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【来年もアジアへ!】2021名古屋グランパス最終短評MF&FW編【飛び出せませんでしたー(´・ω・`)】

後編です! 前編はこちら:【ベストイレブンは】2021名古屋グランパス最終短評GK&DF編【ミッチでええやろ】

ごめんけどグランパスで試合に出てない2種登録選手とレンタル中の選手は省略します!

(12/9追記 前編と同じく、書いた時点だと来季もマッシモ続投だと思ってたので全般的にそういうテイストです! 書くタイミングの問題ってありますよねー! 許してください!)

MF

米本拓司

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米本の刈り取り力にスランプなし。プロ野球でいうところの「足にスランプはない」みたいな感じでしょうか。しかしマッシモ的にはCMFはまず稲垣を軸に、相棒を誰にしようかなーまずは守備から米本かなーみたいな感じの起用のようで、だいたいスタメンなんだけど試合展開によって長澤と交代したり色々させられていた。米本と言えばやっぱり守備のイメージが強いわけだが、ビルドアップの局面で比較的チャレンジしたパス出しする意識は稲垣・長澤比較で米本の方が高く、ピッチからいなくなるとむしろ攻撃力も落ちていたような気がするが……僕達の思う攻撃力とマッシモの思う攻撃力とは違うのでしょう(大前提として、素人の見立てよりプロの指揮官の見立ての方が当然正しいはずである)。秋口にいきなり謎のベンチ外が続き、こりゃあ怪我を含むコンディション不良やろなぁ……と噂されていたら想像以上の大怪我で全僕が泣いた。これでプロ通算4回目?の大怪我であり、年齢のこともありトップフォームに戻すのは正直難しいのではないか。でも、これまでも、「これ無理やろ……」みたいな怪我から毎回蘇ってきた米本だからなー、良い意味で常識が通用しない感じだし、どうなるかわからないけどご快癒をお祈り申し上げます。てゆーかCMFめっちゃ手薄なので復帰してくれないととても困るのだ! なお、開幕に間に合わせようとすると多分ヤバいことになるので、4月復帰くらいを目指して慎重にコンディションを上げてもらいたい。

長澤和輝

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頼もしいベンチウォーマーであった。稲垣・米本比較で「無理やり前を向ける」「一人で前に運べる」あたりの能力が高く、推測だがマッシモ的に押し込まれててやべーなー、みたいな時にとりあえず長澤入れて長澤にボール前に運んでもらって一息つこう、みたいな起用をされていた。つまり長澤投入=マッシモ的に「何か変えたい」わけで、何かを変えられる選手がベンチにいるって本当にありがたいんですよね。そんな長澤、中盤の便利屋というか、色んなポジションとタスクをこなせるんだけど、やはり本質的に攻撃寄りの選手のようで、マッシモチームのCMFスタメンになれないのも致し方ない感じ。単純な走力&個人守備力でどうしても稲垣・米本と比べるとちょっと見劣りしちゃうんですよね。重要な戦力なのだが、どう考えても本人的に不本意な使われ方をされているので、ぶっちゃけ出て行きたがっているのではないか。ただ、推定年俸&違約金がそれなりにお高そうなので、今オフにいなくなることはなさそう。まあ来年どうなってるなんて誰にもわかりませんからね。ひょっとしたらいきなり長澤の第○次絶頂期が到来してスタメンフィーバーしていたりするかもしれません。余談として、ピッチ外では明らかに計算されたTwitterアカウント運用をしており、その配慮の行き届いた発信力を特に若手選手は大いに参考にすべきである。万が一にも一般の女性ファンにアハーンなDMとか送っちゃダメだぞ! まさか、グランパスでそんな若手選手はいないと思いますけどねー……(´・ω・`)。

阿部浩之

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マッシモが阿部を使わない。とにかく使わない。とは言え、干されたとかそういう変な意味ではなく、単純に柿谷とのスタメン争いに負けた感じではあった。しかしリードされている時等、とにかく攻撃力が必要な状況でも使われないので、いったい何なんだと思っていたのだが、唐突に手術したことが発表された。あっそういうことでしたか……(´・ω・`)。おそらく、去年からずっとコンディションが上がりきっておらず(そうでないと説明つかないようなミスが去年途中からやたら多かったので)、来季にギリギリ間に合うタイミングで手術に踏み切ったのではないだろうか。ただなー、「右変形性膝関節症」って完治しない系のやつで、一生付き合っていくしかないし、そもそも軟骨は再生しないし、コンディションが十分になるのかどうか……。このままなんとなく怪我のせいで衰えていくようでは寂し過ぎるし、なんとか復帰してきて欲しい。あの無慈悲なミドルシュート力はあると無いとで相手に与える脅威度が全然違いますからね。

