グラぽ

名古屋グランパスについて語り合うページ

メニュー

人数かけて攻撃するのはいいんだけどさあ……そういうサッカーには仕込みがいるよね? 名古屋グランパス全選手短評2023 MF&FW&監督編 #grampus

GK&DF編に続いてゆるく行くぜ!

前編 GK&DF編はこちら

MF

米本 拓司

米本拓司
米本拓司

長谷川健太監督不仲説があったんでもう帰ってこないだろうなーと思っていたらサクッと復帰してたまげました。昨シーズン、湘南でのプレー時間を見てコンディション的なことを心配していたところ、めっちゃ元気で更にビックリ。前監督時代からそうだったんですがチャレンジングな縦パスを通す意識が実は高く、自分でボール奪ってそのまま自分で縦に通すという自作自演ちゃうわ一人完結守備アタックでチームのロングカウンター発動のスイッチ係に。スイッチを押せ! 押すんだ米本! 守備では相変わらずの刈り取り具合で攻守の要として君臨。いやーこのハイパフォーマンスなら今年のクラウン賞はヨネだろこれと思っていたところでケガ離脱。SHIT。

カストロがいなくなってさてどうしようとなっていたところでヨネまで離脱しちゃった結果、ビックリするほどボールを前に運べなくなった名古屋グランパスさんの前進経路はどこだ? 見つかりませんでしたー!www いや笑いごとちゃうわボケぇ! チームとしては、とりあえず米本と稲垣というリーグ屈指の掃除屋さんを中盤に揃えてもボール奪取位置をあんま高くできなかったあたり、結局どう守ってどこでボール取る想定やねんみたいなところの見直し・整理は必須と思われますので、そこは監督はじめスタッフに頑張っていただきたいところ。ヨネが悪いわけではないんですが、年齢・ケガ履歴もありやはりシーズンフル稼働はちょっと望めなさそうな気がするため、チームとしてヨネをベンチに置けるような編成にできるとワンランク上に行けそうな気もするので、つまり山田陸あたり頑張れということなのかもしれん。

和泉 竜司

和泉竜司(柏レイソル戦)
ボールをキープする和泉竜司(柏レイソル戦)

帰ってきた「CBの真ん中とキーパー以外ならマジでどこでもある程度できる」「とりあえず選手がいないとこに和泉使っとけばOK」「基本的に丈夫であんま離脱しない」「パス&ゴーをサボらない」「思いっきり蹴ると宇宙に向かって飛んでいくがコントロール重視のシュートはちゃんと枠内に行くよ」「ちなみに一番得意なプレーはドリブル」というチームに一人和泉がいると超助かるよなあという有難い選手。ただ今シーズンちょいちょい「おいおい前はそんなアレな削り方をしなかったのに……ちょっぴり鹿の国で鍛えられたのかい……?」て感じの危ないファールをかましていました。いや本当に危ないのでそれはやめてください。シーズン開始前に和泉にウィングバックやらせるのは勿体ないよなーと思っていたところ、どうも長谷川健太監督も同感だったようで、色々試していたっぽいんですが、結局ウィングバック和泉でスタートしていた点に「へ、編成……」という感じが半端なかったぜ。本人はきっちりWBこなしていたのでまあいいんですけど。その後、カストロがいなくなり久保が入ってきたりした関係で基本的にはシャドーの位置での出場が増えたりやっぱりWBやったりしていました。結果としては和泉がいて本当にヨシ! というところであろう。来年どういうサッカーを志向するのか知りませんが、遅攻をなんとかするのに手をつけるなら基本的に狭いところを苦にしない和泉をどこでどう使うねん! というのは最重要なポイントの一つであり、森島と和泉のコンビネーションアタックだ! みたいなやつで全グランパスファンを絶頂させて欲しい。ゴールから遠いところで使うにはやっぱ勿体ないんですよね、その攻撃力が。覚悟の背番号7(比較的最近グランパスファンになった方向けにちょっとだけ説明すると、グランパスの背番号7は生え抜きレジェンド選手であった中村直志の番号なので、古くからのグランパスファンにとってかなり特別な番号なんですね)に対して、数字だけ見るとちょっと物足りない感もあるのですが、そもそも後半戦ではチームとして上手くいってなかったわけでねー。もちろん和泉本人が誰よりも7番の責任を感じていることでしょうから、来年の更なる活躍に期待したいところ。

