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2021年シーズンレビュー 全試合振り返り J1リーグ第10-17,21,22節 #grampus

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はじめに

前回に引き続き、J1リーグの10節から10試合を短評で振り返ります。 川崎フロンターレ戦の2連敗など好調なスタートから一転、ほろ苦い試合が続きました。

悔しい思い出が蘇りますが、よろしければお付き合いください。

2021年J1リーグ第10-17,21,22節の振り返り

第10節 サガン鳥栖(H)  ×1-2

今シーズンの連続無失点記録が途絶え、初敗戦でした。

2失点はいずれも相手を褒めるしかないゴールでしたが、名古屋の守備陣に同数の人数を当ててプレッシングしてきた鳥栖に縦パスを引っかけられることが多く、名古屋が有効な打開策を取ることが出来なかったのが敗因と思います。

その中でもSHとして途中出場した森下の推進力はポジティブな印象を名古屋ファミリーに与えました。

第11節 ガンバ大阪(H) 〇2-0

相馬の1ゴール1アシストで勝利。

今シーズン10回目のクリーンシート、リーグ戦9勝目でした。

ガンバ大阪も序盤は身長の低い名古屋のサイドバックとパトリックを競らせ、こぼれ球を拾うという狙い通りの展開もありました。

しかし、本職右サイドバックが不在であったガンバの弱点を相馬が突き、前半20分ごろから相馬の独壇場に。

一方、自陣ゴール前でブロックを作り待ち構えるだけの守備であった為、個人技のある宇佐美や倉田にドリブルで剥がされるシーンもあり、手放しに喜べる試合とは言えませんでした。

第22節 川崎フロンターレ(H) ×0-4

ACL出場チーム同士の対戦ということで、前倒しで開催されました。

リーグの上位対決ということもあり、DAZNでも煽りVが作られるなどJ1リーグの行方を占う1戦でしたが、結果的には完敗でした。

マッシモ監督の新型コロナウィルス感染によりコンカコーチが代理で指揮を取る不運もあったとはいえ、自陣ゴール前でブロックを作り待ち構える守備だけでは個人技が高い川崎には分が悪かったとも言えます。

それよりも、川崎が下記名古屋の弱点を発見し、徹底的に突いたという事実が重かったと考えます。

  • セットプレーの守備時、ニアポスト付近で跳ね返すことができないとGK正面からファーポスト側に立っている選手をフリーにしてしまう
  • 地上戦に強い名古屋の守備陣相手でも、SBとのミスマッチで当たり、空中戦で勝負し続ければ勝機は多い

結果的に、この後の名古屋の対戦チームはこの弱点を突いてくるチームが多かったと思いますし、夏の補強でも穴を埋めきれず、最終節まで修正が出来ずに終わりました。

第12節 川崎フロンターレ(A) ×3-2

3失点してから2得点を返すなど奮闘しましたが敗戦しました。

セットプレー時の守備、ゴール前で守備ブロックを作るだけで自由にクロスを上げさせるなど、コーチ陣が修正を加えたかは謎のままでした。

しかし、選手たちの奮闘ぶりは画面越しにも伝わりました。

3失点後に前線から果敢にプレスを掛けて2得点し、試合の勢いを取り戻した様子を観て、「この敗戦を糧に名古屋のサッカーが進化するのでは?」という期待感も個人的にはありました。

第13節 セレッソ大阪(H) 〇1-0

開幕戦以来の吉田豊のゴールで11回目のクリーンシート、リーグ戦10勝目。

川崎戦の2連敗を引きずることなく勝利できたので、上位戦線に踏みとどまる大きな1勝でした。

名古屋のサッカーが川崎戦の連敗を踏まえて進化するのでは、と期待して観ていましたが「いつも通り」のマッシモ監督のサッカーでした。

それでも無失点に抑えた名古屋守備陣の自信を取り戻すには大きかったでしょう。

第21節 鹿島アントラーズ (H) ×0-2

鹿島の小泉を中心とした激しい守備プレスにボールを前線に運ぶこともままならず。

枠内シュート0本の完敗でした。

鳥栖、川崎に敗戦した名古屋対策を鹿島が取ってきた、と言えばそれまでですが、逆に言えば名古屋のビルドアップは修正されないと見透かされていたとも考えられます。

試合内容もポジティブな要素が少なく、レビューを書くのが辛かったですね。

第14節 清水エスパルス(A) 〇0-3

マッシモ監督の復帰戦を快勝で祝いました。

12回目のクリーンシート、リーグ戦11勝目。

3ゴールとも素晴らしいゴールでしたが、清水の守備時のゴール前までの戻りの遅さに助けられた印象です。

また、この試合で丸山が負傷退場し、残り試合を欠場する事態となりました。

DFラインからのパスの配給係としての役割も大きかった丸山の欠場は、手数を掛けずに相手ゴール前に迫りたい名古屋にとって少なくないダメージだったと言えます。

第15節 徳島ヴォルティス(A)  △0-0

徳島のビルドアップからパスカット、カウンターでシュートまで持っていくことの繰り返しで波状攻撃を仕掛けました。

しかし、無得点の引き分け、13回目のクリーンシートでした。

得点は奪えませんでしたが、前線からボールを奪いにいこうという意思が少し見えたのがポジティブな要素でした。

第16節 ベガルタ仙台 (H) ×0-1

前節と同様に仙台のビルドアップを引っかけカウンターでシュートまで持っていくことはできていましたが、シュートは仙台のGKスウォビィクに悉くセービングされ、マルティノスの一撃に沈みました。

カウンター攻撃を受けることを恐れてボール保持を放棄することも多い名古屋は、攻撃も中央ではなく相手ゴールから遠いサイドからの攻撃が中心となる為、どうしても得点数は下がってしまいます。

川崎戦の敗戦から学び、ボールを積極的に奪う、ボール保持の攻撃パターンを増やすなどの変化が見られるのではと期待していましたが、この試合でも変化はありませんでした。

第17節 浦和レッズ(A) △0-0

ACL前最後のJ1リーグ戦。

試合を終始支配していましたが、3戦連続の無得点でした。

守備では浦和を枠内シュート0本に抑え、14回目のクリーンシート。

米本が縦横無尽に走り回り、パスの配給役としても奮闘していました。

山﨑や斎藤学も好調だっただけに得点が欲しかったのが本音ですが、試合内容自体はACLに向けてポジティブな内容だったと考えます。

おわりに

10節以降は川崎戦の2連敗など痛恨の敗戦が多かった期間でもあります。

改めて観返しましたが、名古屋対策が各チームに浸透し、川崎戦で確立された、という流れになったという感想です。

それでも簡単には負けない名古屋の強さも一方で感じました。

また、カルチョの国出身の監督でも晒された弱点の修正が難しいという事実を踏まえると、サッカーの難しさと奥深さを改めて突きつけられた気がしています。

次回は18節から10試合を振り返ります。

よろしければ、またお読みください。

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