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これだけは抑えよう!早わかりVAR

皆様、こんにちは。OTC公式(@Gram_Leorep)です。

今シーズンもグラサポのルール・審判&ポルトガル語担当としてよろしくお願いします。

さて、もうすぐ始まりますね、待ちに待ったリーグ開幕です!

今シーズンからVARの導入仕切り直しということで、VARについて解説します。

といっても、家本主審が審判目線で詳しくコラムで投稿していたり、FC東京サポの攻劇さんが若干マニアックなVAR競技規則理解度クイズを出していたり(恥ずかしながら、私も一問間違いました。)と各所でVARについて細かくかつ詳細に解説してくれています。

家本主審VARコラム

攻劇 on Twitter: “#競技規則クイズ DAY5 皆さんの拡散が競技規則浸透につながります 正答は投票〆切後その問題のリプ欄にツイートします Q. PKの場面。キッカーは左に蹴るもGKがセーブ。しかしこぼれ球にキッカーが反応し押し込んだ。VARはチェックしキック前に攻撃側選手が1名ペナ内にいたことを確認。適切な判定は?”

なのでここでは、「最低限これだけは絶対に抑えてね!」という内容でコラムにしたいと思います。わかりやすい簡単な内容としたいので、競技規則をかみ砕いてお伝えします!

(もしもマニアックな事象が起きた場合は、私がその場で解説ツイートします。笑)

※当コラムではわかりやすさ重視のため、一部、競技規則には使用されていない文言をあえて用いて執筆します。極力競技規則と同様の文言を使用しますが、あらかじめご了承ください。

まずは確認!~VARに関する基礎知識~

VARはVideo Assistant Refereeの頭文字で、重要局面での判定精度向上を目的に導入された、映像を用いて主審を助ける審判であることは、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

試合中の全ての判定は、主審が最終決定をする必要があるので、その主審を援助する役割がVARです。(2019年、Jリーグでは「VAR介入」という言葉を使用していたので、何気なく「介入」という言葉が使われていましたが、口をはさむのが目的ではなく主審を援助することが目的なので、これからは競技規則通り「援助」という言葉を使いましょう)

さて、そのVAR。どのような流れで主審を援助するのでしょうか。

全体の流れをおさらいしましょう!

前提として、VARは全てのプレーを映像で見ています。そのうえで、以下のような流れで進めていきます。

  1. VAR発動条件(後述)を満たす事象が発生
  2. VARが詳細を確認
  3. ②の結果
    1. はっきりとした明白な間違い or 見逃された重大な事実あり→④へ
    2. はっきりとした明白な間違い or 見逃された重大な事実なし→終了
  4. VARが介入開始
    1. VARが主審にオンフィールドレビューを勧める→⑤へ
    2. VARオンリーレビューの結果として事実を伝える→⑥へ
  5. 主審はオンフィールドレビューを実施し、モニターで映像確認
  6. 主審が最終判定を下す

(この一連の流れで主審は絶えずVARとコミュニケーション(何をみたのか、どういう理由で判定したのか等)をとります)

という流れでしたね。前提はこのぐらいにして、この一連の流れの中で覚えておいてほしい事項を解説します。

絶対覚えてほしい大原則~VAR発動!どんな時?~

VARは12の原則があります。しかし、最低限覚えてほしいものは1つ。

それは、VARが発動(競技規則上の言葉では、「主審を援助」)する条件についてです。

私がよくツイートしているので、耳タコの方もいるでしょう。

ただ、大事なことなので、何回も言います。

主審がVARから援助を受けることができるのは、

  • a.得点か得点ではないか
  • b.PKかPKではないか
  • c.退場(ただし、イエローカード2枚目はのぞく)
  • d.人違い

に関する「はっきりとした、明確な間違い」「見逃された重大な事象」の場合のみ!!

