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[デイリースポーツ] 名古屋DF牟田が京都移籍へ ※続報 +なぜ移籍なのか。2009年オフの浦和も合わせて。

2015年12月15日付けデイリースポーツでも、牟田選手が京都移籍が確実になった、と報じています。

http://www.daily.co.jp/soccer/2015/12/15/0008647186.shtml

J1名古屋のDF牟田雄祐(25)がJ2京都に移籍することが14日、確実になった。すでに牟田本人が京都側に移籍の意思を伝えている。

また、記事中では本多勇喜選手にもJ1神戸とJ2京都サンガF.C.より正式オファーがあるということが明らかになっています。

なぜ、移籍なのか

今回移籍騒動の発端になったのは、新給与体系の導入です。

2015年までは 基本給+勝利給 のシステムでした。これは勝利給を強調することで勝ちにこだわってもらおうという狙いを持ったモノでした。
しかし、必然的に勝利給という不定なものだけでは納得できない選手の要求から自然と基本給が高くなってしまいます。
そうなると結果として人件費は高騰してしまいます。また長期離脱した高給取りの選手の費用が大きな負担になってしまいます。

そこで、2016年からは出場給を導入しました。
基本給を低く抑え、レギュラーとして出れば出場給を得ることができ、同等のペイを得られるという仕組みです。レギュラーを勝ち取り、昨年以上の成績を収めなければ大幅減俸になります。また怪我で長期離脱した場合もどういう扱いになるのか、考慮が必要です。プロ野球では「公傷」制度というものがあり、避けられない怪我については給与の保証をするというものがありました。選手にとっては大きなストレスになるでしょう。それが今回の移籍騒動の原因と言えるでしょう。

実際2009年オフには浦和が同じ変更を行っています。
http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20091114-565787.html

浦和が、今季限りで3年契約が満了する日本代表DF田中マルクス闘莉王(28)に、事実上の「戦力構想外」を通達していたことが13日、分かった。現役代表選手の実力を評価して、7月下旬に契約延長の打診をしているが、複数の関係者によると今月上旬、強化責任者の信藤チームダイレクターが代理人と会談し「自身のサッカー観を重視する場合は、移籍しても構わない」と伝えたという。

 クラブ側は7月下旬に年間1億5000万円の2年契約を提示したが、来季以降の新規契約は実働を重視して年俸と出場給を分割する形態に変更するため、実質は7500万円となる見込み。今季年俸1億2000万円(金額はいずれも推定)の闘莉王にとっては厳しい条件といえる。

 日本代表の南アフリカ遠征に帯同中の闘莉王は、11日(日本時間12日)に「浦和レッズを愛しているし、その気持ちはチームを離れても変わることはない。自分のサッカー人生も大事にしたい」と退団の決意を表明。海外挑戦という長年の夢をかなえたい思いと、世代交代を図るチームの来季構想が、6年間在籍した浦和を離れる考えにいたった背景と思われる。

書いてあることが、今年の名古屋での出来事にそっくりですよね。実際闘莉王が名古屋に移籍するなどの流出がありました。

三都主アレサンドロ及び田中マルクス闘莉王が名古屋へ完全移籍、近藤徹志が岡山へ完全移籍、橋本真人が栃木SCへ期限付き移籍、2009年シーズンから草津へ期限付き移籍していた小池純輝が水戸へ完全移籍、山形へ期限付き移籍中の赤星貴文が契約満了に伴い退団

その後、2010年は10位、11年は15位と低迷しています。しかしその後はペトロビッチ監督の加入もあり、復活しています。

今回こうやって流出があれば、低迷は避けられないでしょうね。

それでもなお、新査定を導入しなければならない理由はなにか

名古屋の2014年度決算の結果、純資産はわずか3800万円でした。純資産がマイナスとなる債務超過まであと一歩という危険な状態です。経営コンサルタントから経営破綻とも見なされてもおかしくありません。ちなみに今年度決算はまだ出ていませんが、ライセンスが降りているので大きな赤字ではなさそうです。しかしもし4000万円の赤字になったら、純資産3800万円を食いつぶしてしまうことになり、Jリーグの規定によって債務超過でJ1ライセンス取り消しになります。大幅な黒字とも思えず、ずっと綱渡りの状況が続いています。

すなわち赤字が一切許されない状況ということです。おそらくJリーグの数十チームのなかで2位の人件費を圧縮しなければならない、というミッションがGMとしての小倉さんに課せられていることが想像されます。その中からの苦肉の策と言えるでしょう。

苦しいときこそ、サポーターの応援が大事

今後も大幅な人件費増は見込めず、引き留める場合には「誠意」だけしか使えず、「お金の上積み」という手段は使えません。厳しい状態は続くと思いますが、チームが辛いときこそサポーターの応援が一番大事です。苦しいときを一緒に支えていきましょう。

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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