森島 司

森島司
森島司

ジュニアユースにちょろっといた程度の在籍歴だったので、あんまグランパスに思い入れないんだろうなあと勝手に思っていたし、なんせ広島の10番だったわけで、移籍報道出ても「確定報道でない限りは信じられないぞ」という感じだったんですが、移籍時のコメント等で意外なまでにグランパスに思い入れがあるんだと発覚しとっても嬉しくなりました。我々ファンはチョロい生き物ですからね、チーム愛とか口に出されるとコロッと惚れてまうんですよね。なお移籍加入時に森島本人には何の罪もないところで広島方面の個サポの方とグランパスファンが若干揉めていたりしたのも今となっては笑い話というか人気者って大変やなあという感じでしたね。さてそんな森島ですが、とりあえず「カストロの空いたとこに突っ込んでどうなるか見てみよか!」て感じのスタートだったせいでまー最初はキツかったですね。いやそれはムリやろ監督! というわけで本人のパフォーマンスも正直なかなか上がらず、ベンチに行ったり色々あったり。昔、野球のとある名選手が「移籍してチームを変えるっていうのは『家』を変えるようなものなんだ。だからその『家』の水に合うかどうかっていうのは行ってみなきゃわからないし、周りが思うほど簡単なことじゃないんだ」と言っていたもんですが、グランパスに来てからの森島を見ると、なるほどなーと思わずにはいられなかった。リーグ最終盤になってようやく周囲がカストロいないということを頭ではなく身体で理解したのか、そして森島本人もカストロのペルソナ追うのをやめたのか、随所にらしいプレーを見せてくれました。明らかに周囲との連携が深まれば深まるほどイキイキできるタイプなので、とりあえず和泉と泊まり込み合宿自主トレとかして濃密な関係性を構築して欲しい。

稲垣 祥

稲垣祥
稲垣祥

今年もJ1最多走行距離を記録……えっしてないじゃん! どういうこと!? 鳥栖の河原が唯一の400㎞超え? マジかよ~。というわけでグランパス加入以降初めてJ1最多走行距離を記録できなかった(2位)我らがキャプテン。もちろんサッカーと言うのは走行距離の多少を競うスポーツではないので別に良いというか稲垣の数字も相変わらず良い意味でものすごく頭おかしいんですが。他の個人記録を見ると、今年もゴール数はなかなか伸ばせませんでした。まあね、前半戦では、他の選手が追い付けない速度で3トップ+森下が前に走って行っちゃう関係で、CMFの選手が得点するっていうのも難しいし、後半戦になるとグランパスのCMF包囲作戦を基本的にどこのチームも実装してきたため、非常に辛いというか息苦しいプレーを強いられていたような気がします。そんな稲垣、地味に周りの選手に合わせるのが苦手と言うか、お掃除屋さん系中盤選手としてはリーグ屈指の実力者だけに、どうしても周りが稲垣に合わせるという構図に暗黙になっちゃうんですよね。それは良いとか悪いとかそういう話ではないんですが、本質的にボールを持った時に強みを発揮するタイプの選手ではないだけに、後半戦のグランパスにおいて「持とうとして・持たされた」状況下であんま良さを出せませんでした。稲垣加入以降のグランパスは間違いなく「稲垣のチーム」だったわけですが、来年を考えた時に稲垣中心構造を継続するのか、稲垣が脇役として輝ける体制を構築するのか、それはかなり大きな注目点ですね。しかしまあとにかく欠場しない(去年、実は怪我してたけど出続けてたし)ので「計算できる」という点においてものっすごく有難い選手なんですよね。なんとか稲垣の良さとチームの良さがより良い関係になるようなサッカーを見せて欲しいもんです。

重廣 卓也

Embed from Getty Images

今年ほとんど姿を見た記憶が無いなあ、と思って記録を確認してみたら、ルヴァンで1試合スタメンフル出場だったのと、あとは4試合途中交代出場で、計5試合181分という出場記録でした。そりゃ申し訳ないけどあんま覚えてるわけないよ! 

