引分でした。
そして無得点でした。
このチームで勝てない&無得点の時ってこういう感じだよね………という典型的なパターンにはまってしまった………いや、片野坂・大分にハメられたこの試合。ポイントに絞って見ていきましょう。
潰されるシャビエル
ムー(´・_・`)山﨑不在の今、窮余の策として採用されている阿部シャビ0トップっぽい2トップ。東京戦と湘南戦では上手くいっていたのに、この試合では『研究』されていましたね。
図は状況を極端に模式化したものです。こんな感じで、CBからのパスコースを限定され、シャビエルがボールを受けに降りてきたところを潰されることが目につきました。
Sofaのデータ上でも、東京&湘南戦の平均と比べると、シャビエルのパス成功率は20%近くも低下し66.7%、ボールロスト数も8.5→15回と増加。いかにシャビエルが厳しくチェックされていたかがわかる数字ではないでしょうか。
シャビエルに限らず、ボールを受けに来た選手がそこで潰されてしまってはなかなか攻撃が加速しない。『縦への速さ』はほぼ発揮できず、大分のハードな守備の前に潰しあい・スローなテンポでの試合展開を強いられました。
それでもなんとかシュートには持ち込んだが
大分のボールサイド圧縮&鬼の前後移動守備によって、前述のシャビエルのように潰され、なかなか攻撃の起点を作れなかったグランパス。それでも前田、阿部、マテウスがシュートまで持ち込んだシーンも何度かありました。しかし決まらなかった。
この試合、ゴールが決まってさえいれば『よく耐えて一発のチャンスをモノにした試合』となっていたでしょう。でも決まらなかったから『大分によく守られて勝点2を失った試合』となりました。
シュートまでは持ち込んだ以上、あとはマテウスたちのシュートが決まるか決まらないかだけの違いです。残念ながら今日のシュートくじは『外れ』。どれだけ頑張ってもシュートが決まらない日もあるし、決まらなければ勝てないし、こういう試合になるよね。欲を言えばそれでも何とかして欲しかったけど、今のマッシモ・グランパスにおいては、この試合はそう諦めるしかないのかなと思うのです。
片翼を封じられた相馬と貧弱な交代策
シャビエルに代わって後半途中から出場した相馬。何度か左サイドでの得意な形にもちこめた場面もありました。しかし、ムー(´・_・`)山﨑不在の今、相馬が縦に仕掛けて抜いてクロスを上げても、中で合わせる選手がいません。それでは相馬が縦に抜いてもゴールに結びつく確率は低いわけで、縦に仕掛けること自体がほぼ無意味でした。
となればカットインからのシュートorパスとなりますが、相馬がボールを持ったところでマイクが拾った大分・片野坂監督の叫び「カットインー!」。どんだけ警戒してんねん片野坂さん(;´∀`)。
縦という選択肢を封じられた状態で、もう一つの選択肢は相手に思いっきり警戒されている。それではなかなか有効なプレーはできません。相馬にとっては非常に気の毒な状況でした。でも、そこで攻撃にアクセントをつけられればもっと良い選手になれるわけで、成長に期待したいですね。
もう一人、後半途中から阿部に代わって出場し、右サイドハーフに入った成瀬。成瀬は独力で相手を何人もかわしてボールを前に運ぶようなタイプではないし、そんな成瀬といい関係性でプレーできるシャビエルや阿部がピッチから去っている中では、なんとも厳しいプレーを強いられました。攻撃のオプションにはなれていたとは言い難いでしょう。それでもフィッカデンティ監督は「成瀬はバランスを崩さない」と評価しているから使うんでしょうし、成長して欲しいものです。成長してくれないと来年も攻撃のオプションが貧弱なままなので………。
あとシミッチは正直怒っていいと思う。
この試合の良かったところ
- 自滅せず最後までバランスを崩さなかった選手達
- ミッチェル・ランゲラックという神
この試合のウーン(゜-゜)………
- 運(シュートが決まらなかった的な意味で)
- 大分の術中に嵌められた内容を、見ていて面白かったと言われると……
- 勝とうとした采配があれでは………
最後に
2位は非常に厳しくなりました。それでもこの時季にまだ2位を争っている幸せを感じましょう。可能な限り勝点を積んでくれますように。頑張れ選手達。個人的な話ですが、ラスト瑞穂は現地で応援します!