オリヴェイラが抜けだすなど、グランパスの強みでもある左サイドにタレントを集めて機能不全に陥らせていました。これでグランパスの特徴の4つ目、サイドでウィングとサイドバックで崩す形を消してきました。

中谷進之介はインサイドグランパスで以下のように語っています。

ただ、一つ想定外だったのはディエゴ選手のキレです。FC東京さんの自陣でもキープができますし、そこから運んで1人で打開されてしまうシーンがありました。今日の彼の能力は想定外でした。

引用元:https://inside.nagoya-grampus.jp/inside/detail/index.php?sid=1541&cid=102 (無料部分で読めます)

グランパスの対応策

ゲームがはじまって数分で、名古屋守備ラインへのプレッシャーがきついことがわかると、ボールを受けるためにシャビエルが下がるようになります。

シャビエルがボールを貰いに落ちるデメリット
シャビエルがボールを貰いに落ちるデメリット

この試合、金崎夢生があまり目立たなかったと感じた方もいらっしゃるかもしれません。いつもだったら押し上げることができるセントラルMFの2人も、もちろんシャビエルも下がり気味だったので孤立気味だったわけです。

永井謙佑とレアンドロ、安部柊斗やアルトゥール・シルバに手を焼いていた丸山祐市は、シャビエルを本格的に下がって数的優位を作らせるようにベンチに指示を仰ぎます。

ゲキサカの竹内記者の聞いた丸山祐市の言葉です。

しかし失点シーンでは、シャビエルが室屋成の強い当たりでボールを失い、レアンドロのスーパーゴールに繋げてしまうという、なんとも皮肉な結果になってしまいました。

後半開始からは山﨑凌吾を投入して反撃をしようとします。山﨑凌吾には以下のような指示が出されていたようです。

監督からは前を2枚にして、金崎(夢生)選手と近い距離でゴールを奪いにいけという指示がありました。

引用元:https://www.jleague.jp/match/j1/2020/081520/live#player

後半は実際金崎夢生が孤立することも少なくなり、グランパスもチャンスもいくつも作ることができましたが堅いFC東京の守りを崩すことはできませんでした。

グランパスはどうするべきなのか

コンディション不良でなければまた展開が違ったかもしれません。失点シーンもシャビエルがあんなに簡単にボールを失うことはあまり見ない状況だと思うからです。

今回、グランパスがやられたことというのが再現性があるかと言えば、永井謙佑やディエゴ・オリヴェイラという個に依存したやり方で、どのチームでも名古屋グランパス対策として実現できるものではないと思っています。名古屋グランパスのチームとしていえば、高い「質」を持つ選手への対処をより一層磨いて行く必要があります。これは恐らくどのチームにとっても永遠の課題ですよね。

結局、今のメンバーしかいない状況では、耐えるしかないということが言えると思います。

あとは現在試合に出ているメンバー以外の選手の底上げと、怪我人、病人の復帰しか対処はできないと思います。

宮原和也と渡邉柊斗が、COVID-19の治療から復帰して全体練習に合流したことは朗報です。阿部浩之の復帰も近い。名古屋グランパス反攻の時はもうすぐです。

現時点で首位フロンターレとの勝ち点差は11。1つでもそれを詰めて行くには、コンディションを維持するためにローテーションを組んで選手を起用し、今やっているサッカーの精度を上げていく。これしかないと考えています。

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About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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