2015年3月11日付けの中スポ/グランパスウォッチャーで、昨年西野監督と衝突し、遠征メンバーから外されたアウェー甲府戦を振り返っています。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/grampus/news/201503/CK2015031102000109.html
この問題について、少し考えてみましょう。
このあたりのいきさつは、フットボールサミットではじめて明かされました。
その前節の浦和戦で出番のなかった田口泰士選手が西野監督に不満を露わにしたことから、アウェー甲府戦の遠征メンバーから外されたのです。著書「勝利のルーティーン」でもディシプリン=規律を重視していることを明言している西野監督には受け入れがたいことだったでしょう。
そもそも田口泰士選手は新人時代の北京国安戦でもハードなチャージを仕掛けてきた選手に負けずに威嚇するくらい鼻っ柱は強い選手です。その前年はレギュラーをつかみかけていただけに、自負があったのでしょう。
- プロなんだから、自己主張も大事
規律は守る必要はありますが、自分を出していくことも重要です。どんなに良い選手でも気づかれなければ意味がありません。監督は40人弱の選手すべてを均等に見ていくことができるわけではありません。そういう意味ではぶつかり合うことで意識をしてもらい、強烈な自負心でアピールしたことでチャンスが得られたと言ってもよいでしょう。
- チャンスをつかむには結果
自己主張して、オレはできる、と言われたら、監督も一度はチャンスを与えるかもしれません。その場で相手のイメージを覆すだけの働きをしなければ、「オレの目は正しかった」となって、またリザーブに逆戻りです。
田口泰士選手の課題は、守備の積極性の低さだったと思います。視野の広さやパスには以前から評価がありましたが、口の悪い人などは「名古屋の守備の穴」なんて言っていました。
田口泰士選手は復帰後、課題とされていた守備も(上手ではないものの)積極性が増しました。チャージやタックルなどは専門技術ですので、なかなか簡単に上手になるものではありませんが、積極性を増すと、もともとの読みの良さからパスカットにキレを見せるようになります。そのあとは皆さんもご存じの通り、日本代表にも選ばれました。すると、いつの間にかポジションはガッツリと掴むことができ、今年は主力として最初から認められています。
- 今季の田口泰士選手は?
まだ見ることが出来ている試合は岐阜戦と松本山雅FC戦だけですので、あくまでも主観的な見え方ですが、昨年の良いときに比べると、ちょっと低調であることを感じます。一度、すごみのあるプレーを見せて貰うようになると、見る側の期待値は絶好調時にセットされてしまいます。
本田圭佑選手などは、その期待値を常に上回っていこうとする姿勢を続けることで、ACミランの10番までたどり着きました。
田口泰士選手は島育ちだけに、ちょっとのんびりとしたところもあります。そこをもっと貪欲にいけるようになって欲しいな、と願っています。
田口選手、パスカット等うまくなりましたね! 試合ごとのムラをもっと減らしていってほしいものです。
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URLのこと、教えて頂いてありがとうございます!いろいろ疎くてスミマセン、勉強になります。田口泰士選手には期待してます。またなんかあったら教えてください。期待が大きいので大変だと思いますが、もっと飛躍していって欲しいですね。