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[ニュース解説] 獲得報道の出ている浦項DFハ・チャンレ選手とはどんな選手なのか?

2023年12月16日、スポニチより浦項スティーラーズ所属のDF、ハ・チャンレ選手を獲得するという報道がありました。どんな選手なのかを深掘りします。

浦項スティーラーズはどんなチーム?

Kリーグ1の強豪チームです。2021年にACLの準々決勝で敗れた相手といったら覚えてますでしょうか?今年も浦和レッズと対戦し、2勝でした。

(この試合には、ハ・チャンレ選手が先発していますが、そこまで目立っていません)

監督のキム・ギドン氏は「韓国屈指の戦術家」と呼ばれ、型にはまらない変幻自在の戦術を特徴としています。

ハ・チャンレ選手はどんな選手なのか?

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ハ・チャンレ選手は2017年大卒で仁川ユナイテッドに加入、いきなり20試合に出場して浦項に見初められ移籍、その後、2020年までほぼレギュラーで過ごしました。

2021年と22年は兵役のため、Kリーグ2部の尚武(韓国軍のチーム)でプレー。そのため、名古屋グランパスとはACLで戦っていません。

23年に浦項に復帰、ほぼレギュラーとして1シーズンを過ごしました。

完全な欠場というのは出場停止を除けばコンディション不良の5試合だけ。ベンチ入り: 35, スタメン: 30, 途中出場: 4, ベンチ: 1, 出場停止: 2という主力中の主力選手です。

FC24でのハ・チャンレ選手データ
FC24でのハ・チャンレ選手データ

アテになるかというと微妙ですが、FC24での数値はこんな感じ

プレー動画を見る限り、右、もしくは真ん中ができそうです。

特徴をざっと見た感想は、

  • 前に出て迎撃ディフェンスができる(スッと前に出てヘディングクリア)
  • 大きな身体を活かした増川っぽいブロックができる
  • セットプレー鬼強そう
  • スピード・アジリティは藤井陽也ほどはないので、スピードがあるタイプと組ませたい

という感じです。

Sofascoreのデータで見たハ・チャンレ

毎度おなじみSofascoreのデータを見てみましょう。今回は中谷進之介と藤井陽也と比較してみたいと思います。

まずは出場機会から。

出場機会の比較
出場機会の比較

ハ・チャンレは変幻自在のキム・ギドン監督のもとでですので、40試合中35試合の出場、30試合の先発です。途中出場分、平均出場時間は少なめですが、先発した試合はすべて90分です。

次に攻撃のデータを見てみましょう

攻撃データの比較
攻撃データの比較

ゴール数はほぼ同じ。終盤戦で上がりっぱなしの多かった藤井陽也は平均シュート数が多めですがそれほど大きな違いはありませんね。中谷進之介と藤井陽也はそれぞれ決定機逸が2回あるのはご愛敬ですね。

次にパス関連のデータを比較してみましょう。

パスデータの比較
パスデータの比較

ここで大きな差が出てきました。平均パスの数、そしてその成功率の違いです。

  • パス成功率が10%以上違う
  • 敵陣パス成功率になると中谷と20%以上違う
  • ロングボールの成功率が20%~30%違う

これはかなり大きなデータではないでしょうか。

もちろんパスは相手が受けてくれないと成功しないので、中谷・藤井のせいとは一概に言えないのですが、ここにメスを入れたいという意図はわかります。

次に守備関連のデータの比較です。

守備データの比較
守備データの比較

ここで見てみると目立つのが中谷進之介のボールリカバリー(攻撃側選手がコントロールを失ったボールを、守備側選手が奪い返すこと)です。この数値は彼を日本代表にまで押し上げた指標と言って良いでしょう。ほかの数値はだいたい似たり寄ったりではないでしょうか。

次にその他のデータを見てみます。

その他のデータの比較
その他のデータの比較

比較してみて、目立つのが以下の4つです

  • 藤井陽也の平均ドリブルと成功率
  • 藤井陽也の平均デュエル数と勝率
  • 藤井陽也の空中戦平均デュエル数と勝率
  • 藤井陽也のボールロストの多さ

良い方にも悪いほうにも藤井陽也多め立ちですね。

また、中谷進之介と藤井陽也のイエローカードの少なさも素晴らしいところです。

まとめ

データで見てもハ・チャンレ選手はミスが少なく、手堅い選手であることがわかります。兵役にいっていた時代以外はほとんど主力で過ごしてきているのもよくわかる、恐らく監督などからすると居てくれると安心というタイプなのでしょう。

また、イエローカード・レッドカードの多さはそれだけ戦う選手だということ。キャプテンを任されることが多いのも、そのあたりが大きいかもしれません。

まだ実際に加入するかどうかもわかりませんが、来てくれたら応援したいですね。

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About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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