DAZNを快適に見るためには【まとめ】という記事を1月に書きました。
その後、実際にJリーグの配信が始まり、状況がいろいろとはっきりとしてきました。
現時点でのDAZNテレビ視聴のベストプラクティスについてまとめておこうと思います。とはいえ、ここで挙げているすべてをどの家庭でも実現できるとは限りません。予算や集合住宅での決まり事など、いろいろな制約があるのが当たり前です。少しずつでも整えていく参考になれば、と思っています。
必要なもの
DAZNはインターネットを通じて動画を視聴するサービスです。そのため、インターネットを接続できる必要があります
- インターネット回線+契約(安定が重要)
- HDMI端子のあるテレビ
- セットトップボックス
DAZNのクルクルの原因とは
DAZNで有名になったクルクルですが、そのクルクルはいったいどういう状況なのでしょうか。
クルクルには3つの原因があります。
- そもそも放送に必要なデータが届いてない
- 回線の速度が断続的に変化してしまっている
- 映像を表示するための処理が追いつかない
1の場合は、インターネットの回線が「そのとき」DAZNの視聴に必要な速度を満たしていない場合です。
インターネットの回線は通常ご近所さんやマンションなどの集合住宅の場合には同じマンション内の住人の方と共有をしています。同じマンションのなかにYoutubeやニコニコ、abemaTVやNetflixなどが大好きな方がいたら、回線が混雑します。すると「そのとき」スピードが足りないことはよくあります。
うちは集合住宅じゃないよ!っていう場合も実は近所同士で電話局のなかではインターネットの回線は束ねられています。だいたい16軒で1本の回線を共有しているので、その16軒のなかにハードにインターネットを使っている人がいると混雑する可能性は高いです。
まずは絶対的な速度があったほうが良いと言うことです。
2の場合は、DAZNにも責任があります。DAZNは基本設計として、画質は自動調整することになっています。そうしないとよく判らずに最高画質に設定して、おい!何も見られないぞ!っていう人がたくさんでてくることを想定しているようです。本当は回線速度に合わせて設定をして欲しいんですけどね。
その画質の自動調整のために、一定間隔で回線のスピードを計測しています。スピードが基準を満たさなくなると画質を調整するようになっています。画質の調整をするときには一瞬映像を止めます。皆さんのなかに一瞬だけクルクルが出た!っていう経験をお持ちの方がいるんじゃないかと思います。30秒くらいすると何事もなかったように元に戻ります。これはスピードが変化をしたことをDAZNが検出したからなんです。
ところが最悪のケースは、コロコロとスピードが変わるケースです。そうすると画質の再調整ばっかり行われて、映像がちっとも戻らない、っていうことになります。いつまでたってもクルクルが止まらないケースというのはだいたいコレです。
結局安定した回線が良い、ということです。
3の場合は、DAZNを見るために使っている装置=セットトップボックスの能力が不足している場合です。DAZNではフルHDでデータを送ってきます。運が良く1.2.をクリアしていても、データを処理しきれなければ結局クルクルしてしまうのです。
インターネット回線はフレッツ光ネクスト+MAP-Eが鉄板!
DAZNのクルクルを避けるには回線が空いてるほうがいい、と上記で書きました。絶対的な速度があって、安定した回線です。
そうなったら、まずは回線はフレッツ光ネクストをオススメします。ただ、普通に契約するとフレッツ光ネクストは1GBpsっていうのが詐欺みたいに遅いのが現状です。それを避ける方法があります。それがMAP-Eです。
通常、光回線を使っている場合は、上図右側のようにインターネットサービスプロバイダー(通称プロバイダ)事業者(ISP事業者)を経由してインターネットに接続します。
ところがMAP-Eの場合は、NTTの次世代ネットワーク基盤(NGN)だけを通じてインターネットに繋がるので、混雑しにくいわけです。
MAP-Eを使うには?
