サッカーマンガ、皆さん好きですか?
主要紙で言うと、
週刊少年ジャンプ:掲載なし
週刊少年サンデー:BE BLUES!~青になれ~/田中モトユキ
(ファンタジスタ ステラ/草場道輝が2015/38号まで掲載)
週刊少年マガジン:エリアの騎士/伊賀大晃+月山可也
DAYS/安田剛士
週刊少年チャンピオン:(ANGEL VOICEが終了してしまったあとは見当たらず)
週刊ヤングマガジン:
週刊ビッグコミックスピリッツ:アオアシ/小林有吾+原案 上野直彦
夕空のクライフイズム/手原和憲
週刊ヤングジャンプ:潔癖男子!青山くん/坂本拓
週刊モーニング: GIANT KILLING/ツジトモ 原案 綱本将也
ANGEL VOICEのあった少年チャンピオンや、キャプテン翼のあった少年ジャンプでは、サッカー漫画が今ありません。これって悲しいことですよね。
無理のない範囲で構いませんので、皆さんよかったら好みのサッカー漫画を手にとって購入することで応援して下さい。少年誌、青年誌のサッカー漫画は普及にとても大事です。
サッカー漫画ってどんなのがあるの?
サッカー漫画を見ていると、高校やユースが舞台といえばBE BLUES、DAYS、アオアシ、夕空のクライフイズムがあります。プロが舞台のものといえばエリアの騎士、GIANT KILLINGがありますが、どちらもプレーが中心。GIANT KILLINGはサポーターの問題などにも踏み込んでいたりする部分はありますが、サッカー選手のリアルに踏み込んでいるか、というとどうしてもおとぎ話の域を出ないと思われます。
人気クラブだとか、スターの物語だけが欲しいですか?
おとぎ話、最近でいえばラノベの定番ストーリーと言えば、「俺強ええ」モノがあります。努力の結果であったり、天性の才能であったりする違いはありますが、スーパーな(もしくはスーパーになる)選手や監督の物語です。GIANT KILLINGだって、挫折はあってもタツミは謎めいた存在でもあり、最後は彼がなんとかしてくれるという期待感があるのは間違いありません。作中のETUもお金はないものの首都の人気チームです。
敢えて削っているのだとは思いますが、GIANT KILLINGに出てくる一人一人の選手はピュアです。でも実際選手が生きていくにはきれい事ばっかりじゃないはずなんですよね。
今、一番お勧めしたいサッカー漫画は、「マネーフットボール」
もしも、きれい事に違和感を感じるようなことがあったら、一番お勧めしたいサッカー漫画が、能田達規先生 @tatsukino のマネーフットボールです。
マネーフットボール 第1巻(Amazonのリンク)
タイトルからもわかるのが、元ネタはメジャーリーグ(野球)で実績をあげたデータによるチーム運営を描いた「マネー・ボール」だと思われます。コンセプトは、巨大チームに比べて予算が1/3でも、1/4かもしれないようなチームが勝ち上がることのカタルシスを感じろ!でしょう。それこそ、本当の意味でのGIANT KILLINGです。
僕らが現実に見ているJリーグチームは、理想だけを追っていけるわけではないですし、努力をすれば報われる世界でもありません。選手層の厚さなどは予算に応じて確実に違ってきてしまいます。そのなかで少しでも上に行けるように、選手も、チームのスタッフも、サポーターも頑張っています。そのなかに、ひょっとしたら本当に起こりうるかもしれない奇跡をこれから描こうとしているのが、マネーフットボールだと思うのです。
僕は荒唐無稽よりも、本当に起きそうなワクワクが欲しいです。
まだ完結していない、始まったばかりのマンガです。その身近に、自分たちが応援しているチームにも起きるかもしれない素敵なストーリーをリアルタイムに読むことができるのは、今しかありません。是非皆さん、この作品を手にとって、読んでみてください。