2019シーズンが開幕しました(今シーズン2回目の開幕)。
この試合、大多数のファミリーの方にとっては「で、結局マッシモどないやねん? 残留なんとかなりそう?」が注目点だったと思われます。
抑えておかないといけないマッシモ・グランパスの前提
残り8試合という大変困難な状況下で監督就任したマッシモ・フィッカデンティ。無視しちゃいけない前提がいくつかありました。
- チーム合流は月曜午後からで、練習指揮は実質、月、火、水、木の4日間のみ。
- 練習期間的に、恐らく指導できたのは次の3点くらい
- 絶対やってはいけないこと
- 攻守の基本の位置取り
- 攻守の基本ルール
- マッシモが選手の特徴を充分に把握できているかも怪しい
- 相手は自チームより上位(試合前時点で5位)の広島、会場はアウェー
それら前提を踏まえれば、グランパスにとってこの試合は引分でOK、勝てれば最高、大量失点での負けだけは許されない、そんな感じではなかったでしょうか。
結論としては、充分OKな結果をなんとか得た試合でした。
とりあえずの、基本の戦い方
諸々の前提を踏まえ、まずは引分OKとすれば、まずは攻撃よりも失点リスクを減らすのが『普通』です。実に普通の、マッシモ・グランパスはまずこんな守備から試合に入りました。
マッシモが頑張って基本原則を仕込んだんだろうなぁ~………ということが伝わってくる戦いぶり。これだけ露骨にWBを捨てていたんだから、多分、そこにボールが入ったところで寄せて奪い切りたいんだろうな~~~と思わせられましたが、そのあたりの守備練度はまだまだこれからってことなんでしょうね。
現実的な選択肢
試合後の選手コメント等から、攻撃は基本的にジョー、シャビエル、前田の3人でフィニッシュまで行けと指示されていたようです。攻撃時のカウンターリスクを考慮しての指示なんでしょうね。それもあってか、広島に先制され、その後、前田のゴールで同点に追いついてから、グランパスはフォーメーションを4-3-2-1から4-4-2へ変更しました。
恐らく、広島に逆サイドへのサイドチェンジを有効に使われまくったため、(追い付いたことだし)前線の枚数減らしてでも相手のWBを潰そうという意図だったのでしょう。
この修正は機能していたように思います。ボール保持こそ相手に許したものの、そんなに決定機を作られたわけではなかったのかなと。
https://www.sofascore.com/nagoya-grampus-eight-sanfrecce-hiroshima/KmbsLmb
Sofacoreによる数字でも、実は枠内シュートは1本(失点シーンのヘディング)に何とか抑えていたとわかります。グランパスも枠内シュート1本なんですけどね………(^-^;
上積みに期待しよう
特に守備面では、少ない準備時間ながら精一杯やったのであろうマッシモの指導が見えましたし、試合中の修正(恐らく事前に「こーなったらこうだ」というパターンを想定してると思われる)も基本引分OKという前提ならば実に理屈どおりの内容でした。
今後は守備・攻撃共に更なる上積みに期待したいところです。具体的には中盤でのボール奪取力の、チームとしての向上でしょう。そこでボールを奪い取れれば、奪ってショート・ミドルカウンター→得点できなくても奪いなおしてまたカウンター、と攻撃の手数も増やせるからです。
内容どうこうを言える勝点状況ではないかもしれないけど、それでもやっぱり得点は多いに越したことはない。なんとか大分戦(コバユ―瑞穂凱旋試合!)で勝って、次の中断期間で上積みして仙台戦を迎えられますように。チームの頑張りに期待したいですね。