稲垣祥

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鯱のエースストライカーここに爆誕。去年から謎の得点力を見せつけてくれていた稲垣だが、今季はとうとうチームトップスコアラーで、なんとルヴァン得点王でもある。特にルヴァン準決勝の勝ち抜けを決めた2戦目のアウェイゴールと、決勝の追加点とは、ファミリーの記憶に永久に残ることでしょう。こうやって書きつつ思い出しただけで泣けちゃうもん正直。じゃあ何故そんなに得点できるのか? 今更言うまでもないが、まあとにかく運動量がものすごく、いるべきところにきっちり走り込んでいるからこそ良い状況でシュートを打てるし、ゴールに押し込めるわけです。人よりたくさん走れば、それだけ福を拾うチャンスが増えるってことですね。そのボックス・トゥ・ボックスなプレーぶりと得点力はまるでかつての名選手フランク・ランパードみたいでした。ちなみに当然マッシモのターンオーバー対象外なのだが、流石に本当にコンディションヤバかったことがあったようで、数試合だけスタメンを外れたりしていた。あのマッシモも「本当にコンディションヤバくて」「一応交代要員がいる場合」に限っては、ターンオーバー対象外でも致し方なくターンオーバーさせるんだとわかったのは今季のハイライトの一つだったかも。

石田凌太郎

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J1出場無し! ユース卒だし頑張ってほしい。

FW

柿谷曜一朗

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1年前の今頃にタイムスリップして、セレッソサポの方に「柿谷さあ、2021年はグランパスで守備超がんばってて、ファン・サポーターに愛されてるよ」って教えてあげたい。150%くらいの確率で「デマ乙www」「どうせ嘘つくならもうちょっとそれっぽい嘘つけよー」とか言われそうである。ぶっちゃけ去年時点で僕もそう言われたら「いや……柿谷は守備はそんなにしないんちゃう……?」と答えただろうね! まあホント守備に走り回っていた。あんだけ走ればフィニッシュに使う体力とかそりゃ無くなってるよね……みたいな感じで、シーズン序盤に得点数伸びなかったのも納得だろう。そうは言ってもちょっとゴール数が物足りないよなー、と思っていたら、最終的にマッシモのチームにおいて得点するコツみたいなのをやんわり掴んだ雰囲気であり、恐ろしくジーニアスなゴールを連続で決めてファミリーをビショビショにさせてくれた。もう抱いて欲しい。1年通じて本当に献身的に走り回ってくれたことからも、鬼軍曹系なマッシモとの相性が意外と良かったらしく、出会いって重要ですね。来季もフル稼働でお願いします!

山﨑凌吾

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シーズン序盤ではほぼレギュラー・ほんのりターンオーバーな感じでワントップとして頑張っていた。どんどん背負えるようになってきており、本来そういうタイプじゃなくてもやる気と向上心と肉体的適正とがあれば何とかなるもんなんですね。とか言っていたら大怪我離脱で秋復帰。ひょっとして無理な身体改造の結果がそういう形で噴出したのではないか。選手寿命と命と引き換えに身体を強くするみたいな感じで(一応言っておきますが冗談です)。なお、復帰した時にはシュヴィルツォク加入済だったもんだから終盤パワープレー要員化していました。正直、割と酷い扱いをされているので、来年はいないような気がする。古巣湘南がーって報道もありましたし、そうでなくても人気物件だと思われますし。残ってくれたら嬉しいが残ってくれても多分CF3番手扱いなのでなー、まあ残らないよなー多分。

ガブリエル・シャビエル

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退団発表済! 4年半ありがとう! シャビエルの輝けるチームで輝いて欲しい! でも川崎フロンターレとか浦和レッズとかそういうとこだけはやめてくださいお願いします!

