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2020年J1リーグ第25節鹿島アントラーズ戦マッチレビュー 生き残った #grampus #antlers

久々の現地観戦での勝利。生観戦での勝利は格別ですね。この試合を振り返ります。

両チームのスターティングメンバー
両チームのスターティングメンバー

グランパスのアントラーズ対策

グランパスのアントラーズ対策はシンプルでした。いつもよりボール保持を減らし、ダイレクトパスを多用して、鹿島アントラーズのプレスをかわしていこう、というものです。

既に相手が1人少なくなった状態ではありますが、2点目のダイレクトパスの連続はアントラーズがまったく追いつけないパス回しでした。

https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1322477965620498433?s=20

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ダイレクトパスの多用は、パスの正確性が低くなります。ハマったときには良いプレーができました。ただそのミスを拾われて何度もピンチを迎えていたのはいただけないところです。

先制点後はいつものグランパスで、相手のDFラインにプレスをかけてビルドアップの正確性を落としながら、4−4ブロックのなかで奪い取るというプレーを丹念に続けていました。

アントラーズの攻撃が長い時間続きましたが、不思議と失点する気がしませんでした。

アントラーズのグランパス対策

前回の対戦時のグランパス対策を踏襲した形になります。

  • 高さのない両サイドバックの裏に長いボールを配球する
    • 両ウィング(マテウス・相馬勇紀)を守備に走らせ、カウンターの距離を長くさせる(成功率大幅ダウン)
  • 金崎夢生への徹底的なマークをして、イライラさせる
  • DFラインの背後に小さなロブパスを出して、DFラインを押し下げる

対策は概ね成功していました。ただ、これらの策はミスを誘い、プレーの成功率を下げるタイプの対策です。グランパスの決定的な弱点を突くタイプのものではありません。

前回は中2日で疲れ切っていたグランパスの選手たちが、これらの策にまんまとハマり、結果多くのミスをおかしたことで敗戦に繋がりました。この試合ではグランパスの選手がフレッシュで、押し込まれながらもミスすることなく、セーフティにプレーをすることができたと感じられます。

勝負の分け目

この試合では3つの勝負の分け目があったと感じています。

三竿健斗と和泉竜司の負傷

この試合、一旦は予想布陣通りの先発が発表されましたが、ウォーミングアップの鳥かごの際に三竿健斗がエヴェラウドと接触、負傷で試合前に交代になりました。

和泉竜司の負傷についてはボールに向かったプレーでお互いをみない状態での接触。不幸な事故でしたが、カードの対象になるプレーかどうかは微妙だと思われます。

主力2人を欠く状態になったのは鹿島に取って不幸でした。

ペナルティキック

和泉竜司がクリアしようとしたところにマテウスが先に身体を入れてしまい、結果的に喧嘩キックのような形になってしまいました。ペナルティキックの判定自体は正当なものです。

先制点が入ると強いグランパス。これで思い切って鹿島アントラーズにボールを持たせる形を取ることができて、楽になってしまいました。

カウンターに専念することができるようになったので、鹿島が狙いたいサイドバックとセンターバックのスキマも、サイドハーフが下がっても問題なく、フォワードの2人がクリアの回収役に集中できました。

レオ・シルバの交代

名古屋グランパスの天敵、レオ・シルバ選手はこの日も大活躍。ただ10分のファールでイエローを貰っていたことが影響したのか、途中交代になりました。

36分にゴール前で決定機を止めるプレーなどもあり、天敵ぶりを発揮していただけに途中交代は名古屋に有利に働きました。

試合の感想

早い時間にグランパスに点が入ったことで、グランパスは無理なくボールを受けてカウンターというスタイルに専念してしまったため、勝つためのサッカーを見せられたという感覚です。いかにも「フィッカデンティ監督のサッカー」でした。

カウンターのときの小気味よいパス回しは気持ち良かったとは言えます。そこは間違いありません。

この試合のGood!(よかった)

  • 集中してプレーをすることができました。重要な局面でのミスがなかったことは素晴らしかった。
  • 阿部浩之選手が復帰後初のフル出場。この試合では両チームトップの12.7kmです。走行距離のみならず、随所に存在感をみせていました。
走行距離
走行距離 引用元:https://www.jleague.jp/match/j1/2020/103118/trackingdata/

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  • 相馬勇紀選手も復帰後初のフル出場。サイドでの裏抜けをなんども繰り返し、守備でも大きく貢献しました。
  • シミッチ選手が久々のプレーで好プレーを連発、プレスのきつい時間帯でもボールキープに貢献しました。

  • 残念なことに少し荒れた試合になってしまいましたが、ルヴァンカップ予選リーグで衝突、退場処分になってしまった松村優太選手に対して、ランゲラック選手がハグをして和解をしている様子を @TAKUYA_758 さんが捉えていました。

この試合のMore!(もうちょっと頑張ろう)

  • ダイレクトパスの多用で見えた、止める蹴るがまだまだ足りないということ。
    • 上位のチーム(川崎フロンターレやガンバ大阪、良いときのヴィッセル神戸など)はそこの正確性が高く、カウンターを余り食らいません。
  • またも出てしまった負傷者。オ・ジェソクが太もも裏の負傷と思われますが、負傷から10分以上プレーしてしまったので、負傷回復にはかなりかかるのではないでしょうか。
    • 試合後のこの集合写真にもいないように見えます

  • 不要なイエローカードを貰いました。特に終盤、あきらかにセンシティブな状況になっていたのはわかっていたはずなのですが、2枚のイエローを貰ってしまいました。

おまけ:鹿島アントラーズのGood!(よかった)

この試合、本当に素晴らしかったのがGKの沖悠哉選手。21歳の若手で、アントラーズJrユースからの生え抜きです。アントニオ・カルロス・ザーゴ監督に足元の技術を評価され、曽ケ端準選手らを差し置いてレギュラーを張っています。かなり正確にロングキックを蹴ることができる技術を持ち、ペナルティエリア内のシュートへの反応も上々です。

https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1322475157726859265?s=20

このセーブ以外にもとても素晴らしいセーブを連発していました。

いまだに代表には縁がありませんが、これだけ経験を積んでいると、そろそろチャンスもありそうですね。

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About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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