さぁ、覚えましたか?今回はせっかくなので、もう少し踏み込みましょう。

一緒に覚えてしまおう!①~「見逃された重大な事象」って何?~

順番が前後してしまいますが、まずは分かりやすい「見逃された重大な事象」から。

どのようなケースが「見逃された重大な事象」となるのでしょうか。

ひとまず簡単に

・フォールド上の審判員が確認できていない

・退場相当の行為

と考えていただければ問題ないと思います。

例えば、こんな事象。(動画上で4:00~)

2020明治安田生命J1リーグ21節 FC東京 VS G大阪 

このような乱暴な行為に限らず、守備側のハンドによる決定機阻止や、暴言、侮辱的な言動も含まれます。

これはイメージしやすいですね。では次に行きましょう。

一緒に覚えてしまおう!②~「はっきりとした、明確な間違い」って何?~

「はっきりした明確な間違い」とは何か。イメージ的には「微妙ではない、際どくない」というのが分かりやすいかと思います。

もう少し言語化すると、「プロリーグを裁く審判員が判断するならば、(微妙でないため)意見が大きく割れることなく、みんな(10人中8,9人以上は)間違いと言えるよね」が、「はっきりとした明確な間違い」です。

この感覚、わかりましたか?

みなさんの中では、Jリーグジャッジリプレイを視聴していることも多いと思います。

その解説の中、「微妙ですが、主審の判定をサポートできます」というコメント、何回も目にしたことありますよね?

例えば、それらの事象は「微妙」だったり「際どい」判定だとしても、「明白な間違い」とは言えないので、VAR発動もしないことになります。

VARの肝は、この「はっきりとした明白な間違い」をどう判断するかに尽きると思います。

JリーグのYoutubeで、VARに関するトレーニングが公開されているのですが、

(10:55~ グラサポも大好きな野田主審も登場です)

【公式】VAR導入のために。審判員が行っているトレーニングとは!?

そこで言われていたことが、ポイントとなります。それは、

VARは「主審の判定にのれるか、のれないかを見る」ということ。これが「はっきりとした明白な間違い」かどうかを見極めるポイントになります。

一緒に覚えてしまおう!③~判定が変わる場合ってどんな時~

さて、これはVARのプロセス最後の「最終判定」でのお話です。

主審はVARの援助を受け、オンフィールドレビューを実施したとします。その結果、当初下した判定が変わる場合も変わらない場合も両方ありますよね。

どんな時に判定を変更するのでしょうか。

それは、VARの援助の結果、主審が「自分の判定がはっきりとした明確な間違い」だったと気付いた場合です。

はい、また出てきました。「はっきりとした明確な間違い」。もう皆さん、大丈夫ですよね?

判定が変わった例として皆さんも記憶に比較的残っているのが、ルヴァン杯決勝の川崎VS札幌かと思います。

【Jリーグジャッジリプレイ番外編】ルヴァンカップ決勝VAR大特集(後編

主審が捉えていた状況と、事実が異なり、明らかに主審の判定が異なるという状況だったのです。

では、その逆はどうでしょう。

VARの援助を受け、主審がオンフィールドレビューをしたものの判定の変更がない例は、あまり多くないかと思います。

このコラムを読んできた方なら、理由はわかりますよね?

「はっきりとした、明確な間違い」しかVARが発動しないからです。

数少ない、判定が変わらなかったケースはこちら!8:23~。2018インターナショナルユースカップでのできごとです。

これを見ればすべて分かる。VARを徹底解説!原 博実&上川 徹がJリーグの気になるジャッジを徹底解説!【Jリーグジャッジ「リプレイ」VAR編(その1)】

声から判別するにVARには村上伸次さんが務め、オンフィールドレビューを勧めましたが、荒木主審の判定はノーチェンジ。一方、解説の扇谷さんはVAR支持と、少し割れましたね。

これは、VAR導入試験中だったこともあり、コミュニケーションが乏しい点はあったかもしれませんが、VARは「明白にレッドだ!」と思った一方、主審は「いや、イエローでしょ」となれば、判定は変わりません。何故でしょう?