グランパス加入前後から地味にしょっちゅう怪我・コンディション不良で離脱しており、なかなかねえ。今の戦い方的に、使うとなると永井のサブが基本ポジションであり、得点力はともかくとして前線での守備力を大いに発揮して欲しかったので、重廣の稼働率の低さは地味に後半の失点の多さに関係していたような気がします。去就がどうなるのかよくわかりませんが、とにかくコンディションを整えて欲しい。

久保 藤次郎

Embed from Getty Images

結果的に夏の最大の補強となった武者系男子。鎧兜がすごく似合いそうな顔してる。J3、J2時代でサイドの割にゴール・アシストを量産していた実績は伊達ではなく、グランパスにおいても大事なところで点を取りチームを救っていました。やっぱそういう「いざと言う時にちゃんと枠内にコントロールできる」みたいなのは才能だなって。右利き右サイドの選手にありがちな「縦切っておけば安パイ」ということが一切なく、右サイドから斜めに侵入していけるという縦・斜め二択を相手に強要するドリブルを武器に終盤戦でレギュラー奪取。フィジカルをもうワンランク強化したらJ1でもかなり無双できそうな気配なので頑張っていただきたい。とりあえず個人の守備力が正直まだまだ物足りないんですよね。その辺は筋力アップで厳しく当たるんや! という方向性で割となんとかなることでもありますからね(やべー削り方をする方向で成長するのはちょっと勘弁な)。あと細かい繋ぎ系のプレーが地味にあんま得意じゃなさそうなので、このオフはトメルケールを鍛錬して内転筋を鍛え上げて欲しい。

吉田 温紀

Embed from Getty Images

吉田ハ。と言っていたらチームに気づけば吉田が一人しかいないのでハをつける意味も現状特に無くなってしまったのですが、個人的にもうハor吉田ハと表記するのがすっかりクセになってしまったため吉田ハで今後もいかせていただきます。なんか年々じわじわちゃんと色々強化してるようで、プロ入り当初と比べればすっかり身体も大きくなったし、気づけばそれなり以上にベンチに入ってたり試合出場もしたりなんなら点取っちゃったりと、ユース直上がりプロ2年目、まだ二十歳の選手としては充分な成長曲線を描いているんじゃないでしょうか。プロレベルでどこが最適ポジションなのかイマイチまだよくわからんのですが、とりあえずバイタルエリアで前向いてる時には仕事できそうな気配なので、「前や! 前向くんや! 前向いてボール受けるんや!」と皆で念を飛ばしましょう。あとは動く範囲でしょうか。米本・稲垣を参考にピッチを縦横無尽に駆け回る走力・強度を手に入れたら割とレギュラーも見えてきそうな気がする。

内田 宅哉

内田宅哉はこの日も絶好調
内田宅哉

東京からローン継続2年目。流石にたぶん買い取りオプションがローン契約についてると思われるため、グランパスがオプション行使し買い取るのか返却するのか要注目ですね。なんかユンカー買い取る気配だから地味に内田買い取り資金があるのかちょっとあやしい気もするんですよね。さて今年もベンチだったりスタメンだったり色々なポジションでチームを支えてくれました。野上と同じく、こういう半レギュラー・半ベンチみたいな選手の質が選手層という意味でものすごく大事なので、内田のおかげで非常に助けられた今シーズンでした。ヨネの怪我離脱時にCMFのスタメンを張っており、グランパス来て米本・稲垣を見て学んだのかなんなのか、異様に勢いよく相手ボールホルダーに飛び掛かっていく守備をいつの間にか実装していたのにはたまげました。てか本当にものすごい勢いで潰しに行く・タックルに行くため、良い感じでボールを刈り取りもするんですが、おいおいいくらなんでもそれはちょっと一歩間違えれば危険すぎるのでは? というとんでもなく危ないプレーも散見されています。これを内田の暗黒面と個人的に呼んでいるので皆さんも使ってください。高校時代はチャラい感じの中盤の選手だったのに、プロではむしろ強度と守備が売り(にしつつある)という経歴は何気に稲垣と同じであり、今後どういう選手になっていくのか非常に面白い存在ですね。課題はパス出し時の視野なんですが、元々がドリブラーという話なので今から訓練してそれを身に着けられるのかどうなのか。来年もグランパスにいるといいなあ。

