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「前向き」な引き分け #忍者と記者の二人事 #喋る忍者 #小ネタ | グラぽ

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「前向き」な引き分け #忍者と記者の二人事 #喋る忍者 #小ネタ


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忍者「どうも忍者です」

記者「ちょっとは忍んだらどうなんだ」

忍「細かいことを気にしてはいかん。試合の話をしようではないか」

記「いやその前に、僕が今まで話していたデスクは忍者さんだったんですか?」

忍「ニンニン」

記「そうですか……はぁ……いいですけどね。引き分けでしたね」

忍「今季好調、首位争いをしている鹿島相手で、しかも『鬼門』鹿島スタジアムでの引き分けだ。勝てなかったが、十分の結果だと言っていいだろう」

記「勝点1を掴んだポイントは何だったでしょうか」

忍「デュエルだ」

デュエル:1対1の状況:2人で争っている状態
○1対1でボールを奪い合っているとき
○フィジカルコンタクト(体で押し合い・へし合い)でボールの競り合いをしているとき
○こぼれ球(自分と相手の間に入ってきたボール)を、どちらがマイボールに出来るかの攻防をしているとき

記「即答!」

忍「鹿島の戦い方として、鈴木優磨にまず預けて、ボールがこぼれたら和泉が回収して、という形が目立ったよな」

記「上田綺世はフィニッシュに専念しているようでした」

忍「まず特定の選手にボールを預けて、という戦い方をするなら、その選手のデュエル勝率は重要だ」

記「毎回クリーンに足元にボールを届けられるわけではないですもんね」

忍「そのとおり。毎回そうはできないから、身体を張ってなんとかマイボールにしちゃう能力が、特にセンターフォワードには求められるわけだ」

記「鈴木と上田はどうだったでしょう」

忍「グランパスDF陣と合わせ、簡単にまとめてみたので見てくれ」

選手

地上戦勝率

空中戦勝率

鈴木優磨

2/9=22.2%

3/7=42.9%

上田綺世

1/3=33.3%

1/6=16.7%

和泉竜司

9/11=81.8%

4/5=80.0%

中谷進之介

4/7=57.1%

8/9=88.9%

丸山祐市

2/4=50.0%

1/3=33.3%

藤井陽也

1/2=50.0%

7/8=87.5%

鹿島攻撃陣とグランパス守備陣のデュエル勝率データ

※データ引用元 https://www.sofascore.com/nagoya-grampus-eight-kashima-antlers/JmbsLmb

記「中谷と藤井が空中戦にめっちゃ勝ってますね」

忍「二人とも素晴らしい数字だ。空中戦は根本的に守備側有利とはいえ、鈴木と上田がここまで空中戦で圧倒されて鹿島はきつかっただろうな」

記「そういえば、途中から鈴木はその二人との競り合いを避けていたように見えました」

忍「鈴木は『自分がどうしたら相手にとって嫌か』を考えられる選手だから、意図的にそうしたんだろうな。ただそれは、グランパス目線で言えば、中谷&藤井から逃げたということだ」

記「一方、和泉が恐ろしいデュエル勝率を叩きだしてますね」

忍「実はレオ・シルバがかなり和泉にやられていた。この試合、鹿島に何かが起きるとしたら和泉からだっただろう」

記「相変わらずフィニッシュ以外は本当に良い選手ですね。早く三好ケ丘に帰ってきてほしい」

忍「代理人に声をかけてみたいところでござるよ」

記「でも勝てなかったのは残念だなあ」

忍「うむ。勝利に値するプレーだっただけにな」

記「どうすれば点取れるんでしょうか」

忍「今のポジション&戦い方は、マテウス・カストロの攻撃力を相手ペナルティエリア付近で活かそうというものだ」

記「つまりカストロ次第だと」

忍「カストロ、データ的にはパスを全然出してないしパス成功率も低かった」

ドリブル成功率

パス成功率

クロス成功率

地上戦勝率

空中戦勝率

5/8=62.5%

10/18=55.6%

1/8=12.5%

6/19=31.6%

0/3=0%

マテウス・カストロのプレーデータ

記「どうしてでしょうか」

忍「このポジションでスタメンなんだから、ボール持ったらフィニッシュに絡むことを期待されている。それを本人が意識し過ぎなんじゃないかな」

記「PA付近だと強引に打ちにいっちゃいますよね」

忍「去年、一昨年あたりからずっと、そういうプレーを期待されていただけに難しいが、急がば回れ。もうちょっと上手く味方を使うことを覚えれば本人も楽ができる。FWとしてプレーするならできるようになってほしい」

記「引き分けの割には、けっこう前向きな忍者さんでした」

忍「チームが課題を改善しようと試行錯誤してるんだ。それを肯定的に捉えようというだけだぞ」

記「チームが変わっていく文脈を共有できるのが、ファン・サポーターの醍醐味ですからね」

忍「おあとがよろしいようで」

記「それではまた次の記事でお会いしましょう」

忍「ニンニン」

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