MAP-Eを使うには以下のものが必要です。
- MAP-E(v6プラス)対応ルーター
- MAP-E(v6プラス)対応プロバイダーとの契約(v6プラスオプションを契約する必要あり)
MAP-E対応ルーターはバッファローが有名で、http://buffalo.jp/taiou/kisyu/network/ipv6/ このページを見れば問題ないでしょう。またNTTの最新のひかり電話対応ホームゲートウェイ(ルータ機能内蔵)を使っていればこれでも問題ないはずです。
MAP-E対応プロバイダーはBiglobe、@nifty、その他GMOとくとくBB (GMOとくとくBB)、21Company (21Company)、アピオン、HAL (ウイル)、晴れの国ネット (シックス)、JANIS (長野県協同電算)、KISNET (創風システム)、Gaming+ (ネットフォレスト)、DMM光 (DMM.com)などが対応しています。
MAP-Eでできなくなること
MAP-Eに変更するとできなくなることもあります。
- 防犯用やペット監視用のWebカメラをパソコンに接続して外出先から視聴できなくなる
- 一部オンライン対戦ゲームがプレイできなくなる(ニンテンドーSwitchは対応、PS4の一部ゲームが非対応)
これらを使っている方は確認が必要です。
テレビはどうしたら?
テレビはHDMI端子のあるものを選んでください。できれば解像度という欄が「フルHD」または「1920×1080」以上のものを選んで下さい。激安テレビですと「HD」「1280x720」のものがあり、これだと綺麗にサッカーを見ることができません。
スマートテレビのほうがいいの?
アプリをインストールできるスマートテレビと呼ばれるタイプのテレビがあります。パナソニック、SONY、LG、東芝らのスマートテレビだと、テレビのリモコンからDAZNを起動できるので便利という側面もあります。
ただ、注意したいのがSONYらの一部のスマートテレビでのDAZN視聴に問題が発生しているというところです。ここは注意が必要です。きちんと問題が解決できていれば問題ないのですが、遅れているようです。
また、DAZNがクルクルしたときに再読込をかけようとしたら、メインスイッチを切らなければならないのですが、それが結構面倒だったりします。そのあたりは注意したほうが良いでしょう。
セットトップボックスはどれがいいの?
セットトップボックスは、HDMI端子を使ってテレビと接続する、画面のついてないスマホのようなものです。実際中身はAndroidだったりすることが多いです。スマホの画面にあたる部分が、テレビと、セットトップボックス専用リモコンになるわけですね。
スマートテレビだとアプリをテレビにインストールすることができますが、スマートテレビを持っていない場合はこれが必要です。
セットトップボックスには以下のものがあります。
- ひかりTV ST-3400
- FireTV/FireTV Stick(第2世代)
- Chromecast
- Sharpココロビジョンプレイヤー AN-NP40
- PS4(まだ未対応)
グラぽでは、1のひかりTV ST-3400を使っています。テレビ代わりにPCの画面にPicture in PictureでひかりTVのを表示しています。かなり安定していますが、専用の契約が必要です。そこが難点です。最低でも月1080円の基本放送プラン+DAZNの月額+ST-3400のレンタル代が最低必要です。
多くの人が使われているのが2のFireTVシリーズでしょう。FireTVを購入して、Amazon Primeに加入していると、Amazon Primeビデオが見放題というメリットがあります。Amazonを良く使う人にはお勧めです。ただこれも注意が必要なのがFireTVStickですとクルクルの原因3.処理能力不足に陥ることが多いと言われています。FireTVの次世代がはやく出てくれれば良いのですが、現状では2015年発売のFireTVを購入するのが一番良さそうです。4.のココロビジョンプレイヤーは対応している動画配信サービスは異なりますが、ハードウェアの性能や仕様は酷似しているので、だいたい同じくらいだと思っておけば良いでしょう。
3.のChromecastはスマホやタブレット、PCなどのデバイス画面をTVに映し出す装置です。Chromecast対応デバイスを持っている必要があります。スマホやタブレットと同じ無線ネットワークに接続し、アプリの右上にあるCastアイコンをタップすればChromecastを経由してテレビで見られるようになります。
5.本来であれば大本命がPS4になると思われます。PS4は画像を整える技術を含んでいるので、通常のAndroidベースのセットトップボックスに比べて美しい映像を見ることができます。ただまだベータテスト中で、正式には配布されていないことが残念です。
結論
DAZNを快適にテレビで見ようとすると、相当出費がかさみます。ただ何にお金をかけるのか、無駄な出費をしないようにはしていかないとですよね。そのときのためにこの記事が参考になれば幸いです。
ただこれから長期間に渡ってDAZNでの配信は続きそうなので、そろそろ投資を考えても良いのではないでしょうか。
今後もこの記事は半年に1回くらいアップデートをしていこうと思います。