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2021年のグランパス

齋藤学選手の加入も決まり、2021年のグランパスが見えてきました。

全体

2021年の新体制(未確定含む)

今シーズンはここまで更新が発表されていません。ですが移籍のリリースは出ていますので、

報道が出ていない選手が動く可能性はかなり低いと思われます。

未確定は以下の3つ2つです。

  • 金崎夢生の買い取り
  • オ・ジェソクの仁川移籍
  • 大垣勇樹の去就

年齢構成

名古屋グランパスの年齢構成を整理すると以下のようになります。

年齢構成

特徴的なのは年齢構成に偏りがあることです。

  • 30歳から32歳の3歳の範囲で、ベテランとも言える年代で10名を占めており
  • 25歳から29歳までの中堅層が8名しかいない

残りは若手になります。

年齢分布

年齢分布図を見てみると解りやすいかもしれません。

平均年齢を計算してみると以下のようになります。

所属数と平均年齢

レンタル中を含まない場合は27.21歳。名古屋グランパスの場合は20歳にもボリュームゾーンがあるので、その分下がっていますが決して若いわけではありません。

他チームの場合はどうでしょうか?川崎フロンターレを見てみましょう。

名古屋と川崎 年齢構成の比較

川崎フロンターレの場合はキーパーにチョン・ソンリョンと丹野研太という36歳・35歳コンビがいるところは名古屋グランパスの34歳武田洋平・33歳ランゲラックという構成に似ています。これに第1期黄金期を支えた35歳家長昭博と34歳小林悠が加わるため、グランパスよりも0.3歳高くなっています。

名古屋グランパスと川崎フロンターレ年齢構成の比較グラフ

ここからわかることは以下の4点です。

  • 川崎フロンターレのボリュームゾーンは24歳と27歳で、働き盛りの選手が手厚い
  • 川崎フロンターレは比較的まんべんなく年齢構成が広がっている
  • 名古屋グランパスは若手とベテランに集約されている
  • 働き盛りの選手は少ない

2021年の補強は、戦力を考えたら申し分ないものですが、一方で28歳シミッチ、24歳杉森考起、23歳深堀隼平と、働き盛りの選手を放出してしまったために年齢構成のバランスは悪くなったと言えるでしょう。

足りないポジションはあるのか

  • センターバック(2枠):丸山祐市・中谷進之介・藤井陽也・木本恭生:4人
  • サイドバック(2枠):宮原和也・吉田豊・成瀬竣平・オ・ジェソク森下龍矢5人4人
  • セントラルMF(2枠):米本拓司・稲垣祥・渡邉柊斗・児玉駿斗長澤和輝:5人
  • サイドハーフ(2枠):マテウス・前田直輝・相馬勇紀・石田凌太郎・齋藤学:5人
  • トップ下(1枠):阿部浩之・シャビエル:2人
  • センターフォワード(1枠):山﨑凌吾・柿谷曜一朗(・金崎夢生):2人(3人)

見ていただいてわかると思いますが、各ポジションに枠の2倍、負荷の高いポジションではさらにプラス1の選手を擁していることがわかります。

不安があるとすると、以下のポイントだと思われます。

  • 2年間リハビリに費やしている渡邉柊斗は戦力になるのか
  • 左サイドバック本職が吉田豊だけ
  • オ・ジェソクの去就が不明
  • センターフォワードの2人の昨年のゴール数が合わせて2ゴール

マテウス・前田直輝へのマークは昨年以上に強くなると思われるだけに、センターフォワードのところでゴールを取れないと厳しくなります。

ただ、外国籍枠を空けているのは、山﨑凌吾・柿谷曜一朗の2人であまりにも得点が取れなかった場合に緊急補強をするため、と考えられます。そのような緊急事態に陥らないことを祈っています。

今週末はいよいよ新体制発表会。楽しみですね。

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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