そう。最終的な判定は主審が下すからです。

もう、ここまで読んだらなんとなく、VARの基本原則が分かってきましたね。

もし、余力があったら知っておいて~オンフィールドレビューとVARオンリーレビュー~

最後、余裕があれば抑えておいてほしいもの、それは「オンフィールドレビュー」と「VARオンリーレビュー」の違いです。

「オンフィールドレビュー」は多くの方がイメージする、主審がモニターで映像で確認することですね。

一方、「VARオンリーレビュー」は主審がモニターで確認することなく、VARからの情報のみで最終的な判断を下すことです。

では、この違いは何でしょう。わかりやすく表にまとめました

VARオンリーレビュー

オンフィールドレビュー

用いられるケース

客観的な事実のみで判定できる時

主観的な判断に基づく判定が必要な時

主な例

・場所(PA内か外か)

・インプレ―かアウトオブプレーか

・オフサイド(妨害でのオフサイドを除く)

・攻撃側のハンドでの得点

・プレーの強度

・ハンド(攻撃側ハンドで得点取消除く)

・オフサイドによる妨害

VARオンリーレビュー対象でも、判定の納得度があがり、試合コントロールに役立つもの     等

この表で、何となく分かった方も多いのではないでしょうか。

キーワードはそう、「客観」「主観」ですね。オフサイドを例に取って考えてみましょう。

オフサイドポジションにいる選手がシュートを打った、ボールを受けたという「客観的」な事実のみで判断できることであれば、レビューは不要ですね。

【川崎F×鳥栖|ハイライト】明治安田生命J1リーグ 第1節 | 2020シーズン

(動画上では3:14~)

しかし、これがオフサイドポジションにいる選手が相手競技者にインパクトを与えるプレーをしていたらどうでしょう?インパクトを与えているかどうかは、主審が主観をもって判断しないといけないですよね?このように、主観的な判断要素が含まれる場合、オンフィールドレビューが実施されるのです。

最後に一つだけ例外を紹介します。それは、「VARオンリーレビュー対象」でも、判定の納得度向上に役立ち、試合のコントロールに役立つ場合です。

例えばこのケース。(3:45~)

【Jリーグジャッジリプレイ番外編】ビデオアシスタントレフェリー特集!

2019ルヴァン 準々決勝 第1戦 FC東京 VS G大阪

ゴールラインが割ったか否かは「客観的事実」で判断可能ですよね。なので、通常は「VARオンリーレビュー」で訂正可能で、オンフィールドレビューは不要です。しかし、競技者や関係者、観客含め、レフェリーがモニターを見に行ったら、判定の納得度を向上し試合コントロールが容易になりますよね。そのため、あえてオンフィールドレビューをしたと考えられます。

おわりに~VARは万能薬?~

さぁ、どうですか。VARについて理解は深まりましたか?

VARは主審をサポートし、主審はVARのサポートを受けつつ、試合をコントロールする。このことにより、試合における誤審は確実に減ります。

しかし、VARは万能薬ではないことを覚えておいてください。それはどういうことか。

モヤモヤする微妙な判定や、VAR発動要件を満たさない場合にはVARは発動しません。

従って、判定の一貫性だったりコミュニケーション能力の高さ等、試合をコントロールすることに長けている審判が、より生き残る時代になるわけです。

VAR導入により、主審としての試合のコントロール能力の差は如実に表れると思います。

あともう一つ。我々は今シーズン、アジアに挑みます。アジアの判定はすごいですよ。

VARって、スローでプレーをレビューすることもあるので、より悪質に見えるんです。

その結果こんな感じで、いとも簡単にレッドカードが出ることも考えられます。

〈誤審〉VARでまさかのレッド判定に驚きと怒りの隠せない実況陣

ああ、アジアの舞台は無慈悲ですね。

でも嘆いてはだめですね。不利な判定をされようが、勝てるだけの強さを持てばいいんです。

さぁ、もうすぐVARを導入したJリーグが開幕します。

我々も今シーズンからVARと本格的に向き合う必要が出てきたわけです。

でも、本コラムの内容を押さえておけば胸を張って大丈夫です!

何かご質問がある方はコメントください!

今シーズンも健康に気を付けつつ、共に楽しみ、戦いましょう!

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About The Author

OTC公式
東京在住のグラサポ。平日はコンサルタント、休日はグランパスのゴール裏サポ。審判マニアも兼務。⚽️🏆🇧🇷主にグランパス関連のブラジルでの報道・レフェリー関連のツイートをします。グラサポさん、他サポの方、仲良くして下さい!😄#1 #関東グラサポ U can talk to me in 🇬🇧🇵🇹🇯🇵.
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