山田 陸

山田陸
山田陸

山陸、山だーりく、だーりくとσ(゚∀゚ )オレの中での呼称が変遷した男。なんか最終的にだーりくがしっくり来たのでそれでいきます。いや非常に不本意なシーズンだったんじゃないでしょうか。たぶん獲得時の構想としては稲垣・だーりくのコンビにする感じだったんだと思うんですよね。ところが米本が第三次絶頂期到来してしまってとんでもないハイ・パフォーマンスだった関係でなかなか試合に出られない。でも「動く範囲」「速度・強度」という課題を明確に伝えられたそうで、そして本人も改善しようと頑張っているのが出場時のプレーからは伝わってきました。終盤戦で出た時にはけっこう動いてたんですよね。あとは所謂ネガティブ・トランジションのところでもうちょいスプリントできるようになれ! というところでしょうね。出場機会を求めるなら移籍もひょっとしてあるのかもしれませんが、もう1年くらいはグランパスで頑張ってみて欲しいし、そもそも稲垣・米本フル稼働の保障も無いので(二人ともボチボチ年齢がね……)というところで、きっちり残留してくれないとけっこう困るんですよね。最終節とかでやってた、だーりく・ツカサの過激にファイヤー! な2CMFとか、守備はともかくやっぱその二人を並べるととりあえず低い位置でのボール保持がそれなりに安定するんやな……という感じでした。なお、案の定と言うかやっぱりかっさらわれて危ないシーンを作られたりしていたんですが、その二人を中盤の底に並べたらそらまあそういうシーンの一つや二つは覚悟しとかなアカンやろ(胃薬を手に)。今シーズンのプレーを見る限りにおいて、地味に稲垣と相性悪そうなんだよな~、というのが懸念材料でして、だーりくと組ませるなら内田と吉田ハとかの方が良さそうな気もする。どうなるかわかりませんけど、だーりくをどう使うかというのは来シーズンの注目ポイントの一つだと思うのでよく観察していきましょう(当然残留する前提)。

FW

酒井 宣福

酒井宣福
酒井宣福

ルヴァンカップ得点王おめでとうございます。ちなみにJ1ではノーゴールだったがな! 今シーズンも昨シーズンと同じで基本的に前線で競り合え! そしてカストロ(とユンカー)のために潰れろ! ついでに点取れ! という感じでですね、酒井自身がとっても魅力的な胸板厚男なんで騙されそうになるんですが、根本的に180㎝・80㎏という体格がJ1基準ですんごい強い感じかと言うとそうでもないので、なかなかやっぱりそれを実行してもらうのは難しかったように思います。てかまあ去年と同じくというか酒井も得意な得点パターンが多いわけでもないので、今の長谷川健太・グランパスで得点量産というのは正直なかなか期待し辛いんだよな~。しかし実はFW陣で最もパスコース制限守備が上手いという特性でもって試合終盤のクローザー業務をものすごく地味にこなしていました。実際、酒井の怪我離脱後に試合終盤の失点増えたのって偶然ではないと思う。残念ながらけっこうな大怪我をやっちまったので、たぶん来年前半はリハビリに費やすことと思われますが、守備で計算できるFWという、それはそれでなかなか貴重な戦力ではあるので、なんとか元気に復帰していただきたいところ。ただやっぱもうちょい得点パターンを増やしてくんないと、どんなチームに行ってもFWとしてはビミョーな感じになってしまうと思われ、そういう感じで頑張って欲しい。

永井 謙佑

難しい役割をこなし続けた永井謙佑
永井謙佑

なかなか悩ましいシーズンでした。グランパス復帰後、基本的にチームプレーに徹し気味だったりするせいで、前半戦、チーム好調時には好調なチームを引っ張り躍動していたんですが、後半戦になると上手くいかないチームのために走り回って、ただなかなかゴール前に行けないというところで後半戦ノーゴール。基本的に器用な選手ではないので、良い感じにボールキープして起点になってよというのもやっぱ難しい。あと前線の守備を一身に背負って走りまくる関係で65分~70分でガス欠になるというチームの構造的欠陥があり、酒井が元気なうちはなんとかごまかせていたんですが、最終的には「永井の交代後どうすんねん問題」がかなり大爆発していたような。あと昨シーズンよりは頻度的にマシだったものの、相変わらずよく言えば責任回収プレス・悪く言えば後ろからドアフターなアレを時々やらかしており、見てて非常にヒヤヒヤさせられました。やっぱ危ないプレーは良くないよ。お陰様で今シーズンは大きな怪我・離脱無く乗り切ってくれてとても助かったものの(てか若い頃より確実に色々節制してるやろという)年齢的にシーズンフル稼働で超頼りますってのをあまり期待してはいけないわけで、貴田とか加入するかもしれないらしい山岸とかに超がんばって欲しい。本当に良いベテランとして戻ってきてくれただけに、永井が元気なうちに永井とタイトルを取りたいっすね。

