今週末(2023年11月4日)はルヴァンカップの決勝で、グランパスの試合はありません。そこでグラぽライター陣+ステキなゲストで、グランパスが補強するべきポジションと、そこに当てはまりそうな補強候補を紹介していこうと思います。そもそも外国籍枠、ミッチとユンカーしかいないんですよ。※ターレスは帰化申請中
なので、外国籍選手を中心にそれぞれのオススメを考えていきます。まずは編集長から。
※あくまで個人の考えで、その選手が現在所属する他チームになにか含むものではないことを申し添えておきます。
編集長の考える補強ポイント
まず、今年一番多かった形は3-4-3。リーグ戦で出場実績のある選手に限って配置すると、こんな感じですね。
※出場機会のなかった三井・杉本・行徳はもっと頑張ろう!
こうしてみると、上がってる名前の数が多いことが気になるな
怪我人が出たこと、マテウスの移籍後試行錯誤が繰り返されたことが影響しているかと
前線のメンバーが固定できなかったこと、途中出場の選手に得点がなく、守備強度が下がりがちなことなどが課題になるな(実際終盤15分の失点数が13と極端に多い)
終盤の失点の原因はどこにあるんでしょうか?
ここに関して言うと、あくまで個人の考えではあるが
(1)前線の脅威度が下がって、相手が守備を押し上げられる
(2)中盤の守備強度が下がって、ボールを奪えなくなる
この2つだ
そうすると、この2点が補強ポイントになりますか?
もう一つある。ガンバ大阪戦レビューの繰り返しになるが、
キャスパー・ユンカーは14得点3アシストしていて、リーグでも現時点で3位のゴール数を挙げているストライカーだが、ポテンシャルはもっと高いと思う。
ボールを良い形で届けることができていれば得点王を狙うことも夢ではなかったと思う
これは(2)とは微妙に異なってくる
やはり、米本拓司が居るときと居ないときの違いは、ユンカーまでボールを届けられるだけの中盤の押し上げができる、ということでしょうか?
米本拓司のプレースタイルを考えると、1年フルで働くことは難しい。来年34歳になることを考えると、途中交代でも出られる、スタメンを米本拓司と分け合えるだけの選手が必要だと思う
整理すると
1)米本拓司と競える、守備強度と運動量、パスセンスに長けた中盤
2)前線の脅威度を下げない、相手の守備を自由にさせない前線の選手
3)守備強度を上げられる「クローザー」になれる中盤の選手
ということでよろしいでしょうか?
そうなるな。
しかし正直Jリーグのなかの選手というのはそうそう出物があるわけではない。せっかくベンチ枠で3つも外国籍枠を余らせている。外国籍選手を中心に補強候補を考えていこう。
1)米本拓司と競える、守備強度と運動量、パスセンスに長けた中盤
一言で守備強度と運動量、パスセンスに長けた選手って言っても、そうはいないと思うんですが、誰かアテがいるんですか?
俺が見ているのは日本人選手がいるチームが中心なんだが、一人ピッタリなんじゃないかって思う選手がいる
試合出場経験も多く、平均デュエル数も4.8/試合、ボールリカバリー(ボールを奪い返す)が6.9(Sofascore調べ)。米本拓司が平均デュエル数も3.9/試合、ボールリカバリーが6.9なのでかなり近いんじゃないだろうか。しかも今シーズン9試合で既に3ゴール2アシストを挙げている。
え、めっちゃいいじゃないですか!どんな選手なんですか?
ドイツブンデスリーガ・ボーフム所属の、ケヴィン・シュティーガー選手だ
ボーフムということは、浅野拓磨選手の同僚なんですね。直近の試合でもともに先発しています。
うわ!市場価値300万ユーロ(約4億8千万円)・・・!
3-4-3の左中盤をやっている。チームの堂々たる主力選手だ。今年30歳。セットプレーキッカーもできるし申し分ない。マテウス・カストロ移籍で減ってしまった左利きの補充にもなる。
重要なポイントは、22年夏に2年契約で加入し、残り契約は半年、というところだ。
ブンデスリーガ・ボーフムの主力選手が来てくれるもんなんでしょうか?
そりゃ可能性は高くはない。ただ丁度ハマるんじゃないかなーって思って見ていた選手だし、これくらいスゴい選手じゃないとね。
夢は見たいな
2)前線の脅威度を下げない、相手の守備を自由にさせない前線の選手
これはどうなんでしょうか?