※シャビエルに贈る言葉についてはグラぽページの連作をどうぞ御覧ください。

相馬勇紀

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成長を感じさせられるシーズンだった。去年の、「うーんこの……」な相馬からは確実に一皮剥けており、単純にリーグ3位タイの8アシストという結果が成長を証明している。なおゴール数は2。基本カットインからシュート打っても決まらないのでキツい。とは言え相馬がカットインからシュート狙うのって相手守備陣の枚数が足りてる場合がほとんどなので、そこからねじ込むのは難しい。そんなのをねじ込めるのは例えばシュヴィルツォクくらいである。そんな相馬、活躍が認められて念願のオリンピック代表入り……からのオリンピック後の謎の心か身体のコンディション不良……からの「夫婦で足を揉み解して」復調。コンディションさえよければ、独力で前にボールを運ぶ能力はJ1でも上位だと思うし、マッシモサッカーにおいて貴重な陣地回復要員として来季も左サイドを限界まで上下動してほしい。なお、「マッシモサッカーの左サイド」としては正直かなり限界が見えちゃってる感もあり、本人が成長したいならぶっちゃけ環境変えるべきだと思うんだよなー。このままだと三笘薫との差が開く一方な気もするし、行けるならベルギーあたりに行くべきではないか。いてくれないと困るがいてくれてもどうなんだろう……これを「とりあえず海外の空気を吸わせてみようの法則」と言います。

マテウス

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J1で7ゴール2アシスト。昨シーズンが9ゴール8アシストだったから、単純にパフォーマンス低下どおりの数字だったと思う。特にそのゴールの内訳は割と深刻で、川崎戦で1点取ったのと、開幕戦で露骨にJ1に慣れてなかった福岡から2ゴール取った以外は、横浜FC、清水、徳島からしか得点できておらず、露骨に下位チームからしか得点できていないのである。どうしてそうなったかと言えば、研究されたことに尽きると思う。右サイドでマテウスにボールを持たせて、とにかく左足を切りつつ外に外に誘導して、苦し紛れに切り返したところで挟み込んでボールを奪う、これが各チームに完全に浸透してしまった。相馬以上に「マッシモサッカーでの右サイド」としては限界感半端なく、本人のためにもチームのためにも移籍させるのが良いんじゃないかなあ。このままだと、たぶん、来季さらに数字が落ちる。これでもっとFW的な動きができるようになるとか、あるいは左サイドで使ってあげられれば良いのかもですが、それは結局マッシモやマテウス本人の成長に期待という話であり、うーん……。

齋藤学

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なんか怪我等もあり期待外れのシーズンだった。年俸が報道どおりなら、それに見合ったパフォーマンスだったとは言い難く、来季もっとやってくれないと困る。少なくともシャビエルがいないわけで、いやらしい場所でボール受けて前向いてヤッタルデ-みたいなタスクは斎藤(と柿谷)に期待するしかなくなる。ただ、昔はともかく、今はボール持っていこう! なチームで輝くタイプに変貌を遂げているだけに、マッシモのチームにいて最大限のパフォーマンスを発揮してくれるのかはわかりません! 前ハメしたいならめっちゃ使えると思うけどなー、どうかなー。とりあえずマッシモがサイドプレーヤーに求める上下動の強度に足りてなさそうなんだよなー。トップ下枠だと柿谷いるしなー。

前田直輝

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毎シーズン必ずどこかで迷う男。前田が迷ってプレーに精彩を欠き、なんか吹っ切れてイキイキしだす流れはこれで3年連続3回目である。ちなみにJ1でのゴール数は3。……えっ!? 3ゴール!?(;・∀・) 正直もうちょい点取ってると思ってたんで素で驚きました。どういうことやねんと思うが、考えてみれば去年の7ゴールから浦和×4を引いただけの数字ですね。前田もまた、マッシモサッカーにおいて右サイド兼トップみたいなポジションにいても3ゴールくらいが一つの限界ということなのであろう。ルヴァン決勝の先制点とかもあったので許せる範囲ではあるのだが、ちょっと前田がこれではキツい。というか前田をこうでしか使えないようではチームとしてキツい。シュヴィルツォクと組ませたらやたらイキイキしていたように、やはりドーンと真ん中に構えてくれる選手とのコンビがやりやすそうなので、前田を活かしたいならシュヴィルツォクと前田ツートップで……あ、柿谷が既にそこにいましたねそういえば。そうすると右サイドでもう一皮剥けてくれないとって感じですねー。とりあえずトップにいる時とサイドにいる時とを比べると、露骨にサイド時の守備がちょっとアレなので、マッシモサッカーでやっていくならサイドの守備は要強化項目である。来季はいいかげんフルシーズンふっ切れてる前田を見せてください。現状、完全に「良いとこあるんだけどなーちょっとなー」な枠になりつつあるので。

(12/13追記 オランダでゴール決めてウルトラマンポーズやって、現地で「何だアレは!?」て騒がれてください。応援しています)

