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サッカークラブのSDGsを選手構成から見てみよう (後編)2024シーズンプレビュー(1) #grampus

穴が空いた出場時間の観点から見た2024シーズン(多分)最速プレビュー

さて、そんなことを書いているうちに年は明け、2024シーズンのスカッドも確定いたしました(もしかすると育成型レンタルはあるかもしれませんが)。

今年は前年と比較して、多くの主力とお別れしたシーズンとなり、怒りや悲しみなど、すこしネガティブな感情を抱いた方も多かったのではないかと思います。

しかし、私たちには新たなエンブレムを胸に付けた、愛すべき選手たちが揃ったのもまた事実。

胸に空いた穴は簡単に埋まらなくとも、空いた出場時間の穴は誰かが埋めることになります。

詳しいプレビューは他の方に譲りますが、そのポジションにどれだけの空きが出るのか、そしてそこを誰が争うのか、簡単に整理してみたいと思います。

ポジションは次の5つに分類します。

  • ゴールキーパー(GK)
  • センターバック(CB)
  • ウイングバック(WB)
  • セントラルMF(CMF)
  • シャドー+センターフォワード(SS+CF)

野上、内田、河面、和泉のように複数のポジションで起用されていた選手については、便宜上今年起用されるであろう予想ポジションをグラぽ編集長のデプスチャートを参考にし、作成を行うこととします。

また、試合数が想定しやすいという理由から、リーグ戦のみを対象として出場時間の空きを計算しています。

<ゴールキーパー>想定:1人:3,060分

1.ゴールキーパー
1.ゴールキーパーの出場時間残留/退団比率

高くて厚いミッチ神の壁。

そしてその手前にある武田神の壁。

今季はここに割って入る勇者が現れるでしょうか。

大ベテランとなりつつあるミッチと武田には年間通しての健康を祈りつつ、若手の台頭も期待したいものです。

<センターバック>想定:3人:9,180分

2.センターバック
2.センターバックの出場時間残留/退団比率

このおどろおどろしい色。

大変なことになっている、最も未知数なポジションです。

丸山、中谷、藤井とそのままスターティング11に名前が並んでいても何ら違和感のない3人が揃って退団。

彼らが出場していた時間は延べ6,848分でした。

2人分以上が空いた出場時間、ひいてはレギュラーポジションの座を残留組と新加入組が奪い合います。

昨季加入でシステムに慣れている野上、健康でさえあればJ1でも十分にやれるところを見せた貴重な左利きの河面がまずは一歩リードということになるでしょうか。

日本でのプレーは初となるハチャンレはリーグへのアジャストが未知数ですが、キャンプ報道を見る限りはまずは彼に真ん中に入ってほしいといった感じでしょうか。

三國と井上は経験の面で未知数ですが、特徴を活かして割って入りたいところ。

キャンプ報道を見る限りだと、吉田もこのポジションで試されているようです。

藤井に勝るとも劣らぬ逸材なのは間違いない行徳にどう経験を積ませるかも含め、注目のポジションといえるでしょう。

<ウイングバック>想定:2人:6,120分

3.ウィングバック
3.ウィングバックの出場時間残留/退団比率

こちらも特に前半戦は好調で多くの試合で活躍をしていた森下がチームを離れ、激しい争いとなりそうなポジションです。

一方で、昨季このポジションでたびたび使われていた河面については、似たような特性をもった本職として山中が加わり、また左利きCBが減少したこともあり、今季はCBに専念する可能性が高いと思われます。

ここは昨季加入し、課題を見せつつも大きなインパクトを残した久保には大きな期待が集まります。

山中にはどちらかというと「パトリックと組みあわせた飛び道具」としての期待が大きいと思われるため、800分くらいの起用となりそう。

となると、山形より移籍の期待の左利きである小野、清水より移籍のスピード自慢中山、そして昨季もこのポジションで試されたターレス、そして他ポジションメインでも兼任可能な能力をもった内田や和泉あたりがスターターを争うことになるのではないでしょうか。