正直言うと、中島大嘉と貴田遼河の2人に期待したい。酒井宣福の守備への貢献という良いところを盗んで、かつ怖さを持った選手になって欲しい。当然ここには倍井謙と榊原杏太も含まれる
しかし来年は長谷川健太監督も3年目、今年のようなイレギュラー(マテウス・カストロの移籍)はないわけで、当然結果が欲しいはずです。そうなると「成長に期待」だけでは難しい部分があるのではないでしょうか
そうだな。だとすると、若手の成長に蓋をしない、ベテランの選手を補強できるといいかもしれない
誰かオススメはいますか?
Kリーグ1・水原三星ブルーウィングス所属の北朝鮮代表フォワード、安柄俊(アン・ビョンジュン)選手だ。来年34歳だが、20年はKリーグ2水原FCで26試合に出場し21得点を叩き出し「Kリーグ2得点王」「シーズンMVP」にもなった。21年、22年も釜山アイパークで23ゴールを挙げている。今年は最下位に沈むチームで苦しんでいるが・・・。
彼は国籍こそ北朝鮮だが、東京都国分寺市出身でプロキャリアも川崎フロンターレをはじめとしてジェフ、ツェーゲン、ロアッソと重ねており、Jリーグ育ちで日本語はペラペラだ。
プレースタイルはどんな感じなんですか?
強靱なフィジカル、豊富な得点パターンが特徴で、21得点中、右足から11得点、左足から8得点、頭から3得点と、どこからでも得点が取れる。クイックネスが高いわけではないが、それを補って余りある強さがある。チームオーダーに従順でサボらない選手だ。
なるほど・・・市場価値は65万ユーロ(約1億円)ですか。チームが最下位。このまま降格するようなことがあればチャンスがあるかもしれませんね。
3)守備強度を上げられる「クローザー」になれる中盤の選手
さて、ここが難しい。クローザー(試合の締め役)で満足してもらえる選手、というのはなかなかいない
吉田温紀選手も、クローザータイプではないですよね。内田宅哉選手も山田陸選手も守備の選手というわけではありません。
そうなると、攻撃よりも守備を重視ということになる。場合によってはDFの選手のコンバートというのもありそうだが・・・
個人的には守備を締めなければならない段階になったら、中盤に中谷進之介を上げて、中央に藤井陽也、ハーフバック(左右のセンターバック)に丸山祐市や行徳瑛が入ってくるような形が取れれば万全なのではと思っている
でもそうなると今度はDFが足りなくなっちゃう気がします。DFに誰か怪我人が出ただけで破綻しますよね?
そこは厳しいところだな。取るなら外国籍で、面白い経歴の選手がいる
お、どんな選手ですか?
オーストラリア代表のキャップはないのだが、オーストラリア代表の選出経験を持ち、マンチェスターシティからのレンタルで色んなチームを渡り歩いた末に現在はシドニーFCに所属しているネイサン・ルーク・ブラッタンだ。米本拓司と同じ33歳。(学年は1つ上)
シドニーFCのゲームキャプテンを務めることも結構多いみたいですね。市場価値は60万ユーロ(約1億円)、契約が24年6月まで、ということも大きいですね。
タックルは1試合あたり4.5、デュエル数も7.5/試合というのも申し分ない数字だ。あと注目したいのがパス成功率が自陣内で97%というのも素晴らしい(Sofascore調べ)。
彼を補強できたら不用意なパスを奪われ失点、というのも減りそうだ。
ルックスもかっこよくて、またオーストラリア在住経験が長いので、ミッチとも話が合いそうですね!
コーチもできるレベルの黒川さんが通訳に入ってくれるのも大きいはずだ
最後に
今回挙げた3人を補強しても、外国籍枠は5、全員出場可能ですね
それだけ、名古屋グランパスに縁のある選手を大事にしてきた、ということでもあると思う
こういう話をしてると、なんだかワクワクしてきますね
ここから、ラグさん、ダンコバさん、ゆってぃさん+スペシャルゲストの思う補強ポイントとオススメ外国籍選手がこれから挙げられてくる。
是非みんな楽しみにして欲しい!
みんなが笑顔になれますように