名古屋グランパス公式ページに、明治安田生命J1リーグ1stステージ第3節鹿島アントラーズ戦試合終了後記者会見がアップされました。
http://nagoya-grampus.jp/game/2015/0322st-3vs/report.html
今日引き分けたことで16位に転落し、まだ3節とはいえ降格圏に入ってしまいました。多少そのこともあって緊張感のある会見になっています。
大変長い会見ですが、要旨は以下のようになります。
- 鹿島は引きが早く、速攻を狙っていた(川崎とは真逆のアプローチ)=これまでと異なり、前線を金崎トップ、遠藤カイオと速攻重視の構成にしていた
- 相手がカウンターを狙っているときに速攻を狙おうとしてもこちらの速攻は通用しない=遅攻が必要
- ノヴァコビッチは自分の本来の役割に固執している。もう少し左右にダイナミックに動いて欲しかった
- 川又とノヴァコビッチのコンビは機能しなかった。サイドからのクロスに対する意識が強すぎて、その前の構成に少し顔を出すタイミングや回数が少なかった。
- 矢田と田口のCHコンビがオフェンシブに行き過ぎた。ボールに釣られすぎ。
- 両サイドハーフ、本多のクロスには精度をもっとあげていかなければならないと思うが、チャレンジは感じる
今日、サッカーライターの河治さんの発言でこのようなものがありました。
なんでボールを奪われた瞬間のリトリートへの切り替えが、ボランチの田口選手よりサイドの永井選手のが素早いのか。田口選手はこういうところを変えてほしいです。
— 河治良幸 (@y_kawaji) March 22, 2015
アギーレ前監督の時、田口選手は代表チームのボール回しが誰より正確だったし、スムーズだった。左右の足を正確に使うし、ほとんどの選手が最初は代表のスピードに戸惑うのに全く感じさせなかった。攻守の切り替えなんて意識次第で上がるけど、センスは教えられない。勿体ないです。
— 河治良幸 (@y_kawaji) March 22, 2015
河治さんは先ほどの会見でもボランチの戻りの遅さに関する質問をしていただいていたようで、現行布陣の問題点を表しているものではないかと思います。後半、そのあたりのバランスを取って、矢田旭選手が少し低めにポジショニングし、修正することと、前線に小屋松知哉選手を入れることでバランスが修正できたということは今後につながると思われます。
ただ、ダニルソン選手が戻ってきたときにどうなるか。ダニルソン選手は攻守の切り替えは比較的早いほうですが、西野監督が指摘するボールに釣られがちという点ではより状況を悪化させてしまう可能性もあります。最終的には誰が中盤を構成するにしても、もう少し意識を統一して攻守のバランスを保てるようにできると良いでしょう。
余談ですが、河治さんもグランパスサポーターが常に言っているように、矢野貴章選手がサイドバックとしてはもう少し早くチャレンジしていれば、という残念さは感じていただいたようですね。
個人的には、甲府戦の後に感じた閉塞感よりもずっと希望を持てる状態と思っています。次こそ気持ちいい勝利をしてほしいですね。