前節の大敗を受けての川崎フロンターレとの再戦。メンタル面・戦術面はラグさんとのプレビュー https://grapo.net/2021/05/04/14467/ を見ていただくとして、データ面から次の試合をプレビューしていこう。
川崎フロンターレの状況
- 出場停止なし
- 大島僚太・山村和也が怪我で離脱中
川崎フロンターレの戦績
ここまで13試合で11勝2分。平均得点2.6は異常な値だ。(グランパスは1.2)
また平均失点は0.6。いまだに3点以上獲られたことはない。
グランパスは1点以内に抑えたい。
川崎フロンターレの強さ
川崎フロンターレは強い。それは認めなくてはいけない。
川崎フロンターレのチャンスビルディングポイント
攻撃系の指標では、クロス・ドリブル以外はすべて1位。その2つも3位。まさにバケモノチームである。一方で守備は14位。これは受けに廻る展開が少ないということもあるが、決して崩せない壁ではないのだ。
データ引用元: 川崎フロンターレ 2021プレビュー | 5月4日川崎F vs 名古屋 | データによってサッカーはもっと輝く
川崎フロンターレのチームスタイル
上記及び以下2点のデータ引用元:川崎フロンターレ 2021 チームスタイル[攻撃セットプレー] | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB
2021年のフロンターレは戦術兵器と言える三笘薫を存分に活かす構成になっている。ハイプレスは72という脅威の値だ。
グランパスはハイプレス指数では40前後。フロンターレの72はリーグナンバーワンで、守備成功率もトップクラスである。
高い位置でボールを奪って、攻める。
これを数回繰り返すと、どんな堅守の相手だとしても綻びが出てくる。
グランパスの2失点目、3失点目はまさにこの形だった。
グランパスの状況
- 金崎夢生が全治8ヶ月の重傷
- リハビリは順調そう
- 前節屈辱の前半交代となった宮原和也はベンチスタートか
- 前節試合を落ち着かせた4-3-3でスタートもあり得る
- 中盤3枚だと、交代に守備的中盤が必要なので木本恭生はベンチスタートを予想
- 山﨑凌吾がいるときは1トップ、柿谷曜一朗・シャビエル・阿部浩之らの組み合わせのときは昨年も上手く行っていた0トップで臨む
- 攻撃選手3枠から柿谷曜一朗は外せない。柿谷曜一朗のトップ起用を予想
- 出場停止はなし
川崎フロンターレ対策
フロンターレのアンバランスの逆を突け
前節では、フロンターレらしからぬ特殊な動きを仕込まれていた。
山根視来は普段のような上がりを見せず、相馬勇紀の交代までフロンターレ右サイドに蓋をしていた。
またグランパスのお株を奪うような、左右に選手を大胆に寄せて数的優位を作るようなプレーを繰り返し、グランパスの守備陣形を崩していった。
グランパスの守備は徹底して保たれる4-4のブロックと、2人のFWが危ないところに下がって埋めるという陣形によってもたらされている。数的優位を作れば、バランスは崩さざるを得ない。そこで空いた中央を使われたのが1失点目だ。
だが考えて欲しい。
バランスを崩して攻めてきているのだから、フロンターレの守備もバランスは保たれていないのだ。ならば速攻・カウンターをしかけたい。
実際カウンターから惜しいシーンはいくつも作れていた。
カウンターは2枚以上で
相馬勇紀やマテウスが単騎でカウンターを仕掛け、結局潰されるシーンが何度もあった。バランスが崩れていようとも、ジェジエウ、谷口博之の2人がいれば単騎突破は止められる。
だからこそ2枚目の選手がカウンターに参加して欲しいし、それを使って欲しい。
60分まで耐えろ
選手交代があるまで、川崎フロンターレが流していたようにも見えたが、4-3ブロックを崩しきれなかったということも言えると思う。
川崎フロンターレの大きな強みは連続攻撃だ。クリアにしてもファールにしても、大きく、ハッキリとしたプレーをして連続攻撃をさせないようにしたい。リズムに乗せないように続けていれば攻めあぐねて焦りも出てくるはずだ。
早い時間に先制点を奪われてしまうと省エネ攻撃モードに入られてしまう。より川崎フロンターレが無理をして攻めなければならない状況を作れるようにしたい。
戦う前から負けるな
忘れてはならないことが1つある。
サッカーでは強いチームが勝つ確率は高い。ただし必ず勝つわけではないのだ。
グランパスが勝てる可能性も十分にある。
少しでも勝てるように、スタジアムでも、DAZNの前でも、仕事中でも、自分のできる形で後押しをしよう。家族の苦しいときには支え合うからこそ家族(ファミリー)。
良い試合になりますように