【注意】
加水分解とは物質と物質(マーキングなどの高分子化合物とアクリル板)がくっついて水分に反応しやすい性質を持ったものが水と反応して分解される現象です。額装をしていると、湿気が抜けにくくなり、するとマーキングなどを構成している物質と、アクリル板がくっついて分解されてしまいます。
遅かれ早かれ、高分子化合物を使用しているからには加水分解が発生するということは理解しておいてください。
※高分子化合物:プラスティック・ゴム・ポリウレタンなど
※ちなみに高分子化合物を使用しているイマドキのスニーカーなどにも加水分解は発生します少しでも加水分解を遅らせ、長持ちさせる対策としては以下のようなものがあります。
- まず湿気がなければ加水分解は発生しないので、湿気をできるだけ避ける(乾燥剤などを額装裏の隙間などに貼る)
- 涼しい部屋に置いて、熱を避ける(クローゼットなどでは中がすごく熱くなることがあります)
- 加水分解は水分の状況により、だいたい早くて2年、遅くても10年くらいで発生します。だいたい3年以上紹介した方法で額装したものは、もう分解が進んでいるので触らない(額装を外さない)
- アクリル板の代わりに、加水分解が起こりにくいガラス板を使うのも手ですが、重いですし、高いので現実的ではありません。
- ハンガーラックなどで触らず衝撃を与えない状況にしていれば長持ちはしますが、自然の加水分解は避けられないので、10年以上経ったものは触らないようにしましょう(触った衝撃で分解されてしまう)
はじめに
突然ですが、皆様は推しチームのユニフォームを何着持っていますか?
毎シーズン初めにカッコいいデザインのユニフォームが発売される、夏場に限定ユニフォームが発売される、推しの選手の背番号が変わった、選手にサインを入れてもらった等の理由で複数のユニフォームを持っている方も多いと思います。
着ることが無くなった思い出のユニフォームが箪笥の肥しになっている、というのももったいないと思いますので、ダイソーで売っている550円(税込み)の額でユニフォームを飾る方法を書きます。慣れれば10分で作業完了する方法です。もし挑戦したい方がいれば参考にしてください。
用意するもの
まず下記のものを用意します。
- ユニフォーム:もう着ないけど思い出がある、というユニフォームが良いでしょう。
- 額:金額の高いものは天井知らずで存在しますが、今回は最安値で購入可能なダイソーのA2の額(税込み550円)を使用します。
- マスキングテープ:貼りなおす場合が多いです。セロテープよりはマスキングテープの方が生地を傷めませんし、安心です。
作業手順
1.必要なものを準備する
今回は現地に着ていった試合では勝率が7割以上だったミッチのオーセンティックユニを額装することにしました。
2.額の爪を起こす
安価ですが意外と丈夫ですので大胆に爪を起こしても大丈夫です。
3.額から裏パネル、裏紙、透明パネルを取り出す
裏紙は捨ててしまいがちですが、この後の作業に必要ですので捨てないでください。
4.透明パネルのフィルムを剥がし、透明パネルを額にセットする
何も考えず剥がしてください。
5.ユニの表面から見た裏側に裏紙をあて、高さ調整を行う
裏紙の大きさが額を表から見た場合の正面になるので、まずは上面のきわを決めます。
6.上側のきわを固定する
上側のきわを決め、マスキングテープでユニの位置を固定します。
何故裏紙が必要かというと、裏紙が無い場合は飾っている間に数か月すると重力でユニフォームが下側に垂れ下がる為、その防止策として裏紙を使用します。
※額の正面から見るとこんな感じです。
7.裏紙のサイズにユニフォームを合わせ、マスキングテープで固定する
マスキングテープでユニフォームの皺を伸ばしながら固定していきます。
裏返すとこんな感じです。
8.額にセットする
額への引っ掛かり、ユニフォームに正面に皺ができるだけ付かないようにセットします。
9.爪を追って裏パネルを固定する
先ほど起こした爪を倒して裏パネルを固定します。
10.完成
完成です。
お好きなところに飾ってください。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
簡単すぎる手順を回りくどく書くな、という方もいらっしゃるかと思いますが、サッカーだけに限らず他のスポーツのユニフォーム、お子さんの所属していたチームのユニフォームなど応用もききます。是非皆さんトライしてみてください。