二連敗を受けてのセレッソ大阪との試合。上位に残れるかどうかはこの試合に掛かってくる。絶対に勝ちたい試合。この試合をプレビューする。
セレッソ大阪の状況
- 出場停止なし
- セレッソ大阪は中5日と、万全のコンディション
- アダム・ダカートが初出場も40分で交代。まだコンディション不良のため時間制限が付くと思われる
- 坂元達裕が復帰。攻撃面での一番の脅威
- ダンクレーが負傷から復帰、チアゴもようやく合流でセンターバックの2人は超強力
- 大久保嘉人・高木俊幸という両グランパスキラーが怪我で離脱中、原川力も負傷中
セレッソ大阪の戦績
6勝3分4敗。試合平均得点1.5、試合平均失点1.1は上位らしい値だ。
ただし、大久保嘉人が絶好調だった最初の5試合を過ぎると、その後2得点以上している試合は9節福岡戦だけ。1点は覚悟しなければならないが、グランパスが2点以上獲れれば勝てるはずである。
セレッソ大阪の強さ
監督交代で、セレッソ大阪は変わった。レヴィー・クルピ監督が掲げる戦い方は、高い位置でのボール奪回からのカウンターサッカーである。
第1節柏戦(〇2-0)後の坂元選手のコメント
前半15分過ぎから押し込む時間帯も多かったが、攻撃全体の手ごたえは?
「昨季よりも前の意識は強くなったと思います。守備のベースは昨季から変えずに、攻撃の部分でゴールに向かうプレーを練習から全員で意識してやってきたので、それが実ったと思います。」
(引用元:Jリーグ公式サイト)
第5節大分戦(〇1-0)後の奥埜選手のコメント
奥埜選手はレヴィー クルピ監督の下でプレーするのは今季からだと思うが、手ごたえや魅力をどう感じながらプレーしている?
「より前に前に、という矢印が強いサッカーだと思いますけど、ここ何年かセレッソがやってきた、良い守備をすることもベースに残しながらやっていこうという話はしています。」
(引用元:Jリーグ公式サイト)
セレッソ大阪のチームスタイル
上記及び以下2点のデータ引用元:セレッソ大阪 2021 チームスタイル[攻撃セットプレー] | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB
最終ラインの72はリーグ屈指の高さである。コンパクトネスの60も上位。高い最終ラインで中盤とブロックを形成し、そこでボールを奪う。そこから松田陸を経由してゴールを陥れる。というのがシナリオであることが見て取れる。
しかし、前節戦った川崎フロンターレが72という脅威のハイプレスを仕掛けてきていたのに対して、セレッソ大阪は46。相手DFに直接プレッシャーにいくケースは少なそうだ。
意外なのはショートカウンターを目指しているように見えて、その指数が低いことだ。
昨年までのポゼッションサッカーが染みついているのか、なかなか縦に早いサッカーに切り替え切れていないのでは、ということが想像できる。
セレッソ大阪のチャンスビルディングポイント
松田陸・丸橋祐介という鉄板のサイドバックを抱えるセレッソは攻撃系の指標では、クロスが堂々の1位。またシュートについても積極的で、ガンガン攻撃を仕掛けてくるということが想像できる。守備も悪くはない。
グランパスの状況
- 金崎夢生が全治8ヶ月の重傷
- リハビリは順調そう
- https://twitter.com/kobakatsumi/status/1390237534441992195?s=20
- 前節脚を攣らせて交代の成瀬竣平はベンチスタートか。代役にはついに森下龍矢が起用されるのでは、と予想
- あまり前からプレスにこないセレッソ大阪相手だから起用できるのでは
- 4-4-2のセレッソ相手なので4-2-3-1復帰を予想
- 休養十分の相馬勇紀の起用を予想
- 山﨑凌吾がいるときは1トップ、柿谷曜一朗・シャビエル・阿部浩之らの組み合わせのときは昨年も上手く行っていた0トップで臨む
- 攻撃選手3枠から柿谷曜一朗は外せない。柿谷曜一朗をトップ下に、トップに山﨑凌吾起用を予想
- 出場停止はなし
セレッソ大阪対策
グランパス陣内の攻防を制しよう
自陣内で守備をするタイプのグランパス、高いラインで相手に攻め込みたいセレッソ。
そうなると主戦場は当然グランパス陣内ということになる。
機動力があって裏抜けの上手いフォワード豊川雄太は本当にやっかいだ。
グランパスDFの苦手なタイプのFWと言える。今シーズン1ゴールしか挙げていないが、気の抜ける相手ではない。フリーにさせないようにしなければならない。
もう1人、復帰した坂元達裕にも注意が必要だ。言わずと知れた、ドリブラーでシュートも上手い。グランパスファミリーには、右サイドを主戦場としたドリブル強化型相馬勇紀と言えばイメージがつくだろうか。対面するのは相馬勇紀。彼を自由にさせないことが重要となる。
ランニング・モンスター奥埜博亮を自由にさせるな
【公式】トラッキングデータ 走行距離ランキング:Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)
グランパスの選手は最高で11位に稲垣祥が食い込んでいるレベルだが、走行距離ベスト10のなかに奥埜博亮は5回出てくるのである。まさにモンスター。
ヒートマップも以下のようになっている
Hiroaki Okuno Cerezo Osaka videos, transfer history and stats
主に右サイドの中盤を中心に、本当にどこにでもいる。
直接のアシストはないが、1試合に平均1本のキーパスを通す。最強のリンクマンになる。彼を自由にさせると、中盤で組み立てが出来てしまう。
前監督時代はFWでの起用が多かったが、前線でのリンクマンとしての起用だった。
前線で収まる選手というと前節のレアンドロ・ダミアンを思い返すが、中盤での起用で助かるかもしれない。
切り替えの速さでセレッソを上回れ!
データはすべて、https://www.football-lab.jp/pages/team_style/ より引用
グランパスも決して攻守の切り替えは早いほうではない(その問題はまた別途)が、セレッソは攻守両方の切り替えで上位9チームの最低値になっている。特にグランパス陣内でボールを奪えば、守備への切り替えが遅いということ。
グランパスが速攻することができればゴールを陥れられるチャンスはいくらでもある。相馬勇紀やマテウスに期待しよう!
良い試合になりますように