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名古屋グランパス2024年シーズンレビュー (2) 青井高平編 長谷川健太(職責:監督、年齢:59)の業績評価/行動評価 #グランパス #grampus

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(注:以下は全て筆者の主観による人事評価パロディです)

概要

長谷川 健太

ハセガワ ケンタ

生年月日:1965年9月25日(59歳)

職責:監督

職歴:2005-2010清水エスパルス、2013-2017ガンバ大阪、2018-2021FC東京、2022-名古屋グランパス

業績評価

【期首目標】

  • 目標1:リーグタイトルを筆頭とした国内タイトルの奪取
  • 目標2:現有戦力と限られたリソースで補強した新戦力の融合と成長の促進による得点増および失点減
  • 目標3:クラブ側がアサインしたコーチ陣の運用及び成長の促進

目標1:リーグタイトルを筆頭とした国内タイトルの奪取

  • リーグ→11位
  • 天皇杯→2回戦敗退
  • リーグカップ→優勝

リーグタイトルにおいては開幕から3連敗を喫し、中盤も怪我人に苦しむなど、タイトルを争うという意味においては苦戦。現実的な降格圏内に入り込むことこそなかったが、不満の残る結果となった。

天皇杯においても若手主体の初戦にジャパンサッカーカレッジ相手に敗北。

その中でリーグと並行して戦ったリーグカップにおいて若手を抜擢しつつ勝ち進む。準決勝から決勝においてはリーグを含めて対保持の戦術をブラッシュアップしつつ怪我人のコンディションも決勝に合わせ、ベストメンバーを送り出すことに成功。新潟の執念に苦しめられつつも3年ぶりのリーグカップ戴冠を果たす。

評価:2:期待を一定程度満たす

目標2:現有戦力と限られたリソースで補強した新戦力の融合と成長の促進による得点増および失点減

今季始めはCBを務めていた選手が全員チームから去るなど、多くの部分で戦術の再構築を余儀なくされた。また、昨季途中移籍してきた森島らの特性を活かしたワンアンカーシステムに取り組むなど、昨季は果たせなかったビルドアップの安定性の向上、得点力の強化を目指した。

しかしながら、開幕戦の3バックは早々に瓦解。その中で三國の成長によりストッパーのポジションが埋まったのは僥倖であったが、左右は稼働率に課題のある河面と本職ではない内田の組み合わせが中心となり強度面、および彼らが不在の時のボール前進のクオリティの課題を解決できなかった。

またCHとアンカーのポジションについても選手の適性との問題などから機能したとは言い難く、地上からのビルドアップに苦労する場面、ボールを保持させられて奪われカウンターを受けるシーンが多く見受けられた。

結果として、得点は2023シーズン1.21→2024シーズン1.16とわずかに減少、失点は1.06→1.24と悪化するなど、リーグ順位が低下したのとはっきり連動した結果となった。

一方で三國の成長、右WBに野上を置くという「発明」、昨季移籍してきた森島や今季レンタル移籍の徳元の融合はきちんと果たされていた。そして成長を促すという観点においても吉田温、倍井、榊原、久保といった若手が明確な役割を期待されて送り出されるなど、地に足をつけた現実路線の采配を行いつつ、若手への投資も怠らなかったシーズンであると言えるだろう。単年で実ったのは三國くらいであろうが、少なくとも「若手を育成していない」という批判にはあたらないシーズンだったと考えられる。

評価:1:期待に向けた行動はあったが結果は出ず

目標3:クラブ側がアサインしたコーチ陣の運用及び成長の促進

腹心と言えるような熟練のヘッドコーチを置くわけではなく、多くをクラブからのリクエストであろうOB中心の人材で賄っている現コーチ陣。

今季の体勢でもキャンプでの練習において映像確認からのフィードバックなど、現代サッカーのトップレベルで行われている様々な分析と戦術の融合を意欲的に行う意思が見えており、長く続いた「相手を見ないで行う自分たちのサッカー」に対する課題感をコーチ陣が持っており、その考えを監督としてもきちんと共有している印象は強い。

一方でまだ指導者としては若く実績に乏しい彼らの指導が十全に選手のプレーに表れていなさそうであることも事実であり、この辺りの指導力強化がどれほど現れるかが来季の結果には大きく関わってくると考えられる。

とはいえ、通常はコーチ陣の陣容は「自分の腹心で固める」のが当たり前であり、これだけチームリクエストに応えて「指導者まで育ててくれる」指導者はそうはいない。クラブのサポーターとしては、彼が残そうとしてくれているものに目を向けておく必要がある。

評価:2:期待を一定程度満たす

行動評価

試合前後のインタビュー、および赤鯱新報などのメディアでのコメントからわかる通り、歴戦の古狸ぶりを大いに発揮した。

おそらく選手本人に対してもあの手この手で色々なコミュニケーションを取りつつ、本人の目に入ることを認識した上でメディア越しにも発信して時には褒め、時には叱咤しているのだろう。

このやり方が響く響かないは選手によって違うだろうが、少なくとも単に若手を使えと言われたから使うというわけではなく、できること、期待したいことを見極めた上でそれが出来たのか、上積みがこの後見込めるのかといったところを冷徹に見ているようだ。

「結果を残しながら若手を抜擢する」意味合い、そしてベテランも含めてきちんとチームに資する競争をさせる意味合いにおいては十分。またコーチ陣に対しても任せるべきは任せ、というところをみるに、我慢強さを見せる「良き上司」の面を見せた今季であったと感じられる。

総合評価:来季への所感

総合評価:B

今季の反省を受け、各ポジションのバランス整備と層の厚みの確保が行われている今オフ。最前列と最後列の目玉の発表は未だ、なんならあるかどうかという状況ではあるが少なくとも今季のような「◯◯選手が離脱すると勝率10%」みたいなことが起こらぬようにクラブ側がかなり考えていることが伝わる。

タイトルを一つ掴み、集大成となる4年目。最も大きな星を掴み取れるよう、さらなる指導力、育成力の発揮が期待される。

【来季目標】

  1. 保持局面の質的向上と得点力向上
  2. リーグタイトル奪取
  3. ACL出場権獲得

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