ターレス

Embed from Getty Images

カストロ2号。サイドまたはシャドーを主戦場とするあたりもすごいカストロ感なんですが、プレースタイルはマテウス・カストロとは全然違いますね。スピードはちゃんとあるんだが基本的に周囲との関係性・コンビネーションで攻撃にアクセントを加えていく感じ。今年見た範囲ではスイッチからの全速力狭いとこ突破が得意プレーなんでしょうか。近年のグランパスにあんまいなかったタイプの選手なんで大事に育てていきたいところ。なんか面構えが良い意味で超ふてぶてしいんでこいつは大物になるような気がする。

前田 直輝

Embed from Getty Images

欧州から戻ってきた日本人選手あるあるというかコンディションがボロボロだったようで今年は実質リハビリですな! 正直なところ心配していたとおりというか「今年まともにプレーできないのでは?」と思っていたのが悪い意味で的中しましてもう何も言えねえ。欧州レンタル移籍の経緯その他で本人的にはけっこうグランパスに恩義があるはずなんで、その恩を真剣にご奉公で返して欲しい。いやホントマジで。

中島 大嘉

Embed from Getty Images

札幌からやってきたデカい男。なんかねー、もうちょっとやってくれることを期待していたんですが、できなかったですねー。中島のままグランパスにきて中島のままだったみたいな。いや何言ってんねんって話ですが、たぶんわかってくれる人には何を言いたいか通じると思う。正直なところ、中島くらいのガタイの選手をプロレベルで指導できるコーチが日本国内にあんまいないと思われるので、さっさと海外行く方がいいんじゃないでしょうか。なんとなくですが札幌へ返却しそう。良いキャラなだけにもっとピッチ上で活躍して欲しかったなー。

貴田 遼河

走る貴田遼河
貴田遼河

シーズン途中で既定の出場時間をクリアしプロ契約を勝ち取った俺たちの貴田プロ。某氏からの口コミ情報で「貴田をモノにできなかったらグランパスは関東の中学から二度と有力選手を取れなくなりますよ」という話だったんですが、とりあえずその第一ステップであるところのプロ選手となって一安心という感じですね。まだまだプロレベルでは色々物足りない点も見られるけど随所に光り輝くプレーも見せており、本当に託したくなる選手です。とりあえずすんげー早いとか強いとかそういうフィジカル的なわかりやすい長所を持っているわけではないだけに、当たり負けしない肉体を手に入れてからは一瞬の速さ・上手さみたいな分野でゴールを量産していただきたい。まあ、まずは「コンディション不良」を解決してくれないとアウェーの試合に出られんので、そういうとこをちゃんとやっていただきたい。ところで、「コンディション」的に年明けのキャンプに参加できるのだろうか……?