シュヴィルツォク

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ポーランドからやってきた釣り師。そ、そんなエサに釣られクマー!(言いたかっただけです)。向こうでの評価がどうだったかは知らんけど、Jリーグにおいては相手DFをぶっ飛ばすフィジカルと鬼のシュート力・シュート精度で暴力的にゴールを奪っちゃう。課題はスピード。でもゴール前の狭いところでけっこう頑張って身体を使って、よっこいせって感じで相手DFと入れ替わったりしようとしている姿には正直和みました。しかも、速くない割になんとなく身体当ててゴリっと入れ替わったりしていたので大したもの。結局、J1・14試合で7ゴールとけっこうすごい得点率を叩きだしており、マッシモのチームにおいても、単純計算でフルシーズン15ゴールくらいは期待できる感じなので、来季はさらなる働きに期待である。ちなみに中央にドーンと居座るよりは左ハーフスペースにいたいマンのようで、別にそれはそれで良いんだけど、よりJリーグ仕様を深化させるためにはもっと中央に居座る術を覚えても良いかもしれない。報道ベースではマッシモの起用法に不満があるようで、そりゃあ、あの獲得経緯的に、本人は自分のコンディション不良以外の理由でまさかスタメン外されるなんて思ってなかっただろう。一方、マッシモはマッシモで「いくらなんでももっと走って守備しろや」と思ってそうである。この妥協点はどこだろうか。とりあえずシュヴィルツォクが美味しいジェラートでもマッシモにご馳走して機嫌を取ってみたら、マッシモも「わかったよ走らなくてもいいよ……」とか言うかもしれないですよね(絶対言わない)。

(12/10追記 ドーピングについては潔白を祈るばかりです)

金崎夢生

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流石にあの大怪我からコンディションが上がりきらなかったようで、J1では6試合・103分で1ゴールに終わった。まあねえ、今年は通年リハビリみたいなもんだと思うので、来年頑張ってください。シュヴィルツォクとムーのツートップとかめっちゃ機能しそうな気がするんだよなー。

監督:マッシモ・フィッカデンティ

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J1リーグ5位、ルヴァンカップ優勝、天皇杯ベスト8、ACLベスト8(日本チーム最高順位)とキッチリ結果を残した素晴らしいシーズンでした。終わってみればJ1・38試合で44得点・30失点と、めっちゃ中間報告時の予想に近い数字になっており、戦い方が良くも悪くもまったく変わらず、安定感抜群だったとわかる。ちょっとここで昨シーズンと今シーズンとを比べてみよう。

順位

2020名古屋

2021名古屋

2021名古屋(34試合分換算)

勝敗

19勝6分9敗

19勝9分10敗

17勝8分9敗

勝点

63

66

59

得点

45

44

39

失点

28

30

27

今シーズンは38試合とイレギュラーに試合数が多かったので、単純比較するために34試合分に換算してみると、39得点27失点となる。つまり、少なくともJ1において

  • 守備面はやはり去年で完成されていた
  • 攻撃力はむしろ落ちた

というのが単純な2021マッシモ・グランパスの評価になるだろう。今後、何を改善していくか、素直に考えれば「得点を増やす」か「失点を減らす」のどちらか或いは両方となる。

ちなみに、過去20年くらいでJ1最少失点は2008年大分の34試合24失点。つまり、過去最高級に堅守であったとしても、やっぱり25失点くらいはしてしまうということだ。グランパスも、これ以上の堅守というのは難しい……というか運の世界だと思える。では、攻撃力はどうだろうか。

J1ではそうとう暴力的なシュヴィルツォクと、なんだかんだ5ゴールの柿谷等、攻撃面での選手獲得は結果を出したと言ってもいいだろう。じゃあどこがまずかったのか。色んな見方はあるだろうけど、グランパスの攻撃評価は20チーム中14位で、平均より下だ。

https://www.football-lab.jp/summary/cbp_ranking/j1/?year=2021

つまり、ものすごくザックリ言えば、平均以下のチャンスを決め切っちゃうことが前線の選手には求められていた。それができたのは、シュヴィルツォクとジーニアスモードの柿谷とシャチのエースストライカー稲垣祥さんに下位チーム相手のマテウスくらい。恐らく、この印象はグランパスの試合を見ていた皆さん共通で納得できるものだと思う。この現状を選手入れ替えで解決するのか、戦い方の変化で解決するのか、解決なんてせずに「他チームがコケろ!」と他力本願寺るのか、そもそも来年マッシモなのか、まあ、どうなるか見てみようじゃないか。

(12/9追記 クラブは監督交代で解決する道を選んだみたいですね)

それでは来年も、All For Nagoya!

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