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貴田遼河だけじゃない!U-18のもう1人のスター ペナ角の侵略者 #鈴木陽人 #ngeu18 #grampus

これまで名古屋グランパスU-18の選手として、貴田遼河選手を紹介してきました

ですが、次のルヴァンカップ神戸戦は、ドラスティック(徹底的)に選手を入れ替えることが予想されます。上記貴田遼河選手はもちろん先発の候補になると思われます。

ー グループステージ突破が決まったことで、いろいろなチャレンジができると思います。メンバー構成については突破が決まった時点で考えていたのでしょうか?

中2日で札幌に行かなければいけないので、そこは考えていました。

5/22(月)長谷川健太監督トレーニング後コメント | インサイド・グランパス

貴田の他にも、アピールを狙う若手が勢ぞろいする。MF倍井謙(22)=関学大=とFW榊原杏太(21)=立正大=の来季加入内定者2人もチームに合流し、負傷から復帰したMF石田凌太郎(21)とDF行徳瑛(18)のメンバー入りも有力。

https://news.yahoo.co.jp/articles/efbfe7a57079083df2c960b75915c57245c1e9e9

内定した倍井謙や榊原杏太が参加するだけでなく、U-18の選手たちも先発・ベンチ入りすることが予想されています。そのなかで貴田遼河に次いで評価が高いのが、今日紹介する鈴木陽人選手です。

鈴木陽人(18)

鈴木陽人選手(18)
鈴木陽人選手(18) ※写真は2年次のもの

2005年5月産まれの18歳なりたてほやほや。高校1年から名古屋グランパスU-18でも出場機会を得、2年からは堂々の主力として活躍してきました。

各種年代で日本代表を経験している、名古屋グランパスでも貴田遼河に次ぐビッグネームです。

  • 23年:U-18日本代表候補
  • 22年:U-17日本代表
  • 21年:U-16日本代表候補
  • 20年:U-15日本代表候補

今年のU18プレミアリーグウェストでも既に開幕戦から2試合で3ゴールを挙げています。

今年の得点シーンは15秒目くらいから

今年も貴田遼河選手とともに第2種トップ可登録選手として登録されています。

第2種トップ可選手とは?:
Jリーグの2種チーム(高校年代チーム)の選手のうち、トップチームでの出場可能な登録をされている選手のこと。

進路はいまだに明かされていませんが、もう1人トップ昇格があるとしたら、彼なのでは?と噂されています。

ペナ角の侵略者

鈴木陽人選手の写真を追っていると、まず気づくのが中央から写真を撮っていると、背中の写真がとても多いことです。それはゴールに向いて仕掛けることが多いことが理由です。

ペナルティーエリア角で仕掛ける
ペナルティーエリア角で仕掛ける

左右のウィング(23年の名古屋グランパスであれば永井謙佑やマテウス・カストロの位置)ができる選手ですが、ペナ角(ペナルティーエリア角)で相手を翻弄して、よりゴールに直結する仕事のできる選手です。

そのペナルティーエリアをどのように攻略するのか、昨年ジュビロ磐田戦で魅せた、豪快なゴールを連続写真で紹介しましょう。

1.DFと正対したところで、右に持ち出してシュートを打つように見せかける
1.DFと正対したところで、右に持ち出してシュートを打つように見せかける
2.DFの体重が逆に乗ったことを確認したら、切り替えして縦に抜ける
2.DFの体重が逆に乗ったことを確認したら、切り替えして縦に抜ける
3.キーパーとの1対1に持ち込み、左脚でシュートモーションに入る
3.キーパーとの1対1に持ち込み、左脚でシュートモーションに入る
4.そのまま左脚で強シュートを放つ
4.そのまま左脚で強シュートを放つ
5.シュートはキーパーの肩口に向かって
5.シュートはキーパーの肩口に向かって
6.キーパーの手の届かない上隅に突き刺さる
6.キーパーの手の届かない上隅に突き刺さる
7.キーパーはなすすべもなく見送るのみ
7.キーパーはなすすべもなく見送るのみ

このような至近距離で相手を体重移動で剥がしてシュートというシーンだけでなく、こんなシュートも撃つことができます。

こういった、長いシュートも決めることができます。

鈴木陽人選手の特徴

主戦場がペナルティーエリア角であることは紹介しました。実際のプレーはどういう選手なのでしょうか。その特徴を挙げてみます。

  • ユースクラスでは規格外の体幹からくる馬力
  • プロを多数輩出するフィジカルを持つ鳥栖U-18と遜色ないフィジカル
  • 右利きだが、左足も遜色なく使える
  • 小柄だけどタフ
  • プレスをサボらない
  • ドリブルがうまい
  • セットプレーの精度が高い
  • 森下のようなアツいメンタリティと、プロへの強い意識

身長が低い・ドリブルが上手いというと、まず思い出されるのが相馬勇紀です。

たしかに相馬勇紀と文字にすると特徴が似ていますが、個人的には以下のような違いがあると思っています。

  • 相馬勇紀:ドリブルで抜く、というより爆発的スピードで抜ききる
  • 鈴木陽人:細かいタッチのドリブルで相手のバランスを崩し、抜く

ドリブルというと、もう1人思い出されるのは前田直輝です。前田直輝ほどのドリブルテクニックがあるわけではありません。

むしろ近いと感じるのは森下龍矢です。アツいハートを持ち、全力でサイドを駆け抜ける。かといってただの脳筋でもなくテクニックを持つ。決定力の高い森下龍矢、というイメージです。

鈴木陽人選手の課題

高校年代レベルでは圧倒的なフィジカルも、プロの舞台ではそこまで突出したものではありません。
森下龍矢も、大学時代にあれだけ鍛えてきたからこそ今があります。身長が164cmと決してプロとしては大きいほうではないので、スピードを落とさずにフィジカルをより鍛える必要があります。

また、森下龍矢も名古屋グランパスの守備のメソッドに慣れるまでに1年以上かかりました。トップチームでは戦術理解が進まないと、どれだけプレーの実力があっても山田陸選手のように使われません。そういった戦術面での理解を高めることもこれからの大きな課題になるでしょう。高校年代では許されたポジショニングがトップではそれだけで交代させられる理由になり得ます

厳しいことも書きましたが、貴田遼河とともに次の世代の名古屋グランパスを支えることになると思われるスター候補生です。出場機会を得られたら、是非応援をよろしくお願いします。期待しましょう!

走れ!ハルト!
走れ!ハルト!

本記事の写真は 月光ながらさん @gekko_nagara に提供いただきました。ありがとうございました。

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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