2015年1stステージも11節をもって連戦が終わり、中5日の試合間隔があきました。
グランパスの選手はあまりターンオーバーをしなかったこともあって、相当疲労がたまっていることが想像されます。
それを考慮してか、月曜・火曜は休みでした。
まったく休んでいない永井謙佑選手、矢田選手あたりの疲労は相当なものだと想像されます。
疲労から回復して、ベストコンディションに戻るにはどのようなことをしたらいいのでしょうか。
1)栄養を摂る
通常、筋肉はATP(アデノシン三リン酸)が分解して無機リン酸を放出し、ADP(アデノシン二リン酸)に変わる時に発生するエネルギーを使って動きます。疲労状態では、ATPが消費されてしまえば力がでなくなります。
人間のエネルギー源として知られる炭水化物のうちの糖質は、ブドウ糖へと分解され、やがてATPに変換されます。ですから、運動を日常的に行うアスリートには糖質が必要なのです。
2)内臓の調子を整える
昨日、アルビレックス新潟のレオ・シルバ選手が肝臓の不調で離脱というニュースが流れました。なぜ肝臓が重要なのでしょうか?
激しい運動をするときなどは、十分なエネルギーを作るのに、食事から得られたブドウ糖だけでは足りなくなることがあります。このとき、筋肉や肝臓に蓄えられているグリコーゲンという糖の一種を、ブドウ糖の代わりに分解することで、体は再びATPを産生できるようになります。
ブドウ糖が分解される際、ATPと同様に作り出される物質があります。それが「乳酸」です。
乳酸は一時的に増加しますが、エネルギー源であるグリコーゲンを作るのに使われるため、減少していきます。乳酸が増えると疲れを感じるため疲労の原因として槍玉に挙げることも多い乳酸ですが、肝臓さえ元気であれば乳酸は血液によって肝臓まで運ばれて、グリコーゲンを作り出す処理の材料になります。ただ、グリコーゲンを作り出す処理は時間がかかるので負荷をかけて休んで、を繰り返してコンディションをあげていく必要があるのです。
肝臓の調子が悪いと疲れやすくなるのは、乳酸をグリコーゲンに変換する処理が適切に行われないからです。
糖分だけでなく、肝臓に良い食べ物として必須アミノ酸やビタミンB12、グリコーゲン、タウリンといった成分を含む食物を摂ることが、弱った肝細胞を修復し、肝機能を回復させてくれるのだといいます。
肝臓の機能を回復させる成分を多く含むのが、しじみ、カキ、柿、大根、ネギ、栗、ハチミツ。これらはL-システインという、肝臓の代謝にかかわる酵素を活性化するアミノ酸の一種を多く含んでいて、疲労の回復にオススメだそうです。
しっかりと回復して良いゲームを見せて欲しいですね。