年も明け、2022年のグランパスが見えてきました。それを整理していきましょう。
全体構成
A枠 | 現契約 | 未確定 | ポジション | 枠 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3 | 4 | 0 | GK | 1 | ランゲラック | 武田 | 渋谷 | 東 | ||
1 | 2 | 0 | 右SB | 1 | 宮原 | 成瀬 | ||||
1 | 3 | 0 | 右CB | 1 | 中谷 | 藤井 | 吉田晃 | |||
2 | 2 | 0 | 左CB | 1 | 丸山 | チアゴ(レ) | ||||
2 | 2 | 0 | 左SB | 1 | 吉田豊 | 河面 | ||||
3 | 5 | 0 | CMF | 1~3 | レオ・シルバ | 稲垣 | 長澤 | 吉田温 | 豊田 | |
2 | 4 | 0 | 右MF | 1 | マテウス | 森下 | 石田 | 甲田 | ||
2 | 2 | 1 | 左MF | 1 | 相馬 | 齋藤 | 榎本 | |||
3 | 3 | 0 | トップ下 | 0~1 | 柿谷 | 仙頭 | 阿部 | |||
3 | 3 | 0 | CF | 1 | クバ | 金崎 | 酒井宣福 | |||
22 | 30 | 1 | ||||||||
A契約外 | 新加入 |
今シーズンはここまで更新が発表されていません。ですが移籍のリリースは出ていますので、報道が出ていない選手が動く可能性はかなり低いと思われます。
未確定は以下の1つです。
- 榎本大輝の去就
2021年は総勢27名で臨みましたが、今年は30名の体制で新シーズンに臨みます。これは昨年怪我人に悩まされたことも影響しているでしょう。
ただ一方で新卒の3名を即戦力として計算することは難しいという判断もあり、そうなると昨年と同程度、という見方ができるかもしれません。
IN/OUT(1/2現在のまとめ)
OUT | ポジション | IN | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
三井 | 1 | GK | 1 | 東 | ||||||
0 | 右SB | 0 | ||||||||
0 | 右CB | 0 | ||||||||
ミンテ | 1 | 左CB | 1 | チアゴ(レ) | ||||||
0 | 左SB | 1 | 河面 | |||||||
児玉 | 米本 | 木本 | 渡邉 | 4 | CMF | 3 | レオ・シルバ | (仙頭) | 吉田温 | 豊田 |
前田 | 1 | 右MF | 1 | 甲田 | ||||||
0 | 左MF | 0 | ||||||||
シャビエル | 1 | トップ下 | 1 | 仙頭 | ||||||
山﨑 | ジョナタン | 2 | CF | 1 | 酒井宣福 | |||||
10 | トータル | 9 |
こうして見てみると、セントラルMF(ボランチ)が米本拓司の移籍で減ってしまっているように思えますが、仙頭啓矢選手も務めることができるポジションなので、一応INとOUTのバランスは取れているという判断もできそうです。
年齢構成
名古屋グランパスの年齢構成を整理すると以下のようになります。
特徴的なのは年齢構成に偏りがあることです。
- 30歳から33歳の4歳の範囲で、ベテランとも言える年代で11名を占めており
- 25歳から29歳までの中堅層が8名しかいない
残りは若手+超ベテラン(GK陣とレオ・シルバ)になります。
年齢分布図を見てみると解りやすいかもしれません。
平均年齢を計算してみると以下のようになります。
レンタル中を含まない場合は27.7歳。2022年は新卒3名を獲得したため、その分下がっていますが決して若いわけではありません。
働き盛りの選手を放出してしまったために年齢構成のバランスは悪くなったと言えるでしょう。
足りないポジションはあるのか
2021年は怪我人(丸山祐市・阿部浩之・金崎夢生・山﨑凌吾・米本拓司)、病人(長澤和輝・齋藤学)が出たため、終盤戦力が破綻していましたが、編成そのものは左サイドバックの控えを除けば破綻しないものでした。
2022年も、不測の事態がなければ大きな問題はないでしょう。
あえて挙げるとすると、
- キム・ミンテをさらわれたことで、緊急補強のチアゴはデュエルに強いもののビルドアップなどは得意なほうではない
- ヤクブ・シュヴィルツォクのドーピング疑惑を晴らせなかった場合、センターフォワードが不足する可能性がある
- 米本拓司の移籍によって、3センターをやるにはメンバーが足りなくなる可能性がある。
という3点でしょう。
キム・ミンテを横から獲られたことについては、浦和レッズがACL出場のため経験の深い犬飼智也を鹿島アントラーズからかっさらったことのアオリをくらったもので、事前に察知するというのは難しかったかと思われます。
ヤクブ・シュヴィルツォクについては代わりを獲得するには、
- クバクラスのセンターフォワードをもう1人というのはそもそも高くて予算的にキツい
- 予算内で獲れる選手では中途半端な可能性がある
- 予算で無理をして誰かを獲得しても、万が一無実を勝ち取れた場合はダブついてしまう
という問題があります。
かなり難しい判断が必要そうですね。
万全とは言い難い部分もありますが、少ない予算のなかでベストを尽くしていると思われます。
2022年編成の懸念点
一番の懸念点は、長谷川健太監督の意見がどれくらい反映されているものか、ということです。長谷川健太監督にとって、戦術を組み立てるために必要なレベルの選手が揃っているのかどうか。体制が変わるときにはある程度発生することなので致し方ないとも言えますが、そこが一番心配なところです。
1月15日の新体制発表会が楽しみですね。