鈴木がどこで使われ、どんな風に育つかも楽しみの一つですね。

<セントラルMF>想定:2人:6,120分

4.セントラルMFの出場時間残留/退団比率
4.セントラルMFの出場時間残留/退団比率

昨季は稲垣が半ば固定されつつ、米本が怪我の時には相方に内田をはじめとしたさまざまな選手が試される、というポジションでした。

昨年~今年で退団した選手が出場していた時間も延べ303分しかなく、ほとんどの選手が残留しています。

一方、テコ入れが不要なポジションかといえばさにあらず。

マテウスを中心とした前半のチームではシンプルな仕事に注力することで最大限の効果を発揮し、アンタッチャブルだった稲垣。

マテウスが退団したことで仕事の内容が変化すると、欠けている点のほうが目立つことも多くなりました。

大きな怪我をするたびに武器を増やして華麗に復活する米本には頭が下がりますが、プレイスタイルからも怪我の心配は付きまといます。

そのような背景もあり山田陸をシーズン途中で試したりもしてみましたが、あまり効果は上がりませんでした。

そんな中、昨季CMFでも効果的な動きを見せていた内田はレンタルから買い取りにて完全移籍。

そして柏から椎橋を加入させ、終盤少しずつ能力を見せていた吉田も含めて競争させる、というのがシーズン当初の目論見ではないかと思われます。

また、どこでもできることでおなじみ和泉はCMFでの起用も十分考えられますし、他にもセントラルで試される選手は出てくるかもしれません。

守備をどのように組織するかと、切っても切れないこのポジションの人選。

キャンプを経た結論が楽しみです。

 <シャドー/センターフォワード>想定:3人:9,180分

5.シャドー&センターフォワードの出場時間残留/退団比率
5.シャドー&センターフォワードの出場時間残留/退団比率

昨季前半はトップ下にマテウスカストロ、前に永井とユンカー、という形が不動でしたが、マテウスカストロ退団後はものの見事に迷走。

要石を抜かれるとこうもバラバラになるものか、と悲しいような感心するような、という心持で眺めることの多い後半戦となりました。

このポジションは「チーム全体が攻守で安定感を発揮するためにはどんな形にするのか」を考えながらピックアップすることになるでしょう。

そして、「得点が取れる方法がある」ことほどチームの精神を安定させるものはありません。

そういう意味で昨季チーム得点王のユンカーは絶対の中心であり、「どの2人と組み合わせるのが最適なのか」を模索するのが最初の一歩になりそうです。

シャドーという意味では昨季加入した和泉、そして殻を破ろうともがいていた森島も力のある存在です。

昨季前半はマテウスカストロとの組み合わせで素晴らしいパフォーマンスを見せるだけでなく、思いもよらぬと言っては失礼ですが、かつての姿からは想像もできないような素晴らしいリーダーシップを発揮した永井もいます。

さらには待望のボールが収まる存在として山岸が加わり、途中出場の切り札としてパトリックという飛び道具も手に入れました。

清水から加入の中山も、このポジションで最終ラインと勝負させるという選択肢は十分に視野に入りそうです。

WBで中山とポジションを争いそうな久保も、スキルセットを考えたらゴールに近いところで使うのは面白いかもしれません。

昨季と比べると切れる手札の種類は格段に増えたと言えるでしょう。

ここに巻き返しを期す酒井、そして貴田、倍井、榊原といった若手がどのように絡んでいくか、激しい競争が楽しみです。

おわりに

新体制発表会を経て、沖縄キャンプが始まりました。

報道を見ても、熱の入った練習が行われているようです。

昨季から変わったスカッドがどのような化学反応を生み出すのか、楽しみにしたいですね。

About The Author

青井高平
愛知の片田舎出身・在住の本業サラリーマン。Twitter上ではNackyで通ってます。バスケ(FE名古屋)サッカー(グランパス)応援をはじめ、競馬漫画アニメゲームと守備範囲の広いオタク。爽やかに見えるのは擬態です。コワクナイヨ。

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