キャスパー・ユンカー

PKを蹴るユンカー
ユンカー

裏抜け貴公子。開幕前は色々心配していた点もあったんですが、終わってみればシーズンフル稼働でJ1で16ゴールは立派の一言。ポストプレーと競り合いが苦手とか守備しねえとかカレーうどんとか岐阜城とかあったものの、気づけば守備をそれなりにやるようになっており、また苦手なりにちゃんと競り合いをするようにもなっており、なんだかんだで勝利への執着心・勝つためのチームプレーを知っていて、そして必要に応じてちゃんとやる気のある選手なんだなという感じでした。8月~9月にかけてゴールから遠ざかってもいたんですが、その時期だとそもそもユンカーのシュートチャンスが一試合にあたり一回以下だったりしたので、いくらなんでもそんなチャンス全部を決めろというのも無理ってもんですわ(それを決められるならJ1でなら35点くらい取るしそもそも日本に来ない)。代理人が三好ケ丘に来ていたりとかして、なんとなくグランパスが買い取る雰囲気なので、来シーズンもバリバリやっていただきたいですね。そもそも10点代後半ゴールできる選手を新規で引っ張ってくる難易度はまあまあ高いわけで、ユンカーに投資する方が確率的に合理的だと思われますので。さて、今シーズンはそんな感じで最前線で頑張ってもらったんですが、最適ポジション・タスク的なこと言うと、恐らく同じくデンマークのかつての名選手トマソンみたいな感じで、縦関係ツートップの下の方っぽいんですよね、イキイキできるところが。つまり最前線にユンカーのために身体張ってくれる選手具体的には山岸がいれば多分もっと点取る。あと、個人的に、どう見てもアフター気味にまあまあキツイ感じで思いっきり相手を削ってファールを取られた場面で、ものすごい真剣に心外そうな顔をして審判に抗議している姿がめっちゃ笑える。こういうのがつまりマリーシアというか「狡猾さ」というやつで、勝つために必要なことではある。来シーズンもグロインペインに気を付けつつよろしくお願いいたします。あと個人的におススメな愛知県内のラーメン屋は知多郡武豊町にある「麵屋 一八」ですので是非とも行っていただきたい。何食べても美味い素晴らしいラーメン屋っす。

監督:長谷川健太

Embed from Getty Images

ぶっちゃけσ(゚∀゚ )オレ個人が感じたこととして申し上げますと、結局のところ戦術的な細かい仕込みはできないんだなーという印象なんですよね。

ただ全体的なコンセプトの提示であるとか、選手のモチベーションマネージメントみたいなところは流石の一言という雰囲気。

めっちゃ早々に来シーズン続投が発表されたのも、恐らく若手選手からの信頼がそれなり以上にあるということなので、その信頼がある内に新たな戦い方を提示し、そのディティールを詰められれば、来期もけっこう明るいんじゃないかと思うんです。

ディティールを詰めるってのは本来は監督ではなくコーチの仕事なわけで、今更な話ではあるんですが、今期のグランパスコーチ陣、ちょっと、本当にJ1トップチームのコーチ陣がこれでいいの? というのは何気にあったわけで(例えば、他所でトップチームのコーチ経験のない三木さんとか吉村さんとかが、いかにも修行してる感でそこにいたりとか)、別にそれで上手くいってれば良いし今期が必ずしも悪かったとも思わないのですが、ただ後半戦の失速についてはやっぱりそこの反省は必要なような気がするので、願わくはチームとしてちゃんと投資していただきたいわけですよ。

毀誉褒貶については、特に終盤戦でのチーム戦績がちとアレだったせいで一部のファン・サポーターからまあまあ批判的な声も見られたんですが、「すみませんでした!」でそれを責任回収するのは立派な態度ではあったし、敵クラブの監督として見るとかなり余計な一言がある感じなんですけど、自チームの監督としてみると何気に愛されオッサンな感じが随所にある感じなんですよね。例えば風間ヤッヒーも、マッシモ・フィッカデンティもそうでしたが、なんかそれぞれ憎めない感じというかけっこう「個人としてはイケオジ感」があって、長谷川健太監督もその系譜というか、もしプライヴェートで酒を飲む機会があればすげー楽しいだろうなって気はするんですよね。まあ色々言いたいことはあるんだけどとりあえず来年も応援していこうぜってね。

そんな長谷川健太監督、とにかくチームからのオーダーには何気にすごい忠実なんだろうと思うんですよ。何故なら、清水とかガンバとか東京とかグランパスとか「社内政治がめんどくさそうなクラブ(偏見です・自虐込みです)」でずーっと監督やれてきてるのはやっぱそういう能力あるんだろうなって。気付けばけっこうオッサン・長谷川健太のことを割と好きになりつつある自分に気づいたりもしたので、監督として頑張ってほしいというか、来シーズンはなんか一緒にタイトル取りたいっすねー(いやまあ僕は主に家から応援するだけなんですけどね)。

最後に

クッソ長い記事にお付き合いいただいてどうもありがとうござました(1万文字オーバーしてるぜ)! グラサポ流行語2023はまた告知するぜ! それではまた来年も All For Nagoya!

Leave A Reply

*

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Share / Subscribe
Facebook Likes
Tweets
Hatena Bookmarks
Pocket
Evernote
Feedly
Send to LINE